本メルマガは、週1回程度を目安に以下の3つのパートから情報をお送りさせていただく内容となっております。

  • 「Paradigm Shift -新しい価値観-」
  • 「Unique Asset Management -独自の資産形成-」
  • 「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」

 

 

■Paradigm Shift -新しい価値観-


SDGsをより深く知っていこうということで、スタートしたこのシリーズ。
前回ご紹介した17の目標、それを細分化した169のターゲット、そしてさらにその下に232の指標があります。3階建てのビルだと考えると分かりやすいかもしれませんね。

今回は、【目標1. あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる】ことについてのターゲットを見ていきたいと思います。

1.1 2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。

1.2 2030年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、すべての年齢の男性、女性、子どもの割合を半減させる。

1.3 各国において最低限の基準を含む適切な社会保護制度及び対策を実施し、2030年までに貧困層及び脆弱層に対し十分な保護を達成する。

1.4 2030年までに、貧困層及び脆弱層をはじめ、すべての男性及び女性が、基礎的サービスへのアクセス、土地及びその他の形態の財産に対する所有権と管理権限、相続財産、天然資源、適切な新技術、マイクロファイナンスを含む金融サービスに加え、経済的資源についても平等な権利を持つことができるように確保する。

1.5 2030年までに、貧困層や脆弱な状況にある人々の強靱性(レジリエンス)を構築し、気候変動に関連する極端な気象現象やその他の経済、社会、環境的ショックや災害に暴露や脆弱性を軽減する。

1.a あらゆる次元での貧困を終わらせるための計画や政策を実施するべく、後発開発途上国をはじめとする開発途上国に対して適切かつ予測可能な手段を講じるため、開発協力の強化などを通じて、さまざまな供給源からの相当量の資源の動員を確保する。

1.b 貧困撲滅のための行動への投資拡大を支援するため、国、地域及び国際レベルで、貧困層やジェンダーに配慮した開発戦略に基づいた適正な政策的枠組みを構築する。

これら以外に17目標それぞれに平均10個ずつくらい同じようなターゲットが存在し、合計で169個あります。
中身を見てみると1.2の最後に書いてある「~半減させる」という具体的な目標もあれば、1.3「~十分な保護を達成する」という漠然としたものも含まれています。そのため、169のターゲットのさらなる詳細版である具体的な数値目標が書かれた232の指標が策定されています。

私が関与しているビジネスでのターゲットへの寄与については、下記のものが一番色濃いと思われます。
【1.4の2030年までに、貧困層及び脆弱層をはじめ、すべての男性及び女性が、基礎的サービスへのアクセス、土地及びその他の形態の財産に対する所有権と管理権限、相続財産、天然資源、適切な新技術、マイクロファイナンスを含む金融サービスに加え、経済的資源についても平等な権利を持つことができるように確保する。】

Philippinesでのマイクロファイナンスやレンディングビジネスを通じて、上記のターゲット内の金融サービス部分を提供している形となるわけですが・・・
このように改めて振り返ることで、より社会的な責任も負いながらビジネスに取り組んでいかないといけないと思う次第です。現地にてもっとたくさんの方に利用の機会を提供できるようにしていきます!


 

■「Unique Asset Management -独自の資産形成-」

前回までの5回シリーズで、案内してきました

・実績ベースで年間8%程度のドル建ての投資信託
・相続税対策に最適!99 年後に税金を繰り延べできるPPBとは
・日本人は大好き!?『元本保証(確保)型ファンド』
・ポートフォリオの安定化と世界の富裕層が実践しているランドバンキング
・元本保全が効いている運用方法のレンディング&マイクロファイナンス

これらの事例にあげた商品は、私が実際に保全性が高く、ポートフォリオに入れていた、
入れるべきと思った商品をご紹介しています。
※海外の運用商品ということもあり、詳細の商品名や概要はあえて触れておりません。

あとはここに海外での生命保険と不動産運用が入ればかなり固いポートフォリオが完成す
ると思っています。

お気づきの方もいると思いますが、実はこれらの組み合わせは、

商品(証券、債権、現物、不動産、現金)の分散
通貨(ドル、ユーロ、日本円、新興国通貨、仮想通貨)の分散
期間(短期、中期、長期)の分散
国(先進国、新興国、後進国)の分散

これらをすべて分散している形となっています。
こうすることで、どこかのマーケットが凹んだときも、全体でバランスを取りながら
目減りさせることなく資産を成長させていくことができるわけです。

賢い方はお分かりかと思いますが、原則は全体バランスを図り、マイナス分をプラス分が
吸収する方法が分散投資の考え方になるので、資産ボリュームが小さい時から分散しても
あまり意味はなく、できれば1点突破である程度の原資ボリュームを作った資産を目減り
させずに育てていくステージで、この分散投資の方法を活用していきたいですね。


 

■「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」

前回お送りいたしましたフィリピンの基礎知識編、今回も引き続きお送りいたします。
日本に近くて身近なようで、まだまだ知らない人が多いフィリピンについてご紹介いたします。

民族
フィリピンの民族は、大まかな分類としてマレー系が9割以上になります。
マレー系にも100近いグループに分かれており、それぞれ独自のローカル言語を使用していますので、島や地域によって違った文化、民族があります。
また華僑、スペイン、アメリカの影響で混血もたくさんいます。

政治
フィリピンは共和制を取っており、国家元首は大統領になります。三権分立制度を確立し、以前のメルマガのフィリピンの歴史でご紹介いたしましたが、現在は戦後の第三共和国にあたります。
現行憲法は、独裁終了後の1987年に制定されたもので、上院と下院の二院制議会で行っています。大統領は直接選挙で選ばれ、現在の大統領は、初のミンダナオ出身の16代 ロドリゴ・ドゥテルテ大統領です。

経済
アジアで発生した通貨危機以降、GDP(国民総生産)が2005年に1000億USドルを突破し、急激な成長を遂げており、コロナ禍前のGDP平均成長率は、9.22%で、現在高度経済成長期真っ只中の期待度が熱い地域です。
フィリピンの大きな問題として、財政赤字、不良債権処理、治安などがありましたが、ドゥテルテ大統領になってから大きく解決方向に向かっていることも好材料になっています。

宗教
フィリピンでは主にキリスト教(カトリック)とイスラム教が信仰されています。中でもカトリックは全体の93%を占めており、近年イグレシア・ニ・クリスト教、フィリピン独立系教会(アグリパイ派)の信者が増えています。
ムスリムは14世紀に広まり、主にフィリピン南部、ミンダナオ方面に多く分布しています。

教育
フィリピンの教育は、幼稚園1年、小学校6年、中学校4年、高等学校2年の制度で、2学期制をとっています。小学校が義務教育で学費が無料です。
生徒数に対する教師数が不足しがちで交代で授業を行うこともあるため、授業時間が日本と比べると短めになっていることが現代の課題といわれています。

医療
フィリピンの病院は、オープン制という仕組みで、日本人にはなじみのない仕組みです。病院にいる医師は、その病院の職員ではなく、病院という箱の中にテナントとして入ってクリニックを経営しているという形になります。午前中と午後で別の病院で診療している医師もいるようで、患者は病院を選ぶのではなく、医師の良し悪しで選択する必要があります。

西島筆