本メルマガは、週1回程度を目安に以下の3つのパートから情報をお送りさせていただく内容となっております。

  • 「Paradigm Shift -新しい価値観-」
  • 「Unique Asset Management -独自の資産形成-」
  • 「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」

 

 

■Paradigm Shift -新しい価値観-


SDGsをより深く知っていこうということで、スタートしたこのシリーズ。
前回、3階建てのビルのように、17の目標、それを細分化した169のターゲット、そしてさ
らにその下に232の指標があるとお伝えしました。今回は第9番目の目標を見ていきたいと
思います。

〇目標
9.産業と技術革新の基盤をつくろう

強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡
大を図る

 

〇ターゲット

9.1
全ての人々に安価で公平なアクセスに重点を置いた経済発展と人間の福祉を支援するため
に、地域・越境インフラを含む質の高い、信頼でき、持続可能かつ強靱(レジリエント)
なインフラを開発する。

9.2
包摂的かつ持続可能な産業化を促進し、2030年までに各国の状況に応じて雇用及びGDPに
占める産業セクターの割合を大幅に増加させる。後発開発途上国については同割合を倍増
させる。

9.3
特に開発途上国における小規模の製造業その他の企業の、安価な資金貸付などの金融サー
ビスやバリューチェーン及び市場への統合へのアクセスを拡大する。

9.4
2030年までに、資源利用効率の向上とクリーン技術及び環境に配慮した技術・産業プロセ
スの導入拡大を通じたインフラ改良や産業改善により、持続可能性を向上させる。全ての
国々は各国の能力に応じた取組を行う。

9.5
2030年までにイノベーションを促進させることや100万人当たりの研究開発従事者数を大
幅に増加させ、また官民研究開発の支出を拡大させるなど、開発途上国をはじめとする全
ての国々の産業セクターにおける科学研究を促進し、技術能力を向上させる。

9.a
アフリカ諸国、後発開発途上国、内陸開発途上国及び小島嶼開発途上国への金融・テクノ
ロジー・技術の支援強化を通じて、開発途上国における持続可能かつ強靱(レジリエン
ト)なインフラ開発を促進する。

9.b
産業の多様化や商品への付加価値創造などに資する政策環境の確保などを通じて、開発途
上国の国内における技術開発、研究及びイノベーションを支援する。

9.c
後発開発途上国において情報通信技術へのアクセスを大幅に向上させ、2020年までに普遍
的かつ安価なインターネットアクセスを提供できるよう図る。

弊社としては、Philippines・インドネシアでの不動産および金融事業を通じて、
9.3「特に開発途上国における小規模の製造業その他の企業の、安価な資金貸付などの金
融サービスやバリューチェーン及び市場への統合へのアクセスを拡大する」
このターゲット領域を深化させていきたいと思います。
今後、銀行の担保流れの不動産仕入れからセカンドマーケットを構築して、日本人の不動
産大家さんへの収益の提供と、現地の方への住宅や不動産の供給のシーンで、金融インフ
ラを提供していきたいと考えます。

 

■「Unique Asset Management -独自の資産形成-」

皆さんはアンティークコインというものをご存知ですか?
アンティークコインとは、一般的に100年以上前に発行されたコイン(金貨・銀貨など)
を指し、現在全世界に20万種類ほど存在すると言われております。

その中でも、200~300種類のコインにはとても高い価値がついており、デザインや歴史的
背景など様々な面から多くの人を魅了し続けており、世界中に熱狂的なコレクターが存在しています。
このアンティークコインが、世界の富裕層の間で今、資産運用のツールとして秘かに注目
されています。

アンティークコインと呼ばれるものは国王の即位や、何かの記念を祝して限定発行される
ことがほとんどです。
そのため、一度過去に作られたものは、基本的には二度と鋳造されないため、数が増える
ことはありません。

一方で、年月を経るごとに紛失や災害などで、その数は徐々に減っていくため価値あるコ
インは、その希少価値を増していくのです。

世界中の富裕層コレクターが欲しがる名品コインほど、当時の発行枚数が少なかったり、
現存する枚数や市場での流通枚数が少なかったりします。また希少なコインを保有してい
るコレクターも、現金や他の資産を必要としていない(信用していない)ため、どんなに
お金を積んでも手に入らない、もしくは行方も分からないものがほとんどです。

そのため、希少価値の高いコインがひとたび市場に出ると、需要と供給の関係から、その
取引価格は前回出現時よりも跳ね上がり、何倍もの価格(価値)で取り引きされることが
ざらにあります。
この希少価値の高さにより、需要に対し供給があまりにも少なくなるため、高いデザイン
性や歴史性を誇るコインは、年平均で125%を超えるような価値上昇を続けているのです。

今後有望なコイン投資ですが、負けないための知識を持って戦略的に取り組まなければ利
益を出すことはできません。たとえば、コイン業界には「悪徳コイン商」が存在するのも確かです。
「開運!なんでも鑑定団」というテレビ番組があります。美術品を高額で買った人が、鑑
定師に鑑定された金額を聞いて喜んだり、あまりの金額の低さに唖然としてしまうあの番
組です。

コイン商にも、とんでもない高値をふっかけて販売している業者が多数います。正直な話、
そんな業者から買うのが間違いです。しっかりと鑑定書があり、価格の裏付けがはっきり
しているもの。出元がはっきりしているもの、アンティークコインの世界にも源流という
のは存在します。
その大元に近いところで購入することが確実です。
もちろん、投資対象を調べることは不可欠ですので、そのあたりもぬかりなく対応しない
といけませんね。

ここまで上げた内容では、キャピタルゲインばかりに注目が集まりがちですが、私的に注
目しているポイントがあります。それは、不動産とは真逆に位置するポータブル性の価値
がそこにはあります。
単価が高い割には世界中どこにでも持ち運びが可能です。
次回はそこにフォーカスしてなぜ付加価値が高いのかをお伝えしたいと思います。

 

■「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」

隔週でお送りしておりますフィリピンの基礎知識編、前回はおやすみを挟みまして、今回
はフィリピンの基礎知識編フィリピンの葬式編に行きたいと思います。

フィリピンの結婚式はゆっくり進行するものの披露宴といった形式で、テーマカラーがあ
るという特長がありましたが、基本的にそれほど大きな違いはありませんでしたが、フィ
リピンのお葬式については、かなり違っています。

フィリピンの葬式は、「Wake」と呼ばれ非常に長く、1週間から長い場合だと数か月かけ
て葬式を行います。
家族を大事にするフィリピンでは、遠くの親戚や友人が帰ってくるのを待つ習慣があるの
で、長期にわたる葬儀になるそうです。

国民のほとんどがカトリックなので、宗教上の理由から基本的に土葬が一般的です。
南部に多いムスリムは火葬を禁止しているわけではないので、亡くなってから1日以内に
遺体の火葬をします。

近年は多様化してきており、火葬を選択するという人もいます。
都市部の土地の不足や衛生面の問題があります。

日本においては参列時は喪服(黒い服)と決まっていますが、フィリピンにはそういった
決まりはありませんので、フォーマルな恰好をする必要もなく、Tシャツやジーンズなど
カジュアルな格好でも問題ありませんが、赤い服を着たり装飾品を付けることがNGとされ
ます。敬虔なカトリックの多いフィリピン人にとって赤は祝福時に使うクリスマスの色で
Wakeにはふさわしくありませんので気を付けてください。

フィリピンの葬儀は、しんみりと悲しいものではなく、むしろ明るくにぎやかなもので、
会場にてカードゲームや麻雀などで遊んだりします。
これも故人がさみしくないようにとの配慮の意味で行うとのことです。
※この期間だけはギャンブルをやっても大丈夫だとのことです。

基本的には香典(Abuloy、アブロイ)は必要ないそうですが、棺のそばに香典を入れる壺
と芳名帳(ゲストブック)があります。
基本的にWakeの費用は親戚や家族、近所の人たちで分担します。

Wakeが終わると教会まで遺体を運ぶ行進(Procession)を行います。
霊柩車を先頭に家族、親戚が並んで教会まで歩きます。

教会で告別式が行われます。
告別式では黒または白の服を着て参列し、その後墓地で埋葬されます。

通夜、告別式にはさまざまなしきたりや風習があります。
地域や宗教によって大きく異なりますのでご注意ください。

通夜
部屋に鏡を置いてはいけない。(布でかぶせる)
会場でシャワーを浴びたり、髪をくしでといたりしてはいけない。
赤い服を着てはいけない。
食べ物を家に持ち帰ってはいけない。
家族は弔問客が持ってきたアブロイにたいして感謝を述べたり、帰る際に声をかけてはな
らない。送ってはならない。
家の扉を24時間開けっ放しにする。

西島筆