本メルマガは、週1回程度を目安に以下の3つのパートから情報をお送りさせていただく内容となっております。

  • 「Paradigm Shift -新しい価値観-」
  • 「Unique Asset Management -独自の資産形成-」
  • 「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」

 

 

■Paradigm Shift -新しい価値観-


SDGsをより深く知っていこうということで、スタートしたこのシリーズ。
前回、3階建てのビルのように、17の目標、それを細分化した169のターゲット、そしてさらにその下に232の指標があるとお伝えしました。
今回は第3番目の目標を見ていきたいと思います。

〇目標
3.すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する

〇ターゲット
3.1・・・2030年までに、世界の妊産婦の死亡率を出生10万人当たり70人未満に削減する。

3.2・・・全ての国が新生児死亡率を少なくとも出生1,000件中12件以下まで減らし、5歳以下死亡率を少なくとも出生1,000件中25件以下まで減らすことを目指し、 2030年までに、新生児及び5歳未満児の予防可能な死亡を根絶する。

3.3・・・2030年までに、エイズ、結核、マラリア及び顧みられない熱帯病といった伝染病を根絶するとともに肝炎、水系感染症及びその他の感染症に対処する。

3.4・・・2
030年までに、非感染性疾患による若年死亡率を、予防や治療を通じて3分の1減少させ、精神保健及び福祉を促進する。

3.5・・・薬物乱用やアルコールの有害な摂取を含む、物質乱用の防止・治療を強化する。

3.6・・・2020年までに、世界の道路交通事故による死傷者を半減させる。

3.7・・・2030年までに、家族計画、情報・教育及び性と生殖に関する健康の国家戦略・計画への組み入れを含む、性と生殖に関する保健サービスを全ての人々が利用できるようにする。

3.8・・・全ての人々に対する財政リスクからの保護、質の高い基礎的な保健サービスへのアクセス及び安全で効果的かつ質が高く安価な必須医薬品とワクチンへのアクセスを含む、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を達成する。

3.9・・・2030年までに、有害化学物質、並びに大気、水質及び土壌の汚染による死亡及び疾病の件数を大幅に減少させる。

3.a・・・全ての国々において、たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約の実施を適宜強化する。

3.b・・・主に開発途上国に影響を及ぼす感染性及び非感染性疾患のワクチン及び医薬品の研究開発を支援する。また、知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)及び公衆の健康に関するドーハ宣言に従い、安価な必須医薬品及びワクチンへのアクセスを提供する。同宣言は公衆衛生保護及び、特に全ての人々への医薬品のアクセス提供にかかわる「知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)」の柔軟性に関する規定を最大限に行使する開発途上国の権利を確約したものである。

3.c・・・開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国において保健財政及び保健人材の採用、能力開発・訓練及び定着を大幅に拡大させる。

3.d・・・全ての国々、特に開発途上国の国家・世界規模な健康危険因子の早期警告、危険因子緩和及び危険因子管理のための能力を強化する。

ここまでにあげたターゲットであなたやあなたの会社ではどんなことが実現可能ですか?
弊社では3.cの「開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国において保健財政及び保健人材の採用、能力開発・訓練及び定着を大幅に拡大させる。」
ここに注目しています。
実際に不動産開発もしているPhilippinesにて、最後の楽園と言われているパラワン島でこの3.cの課題を解決する具体的施策を見つけていきたいと思います。

 

■「Unique Asset Management -独自の資産形成-」

前回、
・所有権物件(Freehold)でのキャピタルゲインが期待でき、
・借地物件(Leasehold)でのインカムゲインが期待できる
ということで、バリ島が不動産投資の観点、面白いとお伝えしたわけですが、
今回はなぜ面白いのかということをもっと掘り下げてお伝えしたいと思います。

 

①バリ島だけが特殊なバリヒンドゥー教

②世界有数のリゾートエリアである

③ヤシの木以上の高さの建物をたててはいけない

 

①バリ島だけが特殊なバリヒンドゥー教
インドネシア政府はイスラム教、ヒンドゥー教、キリスト教(プロテスタント・カトリック)、仏教、儒教の宗教を国教と定めていて、国民には信仰の自由が保障されています。
そして、インドネシアの宗教のうち90%がイスラム教なのに対して、バリ島はバリヒンドゥー教が90%程度います。
そこには、多様性に満ちた多民族国家、種族、言語、宗教を認めあう「多様性の中の統一 Bhinneka Tunggal Ika」というインドネシア国としてのスローガンが根付いています。
また、日本人からみると、バリヒンドゥー教は多神教かつ精霊信仰でもあるので、日本の神道にも近い存在となり、親和性があります。
上記の理由から宗教間の紛争がないことも治安の不安がないバリの特徴として挙げられます。

②世界有数のリゾートエリアである
バリ島という島は、四国の25%程度のサイズでありながら、外資参入が非常に多い島としても有名です。
5つ星クラスのホテルやリゾート提供企業がこれほど多く参入しているもの珍しいです。

その事例として、バリ島には、「アマヌサ」「アマンダリ」「アマンキラ」と3つものアマンがあります。
アマヌサ(AMANUSA)はバリ島南部の高級リゾートエリアである「ヌサドゥア」に位置し、ビーチからの風が吹き抜ける高台にある開放感あふれるリゾートです。
アマンダリ(AMANDARI)はウブドのアユン川渓谷沿いに建つ、緑あふれる落ち着いた雰囲気のリゾートです
アマンキラ(AMANKILA)はバリ島東部にあるマンギス村のオンザビーチに建つリゾートです。

他には、ウルワツにある世界的ブランド「ブルガリ」が手掛けた最高級リゾートホテル。ブルガリホテルの本店はパリにあり、その次にバリ島に創られました。
そして、日本でおなじみの星野リゾートがバリで展開する「星のやバリ」。聖なる川とされるプクリサン川が流れる渓谷の上に位置する、癒しの高級リゾートです。

このようにリゾートとしても、指折りなうえ、様々な国から参入しているわけです。
もちろん世界各国からのツーリストを受け入れているのでマーケットが全世界的と言えます。

③ヤシの木以上の高さの建物をたててはいけない
バリ島では建物の高さ制限が決まっており、それは「椰子の木より高い建物を建ててはいけない」というもの。正確には15mまでと決まっています
その由来は、サヌールにインナ・グランド・バリ・ビーチというホテルがあり、その宿泊棟は9階建てです。これは上記の高さ制限の法律ができる前に建てられています。
というか、インナ・グランド・バリ・ビーチ、旧グランド・バリ・ビーチが、いきなり9階建ての建物を建ててしまったために、バリ島で議論がおこり、そのため「ヤシの木制限」の決まりができたのです。
また、ルーフトップバーといって屋上にあるバーも元々はNGだったものの、市民権を得て、屋上の使用が慣例として認められ、最近オープンするホテルの多くが屋上にプールやバーを造っています。

実はこの制限の意味するところはもっと別のところにあります。
この制限があることで、高層のレジデンス~いわゆるアジアの不動産投資では定番のコンドミニアム~がたたないということです。
このコンドミニアムというのは、人をたくさん住まわそうと思うと、上にどんどん伸びていく形になります。そして、権利としては、区分所有という権利が備わり、土地の所有区分はどんどん薄まっていくわけです。一方でバリ島は、住人や観光客の流入が増え、人が住まうところを増やそうとする場合、空間を利用する高層のコンドミニアムは建ちません。では、どうなるかというとVILLAや低層の建物が横に広がっていくしかないわけです。
しかも薄まることのない土地がついて回ります。賢い方はもうお気づきかもしれませんが、バリ島は高層コンドの建つ国やエリアより、土地の価値が高いと言えるのです。
この土地を保有できれば、VILLA用地に、店舗に、駐車場に、など色々と貸し出すこともできますし、ホテルなどの用地買収にかかり、売却することも考えられます。
ビーチフロントの用地などは海に面している箇所しかないわけですから、その価値もご理解いただけると思います。
そして、この土地を所有権という形で保有する方法もあるので、住まう。移住する、投資する、運用するなどのさまざまな想いにあわせて活用することができるわけです。

③の内容が理解できると、土地を購入、所有してからのVILLA運用はかなりの効果があることがご理解いただけると思います。
いま、オーシャンビューで入手できるのは、バリ島西部のオーシャンフロント開発用地と、バリ島北部の新空港建設エリア周辺。
今後、5年~10年をみるとかなり面白くなっていきそうですね!


 

■「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」

前回お送りいたしましたフィリピンの基礎知識編、すでに3回目、今回も引き続きお送りいたします。
今回はフィリピンの文化についてご紹介いたします。

生活
国民の93%がキリスト教カトリックであることは以前もお伝えいたしましたが、イスラムやその他の宗派のクリスチャンなどの信仰をもつひとがほとんどです。
クリスチャンの車には十字架やイエス像が飾られていたり、宗教に関するイベント、祝日があり、いたるところに宗教色が現れています。
暖かい地域なので、雪ともみの木のイメージとは異なりますが、クリスチャンにとってクリスマスは重要なイベント。9月からクリスマスモードがはじまりを見せ、12月に向けて人々の働き方が変わってしまうほどの熱気があります。

家族
家族を大事にする人が多く、そういった影響でホスピタリティに富むといわれています。
日本では身内を謙遜して悪くいう文化がありますが、フィリピンでは家族を悪くいうようなことはありません。
家庭の用事を最優先する傾向にあり、遅刻や休みの理由が家族の用事である場合、許されるという傾向があります。

日本では大正時代末期から核家族化が進行しはじめたといわれていますが、フィリピンにおいては、大家族が多く弟妹の面倒を兄弟がみる機会が非常に多く、独身であっても子供慣れした人がたくさんいます。
妊婦や赤ちゃん、子供への助けが多い社会です。
年長者を敬う文化があり、両親のめんどうを子供が見るのも当たり前となっています。

女性が活躍できる社会
フィリピンの女性は働き者で有名です。
フィリピンの女性管理職の割合が47.6%とアジアトップの状態です。
一方、フィリピンの男性はあまり働かないというイメージもあります。
これは男性が他の村から襲われることを想定し戦士として体を鍛え、昼間は木陰で体力を温存し戦いに備えていたという名残で、女性が一生懸命男たちを養ったという文化が残っているという説もあります。

貧富の差
フィリピンのお金持ち(富豪)と貧困層の差が大きく離れています。
日本の金持ち以上の金を持っている人も少なくなく、使用人を多数雇用し、高級車を複数台保有しブランドに身を固めている人がいる一方、レストランの前で残した料理をもらおうと待ち構えている子供たちがいたりします。
子供の物乞いは、犯罪のために利用されていることも多く注意が必要です。

西島筆