本メルマガは、週1回程度を目安に以下の3つのパートから情報をお送りさせていただく内容となっております。

  • 「Paradigm Shift -新しい価値観-」
  • 「Unique Asset Management -独自の資産形成-」
  • 「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」
 

■Paradigm Shift -新しい価値観-


皆さんは、暗黙知(あんもくち)という言葉をご存じでしょうか?
【暗黙のうちに「知っている」「分かっている」という状態があることを指す。
また、人間個人の心理的作用を指すが、共通の経験をした人間集団が共通して持つ暗黙の知識をいう場合もある。】
というものです。

例えば、サッカーの場面で、
紅白戦や練習試合などで個々の選手が状況判断を繰り返すうち、隣接するポジションの2人の間で自然と連携が深まり、意思疎通ができるようになります。
次に彼らと第3の選手との間でも連携が深まり、プレー時の判断とそれを受けた選手同士の自発的なコミュニケーションにより、個々の選手の判断力自体も上がってきます。

この「連携が深まる」とはどういうことかというと、人間の動作と判断には無限のバリエーションがあります。サッカーはシンクロナイズドスイミングなどとは違い、単に11人が「合わせる」だけでは駄目で、相手のプレーとその場の状況によっても選択するプレーは随時変わってきます。相手は引いて来るのか押し上げてくるのか、ボールを持っている選手はパスかドリブルかシュートをするべきなのか?ボールを持っていないプレーヤーはスペースに走るのかボールを受けに近寄るのか、その際DFラインは上げるのかカウンターに備えるのか、FWはファーに走るのかニアに入るのか……ここに挙げたのは、個々の局面で選手が行う判断の一例です。フィールド上には無限の組み合わせがあるわけです。
ですから、選手間での「意思疎通」や「共通意識」というものが非常に重要になってくるわけです。同じメンバーが何を感じているか?どんなプレーをしたいのか?どのようにフォローしたらいいのか?
いわゆる暗黙知(あんもくち)というものをお互いに理解しあうということです。

 

「暗黙知の一例が自転車」

たとえば自転車に乗る場合、一度乗り方を覚えると年月を経ても乗り方を忘れないものです。ちなみに私ははじめて補助輪をはずしたときに自転車ごと倒れて骨折しました。
自転車を乗りこなすには数々の難しい技術があるのにも関わらず、その乗りかたを人に言葉で説明するのは難しいですよね。本能的に知っていることで、実現できることと理解をしてもらえばOKです。

 

これが会社や仕事に置き換わるとどうなるか。

じつは暗黙知はよくあります。例えば営業の仕事。
今にして思えば、22年前に最初に入社した会社は、リクルートの代理店として、採用のコンサルティングや求人広告、企業広報のパンフレットやWEBサイトの受注などの営業職で勤務していましたが、まさに暗黙知の塊だったように思います。
スーパー営業マンの先輩ばかりで、それぞれの特徴を生かして、クライアントから仕事をいただいている、そんな背中をみながら見よう見まねで我々も電話がけをしたり、提案書などをつくってみたりしていたものです。ある程度やる気もあり、頑張れる人はここからでも十分に伸びることは可能です。むしろ、そうやって這い上がったほうが地力は確実についてきます。

職人の世界をみるともっと分かりやすいです。師匠のワザを見て盗むことで、技能が伝承されてきました。または、修行に次ぐ修行を重ねて、師匠に追いつこうとするのです。まさに日本の文化的背景や歴史が物語っています。

暗黙知をマニュアルという側面からみてみましょう。
販売・サービス系の仕事やアルバイトが多い職場では、仕事の内容がマニュアル化され、標準化されているケースが多いですね。最近のホワイトカラーが多い職場でも、パソコンへの情報の入力や、伝票処理の流れなど、その手順書や手引書が作られているケースも多くなってきました。しかし、新入社員が入ってきたときや、中途採用や人事異動で新しいメンバーが組織に加わったときに、「あなたの仕事は○○ですよ」「これを読めば、全体の流れはつかめますよ」という書類には残念ながらなかなかお目にかかりません。

そして実は・・・
マニュアルにあること以外のことが意外と重要だったりします。

弊社では、仕事の流れや関係を新しく担当した方に再度マニュアル化してもらうようにしていました。そうすると、自分でも仕事の整理ができるようになりますし、引継ぎが発生するときにすぐに使用できるツールになるからです。

そして、話をサッカーに戻すと、実はこの「暗黙知」という存在がジーコが日本代表監督時代に躍進できなかった要因ではないかと思います。
在任時最高にインパクトのあったトルシエ監督は「規律」を浸透させました。これはすなわち「暗黙知」を徹底して、ルール化して見えるようにしたわけです。すなわち『形式知』というものです。

一方でジーコ監督が追い求めたのは「自由」という名の「創造性」だったはずです。選手自らが考えて、フィールドで表現することだったのではないかと思います。
この創造性というテーマは非常に重要で、今日の企業経営者が社員に対して求める素養のTOPキーワードにもなっています。

しかし、この創造性には、一定のルールがあり、一定のレベルに達してこそはじめて発揮されるものだと思います。
一流の選手として名を馳せたジーコ監督、ブラジルの代表選手のときは黄金のカルテットと呼ばれた中の一人でした。選手当時に当たり前に思っていたこと、やってきたことと、当時の日本代表のレベルに大きな隔たりがあったのだと思います。トルシエ監督のときに一旦醸成されたかのようにみえた「形式知」はもろくも崩れ去っていたわけです。

これはサッカー大国ブラジルで醸成された文化がもたらした思考と、サッカー新興国の日本がもつ、まさに「暗黙知」の差だったように感じます。

 

■「Unique Asset Management -独自の資産形成-」

突然ですが、日本円の価値がさがってしまったらどうなるか、あなたは想像できますか?
例えば、ハイパーインフレが起きて、円建て資産の価値が低くなってしまう可能性も十分に起こりえます。

なので、今からでも資産管理をしていくことはとても重要になってくるのです。
そんな中でのリスク回避方法が「海外を活用した国際分散投資」です。

この方法は、どんな困難な時代でも通用する方法だと思っています。
なぜなら、円建て資産の価値が低くなっても、円以外の通貨の資産を持っていれば、資産の絶対的な価値は変わりません。
また、円の価値が下がれば、日本国内における外貨建て資産の価値は相対的に上昇するからです。

これからは、ある程度のお金を貯めたら、そのお金を使わずに、運用にまわしてみてください。適正な運用をしていけば、いずれ大きく育ってくれるでしょう。
その間、あなたは今までどおり、お仕事を続けて日々の生活費は労働収入でまかなっていってください。一方で、運用にまわしたお金は「お金がお金を生む」状態にしておくのです。

例えば、貯金が100万円まで達したら、目標のリターンが年利率10%のファンドに投資をしていきます。
10%という利回りは、およそ8年で元本が倍以上になる数字です。

約25年も経てば、1000万円ほどになります。
よって、自然に900万円も増えているわけです。

「年率10%なんてありえないんじゃない?」と思われた方……いまの日本の常識で考えたら、そう思いますよね。

ですが、昔は違ったのです。
日本の郵便局にあった商品は年率10%あったといわれています。

過去の話になるので、ぜひ一度、ご両親や年配の方に聞いてみてください。
私は母から聞きました!

今回私がお伝えしたかったことは、長期で複利運用することで、元本よりも何倍ものお金が手に入るという考え方です。
当然下がることもありますが、元本より増えた中での下落なので、安心してください。
精神的にも長期間保有するほうが、ストレスが軽減しやすいと思いますよ。
10年のうち、2~3年は下落があると思っているほうが、もっと気が楽になります。

さらに賢い人は、こんな運用が実現できる国際分散投資をおこなうべき地域を知っているのです。あなたは、これらの地域はご存知ですか?
すでに勉強されているとは思いますが、復習の意味も込めて次回、詳しく解説していきたいと思います。

 

■「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」

日本は残暑が厳しい状況ですが、バリ島はいま乾季のど真ん中。
日中も過ごしやすく快適です。風が通り抜ける場所はエアコンいらずな感じです。

8月というとハイシーズンなので一年の中でもっとも観光客が多い時期ですが、今年は4月から外国人が渡航できなくなり、政府の最近の発表によると年内中は外国人ツーリストの受け入れは厳しいようですね。

バリ州政府は9月11日に観光を再開すると宣言しましたが、インドネシアの国の中央政府は認めていないので、また未定の状態に逆戻り。しかし7月31日からはインドネシア人の国内観光は認められたので、主に本土ジャワ島のジャカルタやスラバヤなどから来る観光客が少しずつ戻って来ています。

8月はイグスティングラライ空港(デンパサール国際空港)の国内線の利用者は1日2千~2千5百人ほどいると統計発表がありました。

インドネシア証券取引所(IDX)の総合株価指数(IHSG)は、コロナショックがあった4月以降からゆっくりと回復し、1年前の堅調だったころの8割ぐらいまでに回復していて、各産業、国内経済の立て直しのための対策が進められているようです。

さて今回はインドネシアの最近のニュースをいくつかご紹介します。

【国営石油の上半期決算、7.6億ドルの赤字】
インドネシアの国営石油会社プルタミナが24日に発表した2020年上半期(1~6月)決算は、7億6,100万米ドル(約807億4,400万円)の純損失を計上しました。原油価格の下落、国内での燃料需要の減少、対米ドルのルピア安の「トリプルショック」が響き、7億4,700万米ドルの純利益を確保した前年同期から赤字に転落しています。

売上高は、前年同期比20%減の204億8,300万米ドル。原油と天然ガス、地熱、石油製品の国内売上高が21%減の165億6,700万米ドルに減少したことなどが影響した。プルタミナのファジリヤ副社長(企業広報担当)は「新型コロナウイルス感染症の流行の影響は大きく、上半期はトリプルショックに直面した。ただ、原油価格や国内の燃料需要に回復の兆しが見えており、年末には増益を達成できる見通しだ」と述べています。(27日ANN)

【アストラ、通年の自動車販売30万台前後に】
インドネシアの複合企業アストラ・インターナショナルは今年、同社系列の自動車ブランドの販売台数が30万台前後になるとのことです。(26日ジャカルタポスト)

アストラのヘンリー取締役は24日のオンライン記者会見で「市場が低迷している中でも、昨年と同程度の市場シェア確保を目指していく」と発表しました。インドネシアでは新型コロナウイルス対策の「大規模な社会的制限(PSBB)」により、5月の自動車販売台数が前年同月比95.7%減の3,500台と低迷し。アストラは市場シェアを31%まで落としていました。

同社は例年、自動車市場で約5割の市場シェアを確保しており、昨年は53万6,402台を販売した。インドネシア自動車製造業者協会は今年の国内の自動車販売台数を60万台程度と予測しており、単純計算でアストラは30万台前後の販売を目指していることになります。
アストラの投資家向け広報責任者であるティラ氏によると、市場シェアの維持に向けて、製品ラインアップの強化や顧客サービスの充実など、さまざまな施策を用意しているとのことでした。

【資源輸出業者、収益のルピア換金を義務化へ】
インドネシア中央銀行のペリー総裁は24日、昨年に3億米ドル(約319億円)以上の天然資源を輸出した事業者に対し、外貨建ての収益をルピアに換金することを求める方針を明らかにしました。下落基調にあるルピア相場を安定化させる施策の一環とされています。(24日ジャカルタ・ポスト)

ペリー総裁は国会第11委員会(財政・開発計画・金融担当)で、「ルピアへの換金義務化で為替相場を安定させる」と説明し、換金義務化に関する新規則の施行はルピア相場の動向をみて決定すると付け加えました。

これは輸出事業者が銀行に預け入れる金額に上限を設け、上限を超える金額はルピアへの換金を求めるという方針です。天然資源の輸出事業者は既に、現行規則で銀行の指定口座に資金を預けることが義務付けられています。民間中堅銀行バンク・プルマタのエコノミスト、ジョシュア・パルデデ氏は、ルピアへの換金義務化について「米ドルの供給が拡大し、ルピア相場の安定化につながるとして、投資家から好意的に受け止められている」と説明しています。

【零細企業の事業主に給付金、総額29兆ルピア】
インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は24日、零細企業の事業主1,200万人を対象に総額28兆8,000億ルピア(約2,085億円)の給付金を支給する支援プログラムを発表しました。17日から事業主の口座に給付金の振り込みを開始しており、年内の給付完了を目指しています。

給付金の金額は、事業主1人当たり月額60万ルピア。4カ月分の合計240万ルピアの支給を受けることができます。対象者は、電子身分証明書(e―KTP)を発行されたインドネシア国民で、協会から零細企業の事業主として証明を受け、商業銀行に口座を開設していることが条件。8月末までに450万人、9月末までに910万人、年末までに1,200万人への給付完了を予定しています。