本メールは、週1回程度を目安に以下の3つのパートから情報をお送りさせていただく内容となっております。

  • 「Paradigm Shift -新しい価値観-」
  • 「Unique Asset Management -独自の資産形成-」
  • 「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」
 

■Paradigm Shift -新しい価値観-


2024年上半期の倒産件数は4887件(前年同期比22.0%増)で、2年連続で前年同期を上回り、
2014年上半期以降で最多という数値が出ています。

人は基本的に変化を嫌い、安定を求める生き物です。でも安定を求めたとたん、成長が止ま
り、変化に対応できなくなり、結果不安定になると思うのです。
企業も同様で、この変化に対応できなかった結果が倒産、廃業というものだと思います。

人も会社も時代に合わせて変化しないと生き残れないということです。
ダーウィンの進化論にもありますが、強いものが残るのではなく環境適応したものが生き残
るといわれています。すなわち、コアコンピタンスの部分は残しながら、環境適応をしなが
ら継続していくこと重要なのだと思います。

すばやく動くエスカレーターで同じ位置をキープするには動きつ続けるしかないということ
です。立ち止まればそのまま流されてお終いです。

実は、今は有名企業ですが、創業時は全然違う事業をしていたという会社もたくさんあります。
これは時代の変化にあわせて変化していった証ではないかと思います。

ソフトバンクはパソコン用パッケージソフトの流通事業
任天堂は花札の製造
ミクシィは求人情報サイト
LINEはオンラインゲームコミュニティサイト
ディー・エヌ・エー(DeNA)はオークションサイト
資生堂は洋風調剤薬局
ディーエイチシー(DHC)は委託翻訳業務
サンリオは絹製品の販売
マツダ(車)はコルクの製造
タイトーはウォッカの醸造・販売

それぞれ、会社の歴史を深ぼってみると非常に面白いかもしれませんね。
きっとこの変化は、顧客のニーズに合わせて事業開発を行っていった結果なんだと思います。
ちなみにこれは、事業主というか起業家の方なら共感されると思います。
businessのコアの部分は変わらないけど、提供しているコンテンツが変化している・または
変化していくというのは、よくあることだと思います。

AIの出現でさらに時代の変化も早くなることも予測できますし、マーケットも大きく変わっ
ていくことは容易に想像できます。この変化に対応することでしか、今のポジションを維持
できないというのはわかりますよね。

法人も個人も同じで、環境に適応してこそ、今後の明るい未来の創造につながると思います。

 

■「Unique Asset Management -独自の資産形成-」


今回は久々に基本に立ち返ったお話を。
このあたりのリテラシーは、金融に携わられたている方や、運用をご自身でされているなら、
釈迦に説法かと思いますが、通常はリスクが低いとリターンも低く、その反面リスクが高い
とリターンの高さにも期待できるといわれています。

一般的には、高いリターンを追及すれば、減価のリスクも高くなります。
わかりやすくいいいますと、「1000万の資金を運用した場合、いくらまで資金が減っても耐
えられますか?」ということです。

例えば、900万円になっても大丈夫という方は、10%のリターンを得ることが可能です。
700万円になっても大丈夫という人は、30%のリターンを得ることができるということになり
、その許容リスク分のリターンを受け取ることができるわけです。

これを理解していない人が多いですが、基本はこの考え方です。
そもそもが詐欺案件などに出資しているとそれこそ、リターンゼロとの戦いになるので、ま
ずは商品選定の目利きをしっかりと身に着けることですね。

また、どんなリスクがあるかをう少し掘り下げてみたいと思います。
これは、投資の種類によってさまざまありますが、共通するリスクとしては「投資対象の金
融商品の価格価格変動リスク」や、「金利の変動により資産の価値が変動する金利変動リス
ク」「為替相場の変動によって外貨建て資産の円換算額に損益が生じる為替変動リスク」な
どがあげられます。

日本での金利や運用実績、円資産のみを保有するリスクも考えると、海外を活用するという
選択肢が必ず出てくるわけです。アメリカ株やインデックス投資などが人気なのはそんな影
響からでしょう。

そして、投資期間が長くなればなるほどリスクは小さくなりますので、投資は時間を味方に
つけることができる「中長期の投資」が望ましいといえます。

さらに金融やファイナンスのリテラシーを上げていくと、年金問題、財政状況、少子高齢化
率などから日本と日本以外の世界の各国がどうなっているかということも客観的に比較する
ようになっていくはずです。運用するにはどの国がいいのかということも考えだします。

冒頭でお伝えしたように運用商品の目利きも重要ですが、何をどの国で運用するかというこ
とが意外に重要だと思います。海外を活用すると上記であげたリスクを回避することなども
可能になります。

最後になりますが、運用は私は高いリスクをとったほうが効率的だと思っています。
基本的に価格下落については、戦争があった、大災害など大きな事故があったなどの大きな
ニュースやイベントが発生し、マーケットに影響を及ぼします。
ちょうどここ1ヵ月ぐらいで株価が急落し、最近運用しだした人達の阿鼻叫喚も聞かれたわけ
ですが、この場合、リスクが低い運用していても下落は同じようになっているわけです。

こんな点からもリスク許容度にかかわらず、同じように下がるのであれば、リターンが大き
いもので運用しているほうが効率がいいからです。
是非、リターンがどうこうというより、リスクの許容度でどれぐらいまで下がるのが許せる
かという点で投資をみてみるといいかもしれません。

 

■「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」


ボルテスV(ファイブ)はなぜそこまでフィリピン人を夢中にさせたのか?

1977年から78年にかけて日本で放送されたこのTVアニメは、1978年には早くもフィリピンに輸出されました。

その頃のフィリピンはマルコス政権です。

フェルディナンド・マルコス(1917~1989)氏は1965年に大統領に当選するや議会を停止。
戒厳令を敷き、1986年のエドゥサ革命(別名ピープルパワー革命)で政権を追われるまでの21年間、独裁支配を通し
ました。

<フィリピンピープルパワー革命>
マルコス大統領の独裁と特権階級優遇でフィリピン経済は停滞し、失業率は一時12.5%(つまり就業可能人口の8人に1
人に職がない)を記録します。

生活苦にあえぐ庶民とは対照的にイメルダ夫人は贅沢三昧、マルコス一族・取巻きたちは汚職のし放題で、国民の不
満が蓄積します。

マルコス大統領はその不満をかわす目的で1986年初頭に大統領選を行いますが、対抗勢力のアキノ女史の方が多く得
票したとみるや開票操作を行い「マルコス勝利」と嘘を発表。

怒った市民デモ隊がマラカニアン宮殿を包囲すると、大統領夫妻は米軍機でハワイに亡命。
コラソン・アキノ新大統領が誕生し、独裁体制は終焉しました。

 

「ボルテスV」がフィリピンで放送されたのはまさにそんなマルコス独裁の最中でした。
そして「ボルテスV」では、敵・地球植民地化を狙うボアザン星の様子が描かれます。
それは一握りの王侯貴族階級が贅の限りを尽くし、王侯貴族以外を「農奴」と呼んで搾取し虐げる社会でした。

地球に派兵されて来たボアザン軍(この司令官がプリンス・ハイネル)を地球人は巨大ロボット・ボルテスVで撃ち破
り、逆にボアザン星に侵攻。
それをきっかけにボアザン庶民は蜂起。
革命が起き、皇帝は倒されます。

故・長浜監督はフランス革命から構想を得たようですが、当時のフィリピンの市民にはまさに自分たちのことだと思
えたのです。

かくして「ボルテスV」は1978年にフィリピンで放映が始まるや最高視聴率58%を記録する大ヒットを飛ばします。
するとマルコス政権はTV局に命じて「ボルテスV」の放送を中断させ、日本からのアニメの輸入を禁止してしまいます。

表向きの理由はこういう理屈でした。
「『ボルテスV』は日本軍国主義の復活の象徴。子供を洗脳して支配する意図に違いない」

8年後、革命によってマルコス大統領が国外に逃げた後、中断させられていた「ボルテスV」の後半部分が放送されま
した。

そこに描かれていたのは、まさにフィリピン人が成し得たばかりの「庶民を苦しめる独裁者を庶民が革命によって打
ち倒す」というストーリーでした。

「ボルテスV」はその後何度もフィリピンで再放送され、「親子三代で知ってる」「フィリピン人が日本語で歌える日
本の楽曲の代表格」となって今に至っているそうです。

そしてとうとうフィリピンにて実写版リメイクが作成それが「VOLTES V LEGACY」。
といった経緯があるようです。
わかってから観るとより一層感慨深い予告映像です。

https://www.youtube.com/watch?v=ux-MNKChlrs

ちなみに昨年2022年6月に新大統領に就任したフェルディナンド・マルコス・ジュニア氏は故マルコス元大統領の長男
です。