本メールは、週1回程度を目安に以下の3つのパートから情報をお送りさせていただく内容となっております。

  • 「Paradigm Shift -新しい価値観-」
  • 「Unique Asset Management -独自の資産形成-」
  • 「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」

■Paradigm Shift -新しい価値観-


先日、Singaporeに行き、久々にoffshoreという概念を思い出したわけですが、皆さんの
イメージではoffshore(オフショア)と聞くとどんなイメージですか?

単純な意味合いとしては、サーファーが使う意味で、陸風という意味があるのと、もう一つ
が、沖合、海外という意味です。
海外の資産運用を行う中では後者の意味合いを引用して、オフショア投資などと呼ばれてい
たわけです。

このオフショアとは、海外であり、その特定の場所を指すわけですが、それは税率が低かっ
たり、非課税といった特別な税制を採択している地域を指しています。
オフショア地域には、マン島やケイマン諸島、ドバイ、香港、シンガポールなど、世界に40
以上の地域があると言われています。
税率でいうとその国ごとに特徴のある税制がありますが、例えば、法人税でみると、
Singaporeは17%、香港は16.50%、ケイマン諸島に至っては0%という具合です。

また、オフショアには、大きくわけて2つの次のような意味があるとされています。

1、ビジネス用語として「自分の国から離れた地域」を表し、「海外」という意味で使用さ
れます。物価や人件費の安い地域に業務の一部を移し、コスト削減を目的とします。

例えば、
日本よりも人件費が安い海外で現地の企業や日系小会社を通じて、システムやソフトウェア
の開発を行うことを「オフショア開発」と言います。海外の会社に丸ごと委託する場合もあ
れば、一部のみ依頼するケースもあります。
日本ではIT人材不足が課題となっているため、コストを抑えながら人材の確保も可能になる
オフショア開発は、近年注目が高まっています。

IT業界におけるオフショアのメリットはもちろん、コストの削減ができることです。
中国、ベトナム、インドなどには、高度な技術力を持つITエンジニアが数多くおり、人材が
豊富です。スキルが高い一方、人件費だけを比較すれば日本よりも安く抑えられます。
設備やオフィスにかかる経費も、海外のほうが低く抑えられることもメリットでしょう。
さらに近年は、日本国内でIT人材が不足しているため、海外に委託して補いたい企業も増え
ています。
デメリットとしては言葉とセキュリティーの問題があります。言葉が壁となり細かい指示が
伝わらず、スタッフ間のコミュニケーションの難しさを感じる日本の担当者もいるようです。
また、セキュリティーについては現地のオフィス環境やコンプライアンスへの意識が日本と
異なる場合、トラブルが生じるケースがあります。

2、金融用語として、国内の金融市場とは別に、規制や税制面で優遇されている国際金融市
場を指します。主に非居住者が資金の調達や運用を行う市場です。または投資用語として、
海外の国や地域に投資する投資方法のひとつとも捉えられています。

例えば、
金融取引や投資において、規制や税制面での優遇がある国際金融市場で、主に非居住者が資
金の調達や運用を行うときに使われる用語です。オフショア市場、オフショアファンドなど
のとも言われ、「タックスヘイブン(租税回避地)」にて運用されます。

メリットとしては、日本よりも高い利回りが期待できることです。
日本より税率が低いか無税で、規制が緩い国、あるいは経済成長率の高いエリアに投資をす
ると、理想的な利回りが期待できます。これは単純に法人税などが割安のため、投資家に還
元される割合が大きくなるため、利回りに反映されたりするからです。
一方、リスクとしては、投資先金融機関がある国の政治的情勢にも左右されやすく、紛争や
クーデターなど万一のことがあれば、取引そのものが困難になる可能性があります。

ちなみにインドネシアいの法人税率は、22%。
フィリピンの法人税率は、25%。
厳密には両国ともオフショアではないですが、税制を上手に活用すればベネフィットは大き
いと思います。

このオフショアを活用した個人投資では、海外で出た利益も日本(居住者の場合)の税制と
の兼ね合いで納税していかなければいけません。まれにいまだに「タックスヘイブン(租税
回避地)」では納税しなくていいと言っている方もいますが、それは少しだけあっています
が、日本の非居住者になっている方であり、特定の税金分野に当てはまることです。
日本の居住者は納税は必須です。国民の義務でもありますからね。

一方で、日本法人と海外法人を複数所有している場合は、それぞれの国で利益を如何に上げ、
最終的にどこでいくら納税を行うかということを組み立てることが可能です。
これを、TAX PLANNINGやTAX STRATEGYなどど表現しますが、税金に正しく向かっていきつつ
むしろ、どのように活用していくかということが重要だと思います。

 

■「Unique Asset Management -独自の資産形成-」


私は、海外での資産運用を20年前から行ってきていますが、当時出会ったoffshore fundと
言われるものの中で、MAN社との出会いはかなり大きなものとなりました。

https://www.man.com/

マン・グループ(英: Man Group plc、マン・グループ・ジャパン・リミテッド、マン投資
顧問会社)は、イギリス・ロンドンに本社を置く世界最古で最大級のヘッジファンド。
現社名は、2000年から採用され。主な子会社としてAHL、GLG、FRM、Numericがあり、多彩な
戦略を提供しています。
運用資産残高は2022年時点で1486億米ドル(日本円にして約20兆円、1ドル135円)

現在、マン・グループの子会社は13カ国にあり、その拠点は、ロンドン、チューリッヒ湖畔
のプファフィコン(en)、シカゴ、ニューヨーク、東京、香港、シドニーにあり、従業員は
1500名以上です。

業歴をみてみると、
1783年 ジェームズ・マンにより砂糖を扱う商社として創業
1784年 英国海軍とラム酒の独占的供給契約を締結。1970年に世界最大級の商社へと発展し
た後、先物取引などの金融関連事業に進出。
1992年 マン・インベストメンツの駐在所を東京に開設。1994年にロンドン証券取引所上場。
同年、AHLの株式を100%取得。
2007年 金融分野で最先端の研究を推進していくためオクスフォード大学と提携し、オクス
フォード・マン定量ファイナンス研究所を設立。
2010年 GLGを統合。
2012年 FRMを統合。
2014年 マン・インベストメンツとFRM東京事務所を統合し、マン投資顧問会社を東京に設立。
2014年 Numericを統合。
2015年 Silvermine(米国CLOマネジャー)及びNewSmith(英国の株式定性判断運用会社)統合。

社員はオクスフォード大学やケンブリッジ大学等の欧米名門大学で数学、統計学、物理学、
コンピューターサイエンスを大学院で研究し、博士号を得た研究者が中心を占めており、い
わゆる金融工学をベースに研究開発を行い、運用に落とし込んでいます。
旗艦ファンドであるAHLダイバーシファイドは1996年3月は投資を開始し、金融危機でもプラ
スのリターンを獲得しつつ、毎年高いパフォーマンスを上げてきました。2016年1月までの総
合収益利率は1102%となっており、年率では13.3%のリターンを記録しています。

実は、先物である砂糖商社がその成り立ちというのも非常に面白いところで、リアルビジネス
と運用を組み合わせることで、損失からヘッジさせる形で運用をスタートしたというところが
個人的には非常に興味深いところです。

また、当時でいうところの元本確保型のfundの仕組みなども、私自身の既存ビジネスにかなり
生かされる形となっています。ちなみに元本確保型とは銀行債権を割引で購入して、10年かけ
て100%になる金額で構成します。
例えば、3割引きであれば70%の資金をそちらに割り当てることで、10年かけて元本分を構成し
つつも、手元で30%分は積極運用に回せるという考えです。
これにより、でたとえ損失がでても将来の100%の元本は確保されているので、ある程度リスク
をとり高い収益が見込める運用ができるというものです。

日本でもこんな商品を組成できればバカ売れすると思うのですが、日本だと堅い運用と積極運
用の割合が95:5とかになりそうなので、結局はなかなか増えないですね(笑)

 

■「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」


日本では8月いっぱいで夏休みが終わり2学期がはじまります。
フィリピンの夏休みはどうなんでしょうか?
ということで、夏休みだけではなくフィリピンの学校制度についてご紹介したいと思います。

フィリピンの義務教育は1-6-6制

フィリピンの義務教育は幼稚園が1年、小学校が6年、そして高校が6年。

合計で13年間、
日本の義務教育期間は9年ですので4年間も長いんです。

フィリピンには中学校がありませんので、高校が6年生になっていますが最初の4年間がジュニアハイスクールと呼ば
れる日本の中学校に相当します。

幼稚園から高校まで、新学期は9月にはじまり、翌年の7月まで。

1年は4学期に分けられています。

1学期 9月~12月
2学期 1月~2月
3学期 3月~5月上旬
4学期 5月中旬~7月

春休みや冬休みはありませんので、長い休みは7月中旬から8月下旬の夏休みだけ。
また、2学期から3学期の間に1週間のお休みがあります。

年間の授業日数は約200日、日本とほぼ同じです。

公立と私立の違い

フィリピンは私立の学校がとても多いのが特徴です。
裕福層の子どもたちは幼稚園から教育環境が整っている私立へ通い、一般の家庭の子どもたちは授業料が無料の公立
で学びます。

生徒数は圧倒的に公立学校の方が多いです。

授業科目

国語、英語、理科などほとんどは日本と変わらない科目ですが、英語と宗教に関する授業が多いことが特徴的。

英語教育は幼稚園からはじまり小学校高学年では基本的に授業は英語で行われています。

また、フィリピン国民の90%はキリスト教のため、キリストの教えに順じた道徳教育に重きを置いています。

一方、歴史や地理の授業はとても少なく、社会科の授業として歴史や地理の教育が行われています。
体育の授業も少ないです。

常夏で一年を通して暑いために屋外での運動を好まないフィリピン人の国民性に起因しています。

授業科目の詳細を知りたい方はフィリピンの小学校の通知表でご覧になれます。

小学校や高校にはどうやって入学するの

新学期のはじまる1か月前に、親が学校へ入学の申請手続きを行います。
但しこれで入学が決定するのではなく、入学前に先生が家庭訪問で生活状況を確認したり親へのインタビューを行い
ます。

入学希望者が多く学校の教室のキャパシティを超える場合は他の小学校への入学を薦めることも。
公立小学校でも、学校から入学が認められた子どもだけが通学できるんです。

高校への進学は小学6年生の7月に試験が行われ、その成績によって昼間と夜間高校に振り分けられます。

成績上位者は昼間の高校、下位の子どもは夜間高校。
夜間高校の授業は平日の夕方4時から8時まで。
土曜日は終日授業が行われます。

子どもの数が多いフィリピンでは教室を分担して使い分ける必要があり、このように生徒は昼間と夜間に振り分けら
れています。

フィリピンの学校の夏休み

フィリピンでは幼稚園から大学まで、7月と8月の2か月間、夏休みになります。
長いと思われるかもしれませんが年間の授業日数は約200日、日本と変わりありません。

日本のように春休みやGWがありませんので一年を通すと同じなんですね。

裕福な家の子どもたちは家族と国内旅行に出かけたりしますが、一般の子供たちは近所の友達と遊ぶなどいつもの
日々と変わらない生活をしています。