本メルマガは、週1回程度を目安に以下の3つのパートから情報をお送りさせていただく内容となっております。

  • 「Paradigm Shift -新しい価値観-」
  • 「Unique Asset Management -独自の資産形成-」
  • 「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」
 

■Paradigm Shift -新しい価値観-


どんどん新しいビジネス用語が出てきて会話についていけないけどとりあえず頷く…
そんな場面ありませんか?

以下は、2024年のトレンドビジネス用語にランクインしているキーワードですが、
全てをご存知の方もいるかもしれませんが、あなたはどれくらいご存知ですか?

ESG(Environmental, Social, Governance)
リモートワーク(Remote Work)
グリーンエネルギー(Green Energy)
デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)
サステナビリティ(Sustainability)
ニューノーマル(New Normal)
インクルーシブ(Inclusive)
ハイブリッドワーク(Hybrid Work)
ブロックチェーン(Blockchain)
レジリエンス(Resilience)
生成AI(Generative Artificial Intelligence)

この中から2つほどチョイスして、その意味をみていきたいと思います。

ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)
の頭文字をとった略語で、企業が持続可能なビジネスを行う上で考慮すべ
き重要な要素を示しています。

環境(Environment)とは、企業が地球環境に与える影響について考慮するこ
とを指します。企業は、自社の製品やサービスが生産される際に排出される
温室効果ガスや廃棄物の削減、再利用、リサイクルなどの環境対策を取る必要
があります。

社会(Social)とは、企業が社会的責任を果たすことを指します。例えば、人
権や労働権を尊重し、雇用や教育、貧困や健康など、社会的な課題に対して貢
献することが求められます。

ガバナンス(Governance)とは、企業が適切なガバナンス構造を構築し、企業
統治を適切に行うことを指します。企業は、取締役会の役割や責任、企業内部
での情報開示、監査、報告など、透明性と責任を持った経営を行う必要があり
ます。

ESGは、企業が持続可能なビジネスを行うために必要な要素であり、近年では
ESGに対する投資や評価が注目されています。

ニューノーマルとは、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、ビジネスや社
会生活が変化して定着した状態を指します。具体的には、リモートワークや
オンライン会議、非接触決済、感染症対策などが代表的なニューノーマルの取
り組みとして挙げられます。

ニューノーマルは、感染症の拡大による社会的な制約に対応するために急速に
普及した取り組みが、今後も長期的に定着することを指します。リモートワー
クやオンライン会議は、地域や時間を超えた業務の実施が可能になるため、
効率化や柔軟性を向上させる効果があります。非接触決済は、感染症拡大のリ
スクを低減しながら、消費者の利便性を高めることができます。

また、ニューノーマルは、企業や社会全体にとって、従来のビジネスモデルや
社会システムに対する見直しや再構築の機会をもたらすことも期待されます。
社会全体が持続可能な方向に進むための新しいビジネスモデルや社会システム
が必要であることが認識され、その実現に向けた取り組みも進んでいます。


 

■「Unique Asset Management -独自の資産形成-」


上記でも取り上げたESGは投資活動や経営・事業活動を意味する言葉ですが、もと
もと投資活動に関する概念であり、ESGの要素を考慮して行われる投資を「ESG投資」
といい、2006年に国連のアナン事務総長が提唱したPRI(Principles for Responsible
Investment:責任投資原則)をきっかけに広まりました。

PRIは、年金基金や銀行、保険会社などの機関投資家に対して責任ある投資を推進する
行動指針で、「投資分析と意思決定のプロセスにESGの課題を組み込む」、「投資対象
の主体に対してESGの課題について適切な開示を求める」など6つの原則※1で成り立っ
ています。

1.投資分析と意思決定のプロセスにESGの課題を組み込む
2.活動的な所有者となり所有方針と所有習慣にESGの課題を組み込む
3.投資対象の主体に対してESGの課題について適切な開示を求める
4.資産運用業界において本原則が受け入れられ実行に移されるように働きかける
5.本原則を実行する際の効果を高めるために協働する
6.本原則の実行に関する活動状況や進捗状況に関して報告する

このように国連がESG投資を推進する背景には、健全な社会、経済、環境の持続可能性
に対する強い危機感がありました。近年においては、地球温暖化問題、食料不足、格
差問題など、さまざまなリスクが経済全体にマイナス影響を与えていることが明らか
になっています。

このような状況を改善して持続可能な社会を実現するためには、財務情報のみを重視す
る短期的利益を追求した投資を改めて、ESGに配慮した経営や事業活動など非財務情報
を適切に考慮した、中長期的な視点による投資が必要不可欠と考えられたからです。

上記のPRIの考えに賛同する署名機関は年々増加していて、2015年にはパリ協定やSDGs
の採択でESGへの関心が一段と高まったこともあり、現在その数は5361機関(2023年12
月現在)に上ります。

日本においては、2016年に公的年金資金を管理・運用する年金積立金管理運用独立行政
法人(GPIF)がPRIに署名。これを機に増加して、現在は128の機関がPRIに署名してい
ます。

ESG投資とは環境、社会、ガバナンスを考慮した事業活動など、企業の非財務情報を重
視した投資を指しますが、具体的にはどのような活動が投資対象になるのでしょうか。

例えばESGの観点でいうと、温暖化など環境問題のリスクに対する管理や研究開発の体
制状況(環境:Environment)、その体制を実行するための雇用や人材育成の施策(社
会:Social)、それらを戦略的に推進するための経営方針(企業統治:Governance)
などが非財務情報にあたります。

SDGsへの取組も評価基準となっていますが、CSRに繋がるような社会貢献活動の面では
なく、取組による中長期的な企業価値の向上が重要であり、その結果として投資のリタ
ーンが求められるのが特徴です。

海外では一般的に、長期的な成長と持続可能性に着目した投資を総称してサステナブル
投資という言葉が使われており、日本におけるESG投資もその一つと捉えることができ
ます。

国際基準であるGlobal Sustainable Investment Allianceによると、サステナブル投資
の代表的な手法としては、タバコや化石燃料など特定の業種や企業を投資対象としない
「ネガティブスクリーニング」、社会問題や環境課題の解決を目的とした「インパクト
投資」、財務分析にESG要因を体系的かつ明示的に組み込んだ「ESGインテグレーション」
などがありますが、日本では「ESGインテグレーション」の手法が最も多く用いられてい
ます。

以下は、サステナブル投資の手法を細分化したものです。

ネガティブスクリーニング
倫理的・社会的・環境的な価値観に基づいて特定の業種や企業を投資先から除外する手法

ポジティブスクリーニング
同業他社比でESGの評価が高いセクター・企業・プロジェクトに投資する手法

国際的規範に基づくスクリーニング
国際機関(OECD、UNICEF等)の国際規範に基づいて投資する手法

ESGインテグレーション
通常の財務分析・運用プロセスにESG要因を体系的かつ明示的に組み込んで投資する手法

サステナビリティ・テーマ型投資
サステナビリティに明確な関係があるテーマあるいは資産に投資する手法

インパクト・コミュニティ投資
社会や環境の問題を解決する目的に絞って投資する手法

企業エンゲージメント
株主として企業と建設的な対話を行う、あるいは株主として提案を行ったり、議決権を
行使したりする手法

この領域の投資は、これからの時代における投資のスタンダードな考え方になっていく
のでしょうね。

 

■「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」


今回は前回に引きつづきフィリピンのインターネット事情のつづきになります。

フィリピンでインターネットをスムーズに利用する方法

フィリピンでスムーズにインターネットを利用する方法を紹介します。
フィリピンは無料Wi-Fiスポットは充実しているものの、通信速度の面や利用のしやすさの点で、期待はできません。
フィリピンでのスムーズなインターネット手段として、有効な方法は以下の3つです。

・プリペイドSIM
・海外ローミング
・ポケットWi-Fi

上記の方法なら、現地のWi-Fiスポットに関係なく、どこでも快適にインターネットにアクセスできます。

安全性も高いので、フリーWi-Fiのようにセキュリティ面で危険にさらされることもありません。
フィリピンで安全かつ快適にインターネットを使いたい人は、参考にしてください。

プリペイドSIM
フィリピン渡航で、個人で利用するデバイスがスマートフォンのみで、最低限しかインターネットを利用しないなら、プリペイドSIMがお得です。

プリペイドSIMとは、使い切りのSIMカードで、海外の現地通信会社に対応したSIMカードを自分のスマートフォンに入れて使用します。

購入した期間やデータ容量の限度の範囲内でインターネットが利用でき、必要に応じて追加購入もできるので無駄がありません。

参考までに、フィリピンの大手通信会社の1つである「Golbe」から販売されている、旅行者向けのプリペイドSIMのプランを1部紹介します。

動画視聴やインスタ投稿などをあまりせず、有効期間で容量をちょうど使い切れるという人は、1日あたりの利用料金もお手頃です。

注意点としては、海外SIMカードはSIMフリーのスマートフォンにしか適用できません。また、自分のスマートフォンが、現地キャリアの周波数帯域に対応していない場合も使用不可です。

プリペイドSIMは、自分のスマートフォンに海外SIMをロードして問題ないか、確認してから調達するようにしてください。

海外ローミング
日本で使用しているスマートフォンの、キャリアの海外ローミングも、フィリピンでインターネットをスムーズに利用できる方法の1つです。

事前に手続きを行えば利用しているスマートフォンを現地でそのまま使用でき、キャリアによっては、手続き不要でそのまま利用できる場合もあります。

各キャリアの利用料金や補足情報を、簡単に表にまとめたので参考にしてください。

auの世界データ定額はUQ mobile(5G対応プランの加入が条件)と、povo(povo1.0の加入が条件)でも利用できます。 ただし、auの世界データ定額と、docomoの世界そのままギガは、日本で契約しているプランのデータ量を使用するので、通信データ量が少ないプランの人は注意が必要です。

パケット無制限の海外プランなら、データ通信量を気にしなくて済みますが、その分1日の利用料金は高くなってしまいます。

手持ちのスマートフォンのままで快適にインターネット利用できる利点はありますが、プランによっては割高になるので、プラン料金や詳細はよく確認するようにしましょう。

ポケットWi-Fi
フィリピンに複数のデバイスを持ち込んで、快適にインターネットを利用したい人に最適なのが、海外用のポケットWi-Fiレンタルです。

ポケットWi-Fiなら、複数のデバイスにスムーズに同時接続できます。Wi-Fiレンタルサービスによって同時接続可能台数は異なりますが、同行者のデバイスも同時に利用できるので、グループでのシェアも可能です。

1日ごとにレンタル料金がかかりますが、1台をグループでシェアできるので、使いようによってはお得に利用できます。10台まで同時接続できるWi-Fi端末「AIR-1」を提供している、格安Wi-Fiレンタルの「海外WiFiレンタルショップ」の利用料金を紹介するので、参考にしてみてください。

フィリピンで無制限プランを4人で利用した場合、1日あたりの1人の利用料金は、たったの255円です。

端末の持ち運びや事前の手配など面倒な点はありますが、複数人での利用に便利なので、グループでフィリピン旅行を予定している人は検討してみてください。