本メルマガは、週1回程度を目安に以下の3つのパートから情報をお送りさせていただく内容となっております。

  • 「Paradigm Shift -新しい価値観-」
  • 「Unique Asset Management -独自の資産形成-」
  • 「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」
 

■Paradigm Shift -新しい価値観-


再生医療って聞かれたことありますか?
巷では若返りやアンチエイジング、再生治療などのキーワードとともに密かに話題になっています。

日本では臓器移植はかなり少なく、人口100万人あたりの臓器提供者数は日本では0.61人です。アメリカの1/46、韓国の1/15と
なっており、日本の文化や法律の影響もありますが、深刻なドナー不足という社会的問題にもなっています。
ただ、臓器提供者が増えれば解決するのかといえば、そうではありません。

他人から臓器をいただくため、拒絶反応が起こるリスクがあり大量の免疫抑制剤を使用が必要なこと、そもそも手術適応になら
ない場合もあるわけで、ドナー不足、適応の問題に直面した研究者たちは、本人の細胞から臓器を作り、移植することで解決で
きるのはないかという考えにたり、日夜研究開発がなされています。
iPS細胞やES細胞、幹細胞治療、上清液治療など、細胞を用いて今できることで少しでも解明・治療していこうとしているわけ
です。現時点での再生医療とは、細胞の力を使用して、今まで治療困難であった疾患の治療を目指す治療と言えると思います。

もう少しブレイクダウンしてみていきましょう。

幹細胞とは生き物において幹となる細胞のことであり、木の幹から様々な枝葉に分かれて育つように、生物の体の臓器、組織を
形づくるいろいろな機能細胞(血液細胞や筋肉細胞や神経細胞など) を作り出すことができる細胞のことです。
例えば、皮膚の傷が治るのは、皮膚にある幹細胞が皮膚細胞をつくり出すからであり、肝臓が再生するのも肝臓に存在している
幹細胞が肝細胞をつくり出すから。つまり、幹細胞は人間の自然治癒力とも言えます。

幹細胞は機能細胞と異なり、何度でも分裂し自分自身と同じものを作り出す能力(自己複製能)をもっています。それと同時に、
幹細胞は、自分とは違う様々な機能細胞になる(=分化する)事が出来ます。これを多分化能と呼びます。幹細胞とは、この自
己複製能と多分化能のふたつの能力をあわせ持った細胞であり、だからこそ様々な細胞を作り出せる力が唯一ある細胞と言われ
ているのです。

私たちの身体は、いつも同じような状態のままでいるように見えますが、実際は常に変化をしています。生命を維持する機能細
胞にはある一定の寿命があり、絶えず新しい細胞が生まれ、入れ替わることで新陳代謝が行われています。

ここまでお読み頂いた方ならお分かりかと思いますが、人間の体の老化とは、幹細胞の減少と連動しています。
約200種類、37兆個の細胞から出来ている、私たちの体は生命を維持する全ての組織や臓器は、機能細胞が集まったものです。
上記のとおり、これらの機能細胞ひとつひとつには、それぞれの寿命があり、寿命を終えた細胞は自死し、そして幹細胞により
新しい細胞が誕生するサイクルが絶えず繰り返されて健康を保っています。

例えば、骨髄や脂肪の中にある間葉系幹細胞は、新生児を1とすると、10代で1/10、80歳で、1/200になると言われております。
老化とともに幹細胞が減少し、傷の修復や骨折が治りにくくなります。80歳で1/200になっても、幹細胞は残っており、再生する
能力があります。その再生する能力を再生医療で活かすことが期待できるというわけです。

一方で、幹細胞培養上清液というものがあります。
これは、幹細胞を培養する過程で精製される上澄み液のことです。従来の研究や治療法では、幹細胞を培養し幹細胞を増殖させ
たものを移植する幹細胞移植が行われていました。しかし、その有効性や安全性に疑問を抱いていた名古屋大学大学院医学研究
科の上田 実名誉教授グループの研究により、上澄み液にサイトカイン(成長因子)が大量に存在すること、それが細胞の再生に
重要な役割を果たしていることが判明したのです。

様々な生理活性物質が含まれている幹細胞培養上清液には、大きく分けて以下の4つの生物学的な効果があると言われています。
幹細胞培養上清液に含まれる、サイトカインの持つこれら4つの効果によって、組織や臓器の再生環境が整うことで再生が期待で
きるということです。

01.炎症を抑える機能
破壊された組織や臓器では、強い炎症が起きています。けがをしたときに傷口が腫れるのは、皮膚が炎症を起こしているためです。
上清液では、この炎症を抑えます。

02.炎症で傷ついた細胞を保護する機能
炎症を抑え、傷ついた細胞を保護することで、破壊された組織や臓器に対する緊急対応が可能になります。

03.体内の幹細胞を必要な場所に誘導する機能
破壊されたり傷ついたりした組織や、臓器自体に存在する幹細胞本来の機能を呼び覚まし、その周りに存在する幹細胞を誘導した
りして、損傷部に健全な幹細胞を集めて増殖させ、必要な細胞に分化させます。

04.新たな血管を作る機能
血管を新たに作ります。新しくできた血管を通して、再生された組織や臓器が機能するために必要不可欠な酸素や栄養素が供給さ
れるようになります。

幹細胞治療と幹細胞培養上清液治療の治療プロセスを比較すると、両者は効果効能として目指すものは同じですが、治療プロセス
が大きく異なります。
幹細胞培養上清液治療には、幹細胞治療と比べて様々な点でメリットがあるため、多くの方に治療を受けてもらえる可能性が広が
ること、多種多様なそして、様々な病気に対して効果が期待できる治療法であると考えられています。更に、幹細胞培養上清液に
は細胞自体は入っていないため(セルフリー)ガン化などのリスクは極めて低いというメリットもあります。

そして、今、私が注目しているのが、
アルツハイマー型認知症、脳梗塞・脳出血後遺症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの症例効果も出ている“サイトカイン治療”と
いうものです。もっと、わかりやすい症例としては、シワが消えた、視力が回復した、疲れにくくなったという体感が出ている方
もたくさんいます。
これは、脂肪や骨髄、臍帯といった幹細胞培養上清液がある中で、もっとも再生因子(サイトカイン)がバランスよく多く含まれ
ていると言われる再生力が高い乳歯歯髄の幹細胞培養上清液を用いた治療です。

点眼や点鼻、塗布、そして点滴や注射などを用いて治療しています。AGAに関しては、医療機器を使った注入治療もされています。
アルツハイマー型認知症やALS、脳卒中後遺症治療にもちいられる点鼻については、ホームケアも可能になるという点で、継続が
しやすい投与方法として認知も高まってきています。

そして、リジェネレーション(Regeneration)をテーマにしたクリニックも出始めています。
Regenerationは、「再生」「繰り返し生み出す」「新生」などの意味をもち、環境分野における新しい概念でもあり、自然環境を
再生・回復させることで持続可能性と生態系の繁栄を追求していく考え方です。?
それを人体に置き換え、アンチエイジングとは一線を画した、「再生」をテーマに身体つくりをしていくというものです。

今回はいつになく長文になりましたが、この分野は高齢化社会になっていく日本で、いつの日かご自身、そしてご自身の親御さん
に訪れる問題解決のヒントになるはずです。間違いなく活用するか、しないかで結果に差が出る知識だと思いますので、知ってお
いて損はない情報だと思います。


 

■「Unique Asset Management -独自の資産形成-」


JACK佐々木がお届けする20年の経験を詰め込んだコンテンツをお届けします。

複数のプロフェッショナルが集まってチームで提供する『Presidents Brain(プレジデンツブレイン)』というサービスは、文字
通り経営者の頭脳であり懐刀のようなサービスです。懐刀=辞書によると【内密の計画にあずかる知恵者】とあります。
社長の懐刀=機密に参与する上司や主君の部下のことです。 つまり、重要な計画や相談に参画している上司や主君に忠実であり絶
大の信頼を得ている部下を指します。とあります。

つまりは部外にはおりますが、社長のために機能する智慧者ということです。
具体的に何をするかと言いますと・・・

頑張って築き上げた事業利益に対して税金と真正面から向き合い、しっかりと手元にキャッシュを残せるようにします。
そして、その残したキャッシュも上手に護りながら増やして、ご自身で学習しながら運用できるようになっています。もちろんある
程度理解が進めば、自分でも運用できますし、一任して管理保全してもらうことも可能になっています。

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過去15年以上否認されたことがない200種類以上あるものを買わずに実践できる節税で、手元に残すお金を確保。確保したお金は資産
形成のプロフェッショナルの情報と指導により知識を蓄えながら着実に護りながら増やしていく。こんな手法で手元に資産を残した
い社長のためのコミュニティとなっています。

ゆくゆくは海外事業への展開などへの足掛かり資金としても活用いただけます。現に私は、海外進出のプロということで、自身の法人
もあるインドネシアとフィリピンへの進出支援のサポートも行っています。

もともとの着想はというと、古来より大事な資産を護る一つの方策にIFAを活用するというものがあります。
IFAとは、Independent Financial Adviserの略で、日本では独立系ファイナンシャルアドバイザーとも言われています。

独立系と名乗るだけに特定の金融・証券会社などに属さないため客観的かつ公正に投資判断材料を提供できることから、特にこれまで
は資産家層などからの需要が多くありました。さらに「独立系ファイナンシャルアドバイザー」という用語は、保険会社、銀行、バン
カーを代表するものでしたが、現代の解釈では、クライアントのために独立して働くアドバイザーを表すべきものだと感じています。

通常、独立したファイナンシャルアドバイザーは、ヒアリングを重ねながらクライアントの財政状態、選好、および目標に関する詳細
な調査を実施します。そして、アドバイザーは、クライアントの目的を満たすために適切なアクションを推奨します。必要に応じて、
クライアントのニーズに合った適切な金融商品を推奨し、ポートフォリオやアセットアロケーションを組んでいきます。

ただ、こと日本においてはこの言葉だけが一人歩きし、本当の意味でのIFAという方にはなかなか出会うことはできません。
正直なところ、節税商品や保険、金融商品などどこかの商品を担いで代理店やエージェントとして販売しているケースが散見されます。
かくいう私もこのIFAという在り方に共感し、海外のファンドやランドバンキング、金融商品などをご紹介してきた過去もあるので、
よくわかります。

やはり、特定の商品を販売することで収益化を図ったりしないと、ビジネスとして成り立たないため、理想はあるが、現実ではなかなか
思うようにいかないわけです。さらには、そんなファイナンシャルプランナーの方たちもたくさん見てきました。お気づきの通り、正
直なところ、何かを担いだ時点で公平ではなくなり、独立系とは言えないのです。

そんな中、資産に対する攻めと護りの安心できる中正公立なプロの方たちとのご縁もあり、この会に至ったというものです。

こちらの3分の動画に、どんな内容かわかりやすくまとめております。
https://www.youtube.com/watch?v=S2XRUV2E3WI

さらにサービスの詳細をお聞きしたい方向けの解説動画もご用意しております。
https://www.youtube.com/watch?v=S2XRUV2E3WI



 

■「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」


新型コロナウイルス感染症の大流行から、早くも4年が経とうとしています。パンデミックは世界中の様々な分野における変革のきっかけ
となりました。特に教育分野においては、日本では学校のオンライン授業化に始まり、習い事としてのオンライン教育サービスは需要が
拡大しただけでなく、ポストコロナ時代の社会にも定着しました。インドネシアの教育分野も同様です。本コラムでは、インドネシアの
教育事情について、パンデミック期から現在に至るまでのオンライン教育の変遷をご紹介いたします。

パンデミックの発生により、インドネシアでは従来の対面式教育からオンライン学習への迅速な移行が必要となりました。数学、物理、
化学の3教科に特化したインドネシアの家庭教師プラットフォームであるSinotif(シノティフ)は、この変革の典型です。同社の創業者で
あるHindra Gunawan(ヒンドラ・グナワン)氏は、パンデミック開始後僅か3ヶ月で従来の教育サービスを刷新し、自社の学習システムを
100%オンライン化しました。世界情勢を先読みしたこの積極的なアプローチによって、シノティフはパンデミック禍の不況においても生
き残ることができただけでなく、大幅な成長を遂げました。シノティフは、ジャボデタベック(ジャカルタ首都圏の総称)からインドネシア
の20の州へとリーチを広げ、現在では世界13カ国の学生がそのサービスの恩恵を受けています。インドネシアにおけるオンライン教育への
シフトはシノティフだけのものではなく、インドネシアのオンライン教育・訓練セクター全体の成長の引き金にもなりました。
柔軟性、費用対効果、アクセスのしやすさ、一人ひとりに合わせた学習内容など、オンライン教育の利点が人々に認知されるにつれ、オン
ライン教育は一時的なトレンドの域を超え、インドネシアの教育界に定着しつつあるのです。

参考:https://www.medcom.id/pendidikan/news-pendidikan/8koZLvDb-tren-belajar-online-rasa-tatap-muka-tetap-diminati-pascapandemi

インドネシアのバンテン州には、テルブカ大学(Universitas Terbuka, UT)というオープンユニバーシティがあります。オープンユニバ
ーシティとは、入学要件が最小限または存在せず、独立した学習システムを提供する教育機関のため、多くでサポート学習や遠隔教育など
の特別な授業方法が取り入れられています。遠隔教育システム(Pendidikan Jarak Jauh, PJJ)はインドネシアのテルブカ大学においても
導入されており、「セミオンライン監督試験(Ujian Semi Online Proctoring, USOP)」と、「テイクホーム試験(Take Home Exam, THE)」
における人工知能(AI)の統合という2つの画期的な取り組みが行なわれています。「USOP」は、従来の試験会場以外でも、遠隔地から試験
を受けられる柔軟性を学生に提供するものです。学生は、インターネットへのアクセスさえあれば、様々な場所からリアルタイムの試験に
参加することができます。一般的に、USOP受験は、聖地巡礼、海外勤務、妊娠、試験当日のアクシデントなど、例外的な状況や緊急事態に
見舞われた学生が対象となります。「THE」は、AI試験監督を統合した試験方法のことです。AIが学生の解答の類似性を検出するため、剽窃
問題への対処などが効率的に行われるようになります。これらのイノベーションは、より多くの学生にとって利用しやすいものとなるだけ
でなく、費用対効果も高く、教育全体の質向上に繋がっています。テルブカ大学の取り組みは、インドネシアの遠隔教育に革新をもたらし
たとして、現在国内外で高く注目されています。

参考:https://www.medcom.id/pendidikan/news-pendidikan/MkMQwajk-terapkan-ai-dalam-pembelajaran-ut-lakukan-2-terobosan-ini

一方で、教育分野でのデジタル化実施に際し、インドネシアの多様な教育事情を考慮することも免れません。パンデミックによって、オン
ライン教育の必要性だけでなく、地域によって教育における需要や課題が異なることも浮き彫りになりました。具体的には、教師や生徒の
能力、インターネットへのアクセス、技術インフラなどの要素です。パンデミック禍において、インドネシア政府は教育のデジタル化を推
進するための措置を開始しましたが、インドネシアの学校全体では未だ技術インフラに大きな隔たりが残っています。一部の学校、生徒、
教師は依然としてテクノロジーやインターネットにアクセスできず、教師は対面式の在宅学習を実施せざるを得ないという状況も報告され
ています。中でも、教師のテクノロジー活用能力の向上は、インドネシア国内の地域格差を考慮した慎重な計画を必要とする継続的な課題
として指摘されています。こうしたギャップを埋めるため、インドネシア政策研究センター(CIPS)は、インターネット接続の拡大やイン
フラ整備の支援に民間セクターを参加させることを提案しています。政府と民間部門の協力により、リソースの共有が最適化され、双方に
利益がもたらされることにより、教育機会の拡大が更に促進されることが期待されています。

参考:https://www.medcom.id/pendidikan/news-pendidikan/zNArlnzb-digitalisasi-penting-tapi-perlu-perhatikan-keragaman-lanskap-pendidikan-nasional

新型コロナウイルスのパンデミックが拍車をかけたインドネシアの教育の変革は、オンライン学習の新時代を切り開きました。シノティフ
のサクセス・ストーリーとテルブカ大学の革新的なアプローチは、インドネシアにおけるオンライン教育の可能性と利点を社会へ知らしめる
ものとなっています。
一方で、包括的な教育のデジタル化のためには、インドネシアの各地域に存在する多様なニーズと課題にも留意しなければなりません。
オンライン教育が国全体に行き渡り、インドネシアの学生にとってより技術的に進んだ未来を育むために、官民双方を巻き込んだ包括的なア
プローチの必要性が認識されています。今後のインドネシアにおけるオンライン教育トレンドにどう変化が現れるか、注目する必要がありそ
うです。インドネシア総合研究所では、学習塾や通信教育など、日本式教育サービスのインドネシア進出もサポートしております。
ご関心をお持ちの皆様、是非お気軽にご相談くださいませ。

(出典:インドネシア総合研究所)