本メルマガは、週1回程度を目安に以下の3つのパートから情報をお送りさせていただく内容となっております。

  • 「Paradigm Shift -新しい価値観-」
  • 「Unique Asset Management -独自の資産形成-」
  • 「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」
 

■Paradigm Shift -新しい価値観-


今回はこのテーマでもあるParadigm Shiftについて考察してみたいと思います。
ここ最近、特に感じていることですが、AIに始まり、crypt、chatgpt、メタバース、NFTなど今までの常識が非常識
になっています。そして、海外に行けば日本の常識が伝わらないことが往々にしてあります。

「パラダイム」(paradigm)は、ギリシャ語で範例を意味するparadeigmaに由来します。

Paradigm Shiftは、その時代に当然と考えられていた物の見方や考え方が劇的に変化することを指しますが、そこか
ら派生して 「定説をくつがえす」「ステレオタイプを捨てる」「革新的なアイデアによって時代を変える」 という
ように、今では広い意味で使われています。

たとえばビジネスにおいてParadigm Shiftに対応するということは、これまでのアプローチをアップデートしていく
ことともいえます。例えばですが、

・オフィスをなくして、完全リモートワークに切り替える
・買い切り型だけでなく、サブスクリプションモデルを導入する
・店舗での決済方法をオールキャッシュレスに切り替える
・商品の宣伝にインフルエンサーを起用する
などです。

人類は、長い歴史の中でParadigm Shiftを何度も経験してきています。科学の分野でいえば、コペルニクスやガリレ
イの地動説、ダーウィンの進化論、ニュートンによる万有引力の発見、アインシュタインによる相対性理論などが
代表的な例です。
その時代には常識と考えられていたことをくつがえすような発見や説が唱えられ、概念や価値観がすっかり移り変
わったという点が共通しています。

近年においてParadigm Shiftが加速している理由としては、大きく以下の三つが挙げられます。

●デジタル技術の発展
今ではインターネットに接続するとほとんど一瞬にして好きなウェブサイトにアクセスできるようになりました。
スマートフォンにアプリをダウンロードするのも数秒で完了します。滞りなく高速でインターネットに接続できる
技術(5G、光回線)はここ数年で目まぐるしく発展してきました。また、アプリから家の鍵を閉められるなどの技
術が例に挙げられるIoT(Internet of Things)や、ソフトウエアをダウンロードせずにインターネットさえあれば
使用できるクラウドサービスなど、生活を便利にするデジタル技術が続々と登場しています。

●インターネットの普及
総務省が公表している通信利用動向調査によると、1998年末時点のインターネット人口普及率はたったの13.4% で
したが、2020年には 83.4%にまで成長 しています。インターネットが普及したおかげで情報を瞬時に大勢の人に届
けられるようになり、商品販売においては店舗を持たずにオンラインショップだけを開設するなど、販売方法の多様
化にもつながっています。

●新型コロナウイルス感染症の流行
新型コロナウイルス感染症の流行により、人との接触や外出が大きく制限されました。感染症がいつ収束するのか定
かではないなかで、接触機会を極力減らしながら売り上げを生み出していく方法を考えなければいけなくなりました。
接触を減らすための対策として、飲食店ではテイクアウトへの対応が当たり前になったり、オンラインショップを開
設するビジネスが一段と増えたりしたこともパラダイムシフトへの対応と呼べるでしょう。

今後は、間違いなくこれまでの概念を覆すような仕組みや座組みのあるビジネスモデルが次々と登場してきます。
自分の認識の範疇外のことや、未経験のことなど、何かを変えることに抵抗をもったり、変化を好まないのが人の性
だとも思います。
ただ、間違いなく言えることは、ダーウィンの進化論にもあるように「より環境に適応したものが、生存競争に勝って、
生き残る」というものです。一言で言うと環境適合です。
この環境変化に順応できるのかということが、今後の人生や会社経営のかじ取りを左右することになるはずです。


 

■「Unique Asset Management -独自の資産形成-」


本日は、私が現在Philippinesにて取り組んでいる事業の一つをご紹介します。
こちらのご案内の最後に特別な事業投資プランもご案内していますので、そちらもお楽しみに。

まずは、現地の様子はこちらの投稿よりご覧になれます。
Facebook投稿1

Facebook投稿2

 

このプロジェクトは、フィリピン政府が推進する再生可能エネルギー政策に沿って、ジェネラル・サントス市にて
5MWの太陽光発電システムを建設し、電力を供給するものです。
また、日本政府が実施するJCM制度によって、温室効果ガスの削減量が認定され、JCMクレジット※を取得できます。

このプロジェクトには、高い収益性と社会的貢献性があり、事業主体は日本の事業会社とPhilippinesの事業会社に
よるJV事業で、私の立ち位置としては事業全体の座組の設計と現地側の会社の株主です。

※(JCM:Joint Crediting Mechanism; )は、二国間クレジット制度のことで、途上国等への優れた脱炭素技術等の普
及や対策実施を通じ、実現した温室効果ガス排出削減・吸収への日本の貢献を定量的に評価するとともに、我が国のNDC
の達成に活用する制度です。詳しくはメルマガバックナンバーのvol174、 vol175でのシリーズをご覧ください。

施設規模: 5MW
この施設は5メガワットのグリーンエネルギーを生成し、ゼネラルサントスの家庭や企業に電力を供給します

設置場所: General Santos
バランガイ マブーハイというエリアで、太陽光発電に最適な立地で、1日平均7.5時間の日照時間があります。

総設備投資費: 7億円
プロジェクトに必要なトータルコスト土地の取得代、許認可取得費、設備費など建設に掛かるすべての費用です。

売電価格: 15.1円/Kw
電力固定買取額。現地非営利電力協同組合SOCOTECO Ⅱが再生可能エネルギー法に基づき25年間固定額で買取します。
※2023年8月1日為替

投資家参加可能額: 5億5千万円
総設備投資額の70%の投資をお願い致します。残りの30%は日本政府環境省のJCM補助金により賄われます。

投資家様シェア:70%
設備の売電収入の70%が投資家様のシェアになります。

以下からわかるように、このプロジェクトは、投資額に対して高い収益性を示します。IRRは18%~20%と非常に高く、
投資回収期間も約5年と短いです。また、累積キャッシュフローは3,325百万円と大きな利益を生み出します。

●事業収支概要
投資額        :550,000,000
売電収入       :140,000,000
運転費用       :10,000,000
累積キャッシュフロー :3,325,000,000
内部収益率(IRR)   :18%~20%
投資回収期間 :約5年

このプロジェクトには、以下のようなリスクが考えられます。
リスク1:天候不順や自然災害による発電量の減少や設備の損傷
対策1:発電量の予測や保険契約を行う
対策2:設備の定期点検やメンテナンスを行う
対策3:災害時に迅速に復旧作業を行う

リスク2:フィリピン政府や現地関係者とのトラブルや紛争
対策1:契約内容や法令遵守を確認し、書面で記録する
対策2:現地パートナーと連携し、コミュニケーションや協力を行う
対策3:必要に応じて弁護士や仲裁機関に相談する

●将来性
フィリピンの電力需要は今後も増加すると予測されており、太陽光発電は再生可能エネルギーとして注目されています。
このプロジェクトはフィリピンの電力供給に貢献し、市場拡大の可能性があります。

JCM制度は日本政府が2030年までに温室効果ガスの削減目標を達成するために導入したものであり、今後も継続される
と見込まれています。このプロジェクトはJCM制度の下で温室効果ガスの削減量を認定され、JCMクレジットを取得し、
売却することで収入を得ることができます。

●現ステージ
現地のMALAPATAN CORPORATIVEが買取先としてジョイントベンチャーを組んでいく事業となります。
MALAPATAN CORPORATIVEは、再生可能エネルギーの利用を推進しており、太陽光発電や風力発電などのプロジェクトを実
施しているフィリピンのサランガニ州にある電力協同組合です。この協同組合は、マラパタン市の約8万人の住民に電
力を供給しており、南コタバト2電力協同組合(SOCOTECO 2)と提携しています。

MALAPATAN CORPORATIVEは、マラパタン市の社会経済発展にも貢献しており、教育や保健などの分野で活動しています。
例えば、[MALAPATAN CORPORATIVE SCHOLARSHIP PROGRAM]は、マラパタン市の貧困家庭の子どもたちに奨学金を提供する
プログラムで、2018年から開始されました。このプログラムは、協同組合のメンバーや従業員からの寄付や協賛金で運
営されており、現在までに約100人の学生が受益しています。

また、[MALAPATAN CORPORATIVE MEDICAL MISSION]は、マラパタン市の遠隔地や困窮地域に医療サービスを提供するミッ
ションで、2019年から開始されました。このミッションは、協同組合と地元政府や医療機関との協力で実施されており、
現在までに約2,000人の住民が受診しています。また、地域活性化のためMALAPATANからGENERAL SANTOS市へのバスの運
行サービスも地域住民へ提供しています。

以上のように、MALAPATAN CORPORATIVEは、電力供給や再生可能エネルギー開発だけでなく、教育や保健などの社会的な
分野でも活躍している協同組合です。この度は、我々の事業会社がMALAPATAN CORPORATIVEとJVを組み太陽光発電の建設
やソーシャル住宅の建設、都市間連携を通じたJCMプロジェクトに取り組む事に同意しています。

 

今回はこれら事業に係る初期部分の費用の一部をブリッジファイナンスという形で募集します。

預かり期間: 13ヵ月(2023年11月1日~2024年11月末日)
締切:    10月末日
金額:    3100万PHP (約8000万円)
リターン率: 約12%(2024年11月末日) 
8000万円を9000万円にてご返還

このファイナンスへの返金要素としましては、
①設備資金を購入した領収書にてJCMからの支払いを受ける
②70%分を保有する大口投資家(日本企業)資金の入金
このいずれかをもって返金充当できます。

ご興味おありでしたら、以下フォームよりご連絡ください。
https://form.run/@planning-network-SC412OcgoF8bD3afqeHG

詳細の資料及び情報をお送りさせて頂きます。

 

■「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」


フィリピンについて(2)

前回はフィリピンの概要についてあらためてご紹介しておりました。
意外に高い識字率とアセアンの中でも最初に民主主義を取り入れた国であること。
女性の社会進出についてをご紹介しました。
詳しくはメルマガ178号をご覧ください。
今回は続きになります。

3. ラテン気質(スペインの影響)とカトリックの教義 (流儀)

1)大家族主義
住宅事情も影響すると思いますが、フィリピンの平均家族は、5.3人であり、日本の核家族化が進む中、この大家
族主義が、女性の社会進出を支援していることも大きく影響しています。
同居していない叔父、叔母その子弟も皆、家族と捉える考えもありますが、カトリックの教義である「堕胎の禁止」
から、平均出生率は、2.1パーセントと高い状況が続いています。

親から子供、子供から親への信愛・尊敬、そして兄弟同士の愛も日本人以上に深く、女性が、仕事に出ている間は、
おばあちゃん或いは兄弟が、乳幼児、子供の世話をするので、親も安心して仕事に行くことができます。
日本の保育園、幼稚園の問題もありません。

2) フィリピン人の人生観
フィリピン人の人生観は以下の通り

家族を大切にする 100パーセント
宗教 98パーセント(カトリック教は、84パーセント)
仕事 98パーセント
友人 89パーセント
レジャー 56パーセント
政治 48パーセント

3) 男性はマチョ、見栄っ張りな気質
フィリピンより南に位置するベトナム、タイ、マレーシアなどでは、男性も勤労しているが、フィリピンの様なマチ
ョ気質でない。労働者レベルの男性は、仕事をしないで、遊ぶこと(飲酒、ギャンブル、女性に目がない)が大好き。
男性が働かなくても女性が働き、食べさせてもらう事に甘んじている例が多い。フィリピンでは、失業中であっても、
人から仕事は?と質問を受けた時、「stand by」と返答する。簡単に言えば、「仕事は決まっているが、近々仕事に
つく」と言う言い方であり、昼間からプラプラしている。失業率の高いフィリピンでは、女性が世帯運営の為に経済
的に働き、家族を支える事に直結している。

この背景は、女性が社会進出している大きな理由であろう。

男性の見栄っ張りな一例をご紹介します。
会社は労使協定の条件で、毎月従業員に50kg袋の米を配給します。
フィリピン人は、「何がなくても米」が大切にしています。
この重い米俵を男性は、会社からジープニーに乗せて、家の近くまで運びます。そこから担いで、近所の人に、いか
にも手柄を取って来たと言うしぐさで、米を担ぎながら家に運ぶのである。近所の人は、50kgの大袋の米に驚嘆し、
男性を羨ましく見ています。

続く