本メールは、週1回程度を目安に以下の3つのパートから情報をお送りさせていただく内容となっております。

  • 「Paradigm Shift -新しい価値観-」
  • 「Unique Asset Management -独自の資産形成-」
  • 「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」
 

■Paradigm Shift -新しい価値観-


ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカで構成する新興5か国(BRICS)首脳会議は24日、加盟国の6か国
拡大を盛り込んだ「ヨハネスブルク宣言」を採択し、閉幕しました。
新規加盟国の選定理由は不明ですが、米国に対抗する国際秩序の構築を目指す中国の思惑が反映されたようですね。

「BRICSに新たな活力を注入し、世界の平和と発展に寄与する。新興市場国と発展途上国の連帯と協力の新たな章を
描くために尽力したい」とは、加盟国の拡大を主導した中国の 習近平シージンピン 国家主席が24日、首脳会議が開か
れたヨハネスブルクでの記者会見で語った言葉です。

BRICSの新加盟国はエジプト、イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、アルゼンチン、エチオピアの6か国。
世界銀行によると、世界の国内総生産(GDP)に占める割合は約26%から約29%に増えるが、先進7か国(G7)
の約44%に及びません。

新生BRICSで唯一共通する戦略が、貿易で米ドルを使わない決済システムの促進です。
核開発を進めるイランは、経済制裁で銀行間の国際決済ができない現状からの脱却に期待を寄せる。イラン国営通信は加
盟について、「米国の一国主義への対抗だ」と位置付けています。

国際通貨基金(IMF)に約450億ドル(約6兆5600億円)に上る債務を抱えるアルゼンチンは、米国の利上げの
影響で通貨ペソが急落しています。政府は米ドル流出を抑えるため、4月から中国からの輸入に人民元決済を導入してい
ますが、イランやアルゼンチンの加盟には、人民元の国際化を図りたい中国の意向が働いた可能性があります。

この BRICSが今注目されている大きな理由というのは、軍事面においても、経済規模においても、人口面においても、
貨幣のあり方についても、これから大きく世界を変える、新しい秩序が生まれるかもしれないからです。
すでに現在の BRICS だけで、世界の総面積の約26%、総人口のうち約42%、GDPの合計でいうと世界の26%を占めると言わ
れています。

今回の BRICSのさらなる注目は、ここに入りたいという国が20カ国以上エントリーされてたという点です。これは中国の
呼びかけで2019年に「BRICSはもう、この5カ国だけの枠組みだけではなくて拡大したらどうだ」という提案があり、
「じゃあ、うちも入りたいです」と手を上げた国が多かったというのがその背景です。
さらには今回の BRICSにオブザーバー的な形で参加をしたいという国々は、もうすでに40以上ありまして、すごいアライ
アンスになろうとしているのが実情です。

その中でも注目を集めているのが、産油国です。

BRICSにサウジアラビアとかアラブ首長国連邦とか、そのほかバーレーン、エジプト、アルジェリアなどが 加盟する可能
性が出てきたということで、このアラブ5カ国だけで世界の原油市場の6割を占めるものとなります。
もしこれらのすべてが加盟すると、(原油の)供給量でいうと90%掌握できるということで、これ何が起きるかというと、
これらの国々は基本的な通貨はドルじゃないわけです。となると、ドル以外でエネルギーを決済するっていう市場が出来
上がるかもしれないということです。

世界の基軸通貨の米ドルから、ことなる通貨に切り替わる可能性があるということです。
この動きが加速すれば、そもそも金本位だった通貨が、オイル決済通貨=ドルにかわり、それが、中国人民元なのか、
BRICSの共通通貨なのかはわかりませんが、次世代の基軸通貨が誕生してくる可能性があるわけですね。

今の世界のマネー資本主義を根幹から変えていくような新しい秩序が動き出しているわけですが、この流れを意識しなが
ら自分自身の立ち位置、資産の置き所などもコントロールしていきたいものですね。

 

■「Unique Asset Management -独自の資産形成-」


今回は通貨というものについて深掘りしてみたいと思います。

まず1万円札を思い浮かべてください。この1万円はなぜ1万円の価値があるのでしょうか?
最初に答えを言ってしまうと、「国が保証し、皆がそれを信用しているからお金としての価値がある」からです。

世界的によく使われているのは、アメリカ・ドル、ユーロ、円の3つです。これは世界中の人々がこれらの通貨を通貨とし
て信用しているので、よく使われているわけです。逆にあまり信用されていない通貨は使われません。
例えばカンボジアは自国通貨リエルの信用度が低いため、国内通貨はアメリカ・ドルとの併用になっています。また中米
・パナマのように、国内通貨の代わりにアメリカ・ドルをそのまま使っているような国もあります。

大昔、お金のない時代には人々は物々交換でいろいろなものを手に入れていました。しかし物々交換は運搬が大変だったり、
いろんな不便を伴います。その不便さから、交換に便利な「お金」が誕生した訳です。

お金の誕生当初は、日本では「布」、中国では「貝」を使っていたと言われています。それは現在、「紙幣、貨幣」や「買、
貯、資、財、貴」といったお金や売買に関する漢字に使われていることからもわかります。ただ布にしても貝にしても耐久
性に問題があるために、やがて金、銀、銅による貨幣が作られ、それが世界各国に広がっていきます。

ただし貴金属による貨幣は運搬や盗難などの不便さが付きまといます。そこで登場するのが「両替商」という人たちです。
彼らは元々、銭貨売買の「両替」を専門にしていましたが、のちに(手数料を取って)手形発行の信用取引がメインになっ
ていきます。これにより人々は、金貨を持ち歩くリスクを回避し、預り証(手形)を売買に使用することができるようになり
ます。ここで重要な点は、この手形は金などの貴金属といつでも交換できるということです。
両替商がいつでも交換してくれるからこそ、人々が信用して手形を使えることになります。後にこれが流通し、現在の紙幣に
なったのです。

これら両替商は、日本では明治期に銀行へ転換します。その際「両替商ごとにバラバラだった手形を統一しよう」ということ
で、中央銀行である「日本銀行」が設立され、国内共通の紙幣が発行されることになります。このときの紙幣は「兌換券」と
いって、「金」との交換保証付き紙幣でした。このような金との交換保証がある制度を「金本位制度」と呼びます。

この制度は世界各国で採用されたのですが、「その国の通貨は金の保有量分しか発行できない」という欠点があります。
これはその国の通貨供給量が制約され、経済が成長しないことを意味します。その結果、日本では1932年(昭和7年)に金本位
制度(兌換制度)を廃止しました。

このように各国の通貨は元々「金」と自由に交換でき、1万円札は1万円分の金と同じ価値であった訳です。その自由な交換を
政府や中央銀行が保証し、人々はそれを信用して1万円札を1万円の価値として使用してきました。そして金との交換が廃止
した後も、政府や中央銀行への信用をベースとして、我々は1万円札を1万円の価値あるものとして認識しているのです。

そして、世界経済が発達すると、各国の準備できる金の量以上に貨幣が必要になりました。
1944年から貨幣の価値は、金ではなくアメリカドルではかる仕組みに変わったわけですが、アメリカドルは金と交換できるの
で、これを「金ドル本位制」といいます。
しかし、アメリカでも金が足りなくなったので、各国が自国の経済にみあった量の貨幣を発行することにしました。これが現
在の「管理通貨制度」です。管理通貨制度では、その国の政治や経済状況が貨幣の価値を決めます。
つまり、その国の「信用」によって、その国の貨幣の価値も安定したり不安定になったりするわけです。

そしてここに暗号資産(クリプト)の概念も入ってくるわけで、この通貨をどのように捉えるかが非常に重要になるわけです。
上記の最後の一分の、「その国の「信用」によって、その国の貨幣の価値も安定したり不安定になったりするわけです」が答
えであり、そこに左右されない資産に置き換え、分散保全しておくことが重要であることが浮き彫りになってきますね。

 

■「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」


自然が豊かで広大な土地を持つインドネシアには約150ものゴルフ場が存在しています。
また、観光客でゴルフを楽しむ人も多く、インドネシアには各地に有名なゴルフ場があります。
今回のコラムでは、インドネシアで有名なゴルフ場についてご紹介します。

以下はインドネシアで有名なゴルフ場です。

Rancamaya Golf&Country Club(ランチャマヤゴルフカントリークラブ)

https://rancamayagolf.com
料金:平日/Rp900,000~(約8,451円~)

インドネシア西ジャワ州のボゴール にあるゴルフ場です。
サラク山と渓谷を一望できる場所にあり、インドネシアの大自然を感じながらプレーすることができます。
このゴルフ場は、国際的に有名なゴルフ建築家テッド・ロビンソンによって設計されました。
2011年には国際的な建築賞「ASIA PACIFI PROPERTY AWARDS」を受賞しており、東南アジアで一番のゴルフ場として認められ
ています。

Taman Dayu Golf Resort(タマンダユゴルフリゾート)
https://www.tamandayu.com/page/view/taman-dayu-golf/membership-benefits
料金:平日/Rp990,000~(9,296円~)

インドネシアの第二の都市スラバヤ にあるゴルフ場で、全87回のマスターズで優勝を誇ったゴルフプレーヤージャック・
ニラウスによって設計されました。
2005年には、アメリカで発行されているゴルフに関する月刊誌「ゴルフダイジェスト誌」で、アジアのベストゴルフコース
として紹介されている世界的に有名なゴルフ場です。

Ria Bintan Golf Club(リアビンタンゴルフクラブ)
https://www.riabintan.com/golf
料金:平日/Rp1,575,000(14,790円~)

インドネシアのビンタン島にあるゴルフ場です。
海と森に囲まれた絶景のゴルフ場は、世界トップ100のゴルフ場にも選ばれ様々な賞を受賞しています。
また、ホテル内にあるゴルフ場なので、ビンタン島での宿泊を楽しみながらゴルフをすることができます。

Bali National Golf Club(バリナショナルゴルフクラブ)
https://balinational.com
料金:Rp2,300,000~(21,599円~)

インドネシアのバリ島にあるゴルフ場です。
バリ島の中でも高級リゾートエリアのヌサドゥア地区にあり、ショッピングセンター、ホテル、レストラン、美術館を備えた
複合観光施設内にあるゴルフ場です。バリで観光を楽しみながらゴルフをしたい人向けのゴルフ場ともいえます。
2018年のアジアゴルフアワードで、インドネシアのベストゴルフコースとして選ばれており、その他にも様々な賞を受賞して
いるゴルフ場です。

Parahyangan Golf(パラヒャンガンゴルフ)
https://www.parahyangangolf.com
料金:Rp948,000?(8,902円)

インドネシアの西ジャワ州バンドンにあるゴルフ場です。
標高650メートルの場所にあり気候も涼しく、ゴルフをするのに快適な場所です。また、景観も非常に良く、山、湖、丘を見
渡すことができます。
2022年に世界的なゴルフアワードのワールドゴルフアワードで、インドネシアのベストゴルフコースとして選ばれました。

広大な自然を持つインドネシアには、その他にも様々なゴルフ場が存在しています。
上記で紹介したゴルフ場は大きく有名なゴルフ場ばかりのため、インドネシアの平均的なゴルフ料金と比較すると割高になり
ます。また、インドネシアの平均月収から考えると、ゴルフ場のターゲットとしては、インドネシアの富裕層や観光客向けで
あると言えるでしょう。

日本はゴルフ場の数が世界で第3位のゴルフ大国でもあります。
新型コロナウイルス による制限が緩和され、海外旅行の需要も増加してくると見込まれます。その際に、専属キャディでの
ラウンドや、景観や大きさを楽しむラウンドなどで、インドネシアのゴルフ場を観光の目的ひとつとして打ち出すのもおもし
ろいかもしれませんね。
(出典元:インドネシア総研)