本メールは、週1回程度を目安に以下の3つのパートから情報をお送りさせていただく内容となっております。

  • 「Paradigm Shift -新しい価値観-」
  • 「Unique Asset Management -独自の資産形成-」
  • 「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」
 

■Paradigm Shift -新しい価値観-


北陸には国道8号線というバイパスが走ってます。それが店名の由来とも言われている「8番らーめん」をご存知ですか?
実はチェーン展開しているハチバン(金沢市)が、看板ブランドともなっている「8番らーめん」のベトナムでの本格出店を
始めます。新型コロナウイルス禍の影響で1号店のオープン以降は出店が滞っていたが、今年4月に2号店を約4年ぶりに出
店し、年内にはさらなる出店を控える。タイでは日本の店舗数を上回るほど拡大しており、この成功経験をもとにベトナムで
も再現を狙っているようです。当面は50店舗を目標にしているようです。

ハチバンは1967年に石川県加賀市で創業。
8番らーめんは1号店を構えた国道8号にちなんで命名されています。炒めた野菜をたっぷりのせた看板商品のラーメンは
「石川県民のソウルフード」として愛されており、北陸3県を中心に国内では115店舗展開しています。

ベトナムに進出したのは2018年で、外食フランチャイズ事業を展開するメサアジア・パシフィック・トレーディング・サービ
シズ(MESA)とマスターフランチャイズ(FC)契約を締結しています。翌19年7月に南部ホーチミン市1区の中心地に
ある商業施設「ビンコムセンター・ドンコイ」に1号店をオープンしました。

今年4月には、ホーチミン市10区の大型商業施設「バンハンモール」横の好立地に2号店を出店し、12月には同市内の大型商
業施設内に3店舗目がオープン予定です。

8番らーめんは、海外ではベトナム、タイ、香港の3カ国・地域に進出しており、とりわけタイでは大きな成功を収めていま
す。1992年の初出店以降、現在では151店舗(2023年1月時点)にまで拡大。日本国内の店舗数を上回る規模で、海外事業の経
常利益は同社全体の約3割を占めている。

食材の製造・加工拠点となるセントラルキッチンを設けて、基本的には現地調達した食材で調理する方法を踏襲することで低価
格を実現。定番の野菜ラーメン(味はしょうゆ、塩、みそ、とんこつの4種類)は6万8,000ドン(約2.9米ドル、410円)と、
他の日系ラーメン店よりも手ごろな価格を設定しています。
タイと同様に、あくまでも日本人駐在員ではなく地元客をターゲットにしており、あえて日本人向けには広告や宣伝を行ってい
ません。実際、ベトナムでも客の9割以上がベトナム人です

日本国内、特にハチバンが拠点を置く北陸では人口減少が進んでいます。
今後は海外事業の重要性がさらに高まると見ており、ベトナムをタイに次ぐ拠点として成長させていく方針です。
「日系外食チェーンはベトナムでは拡大に苦戦している印象はあるが、経済成長に合わせて市場は間違いなく伸びていく」
とみられています。

今後数年間はホーチミン市を中心に年2~3店舗のペースで出店を続けて基盤を固め、将来的には50店体制まで拡大を目指す
とのこと。北陸からタイ、そしてベトナムへ。北陸・石川県民に愛されたソウルフードがアジアに広がっていきます。

 

■「Unique Asset Management -独自の資産形成-」


今回は排出量取引について取り上げてみたいと思います。
この排出量取引は排出権取引とも言われ、京都議定書第17条に定められた京都メカニズムの1つであり、先進国間で排出枠等を
売買する制度となっています。
今回と次回の2回連続で、排出量取引とは何か、排出量取引の流れ、メリット・デメリット、取り組み事例などについてまとめ
ていきます。

排出量取引とは、温室効果ガスの削減をより容易にする制度のひとつで、国や企業ごとに定めた温室効果ガスの排出枠を取引す
る制度です。
排出量取引では、国や企業ごとに温室効果ガスの排出枠(キャップ)を設けます。その排出枠を超えて温室効果ガスを排出した
国や企業は、排出枠が余った国や企業から、その排出枠を購入することができます。

この排出枠の取引を「排出量取引」または「排出権取引」と言います。
国や企業によって温室効果ガスの排出量や削減余力はまちまちですから、これを取引することで平準化し、全体で温室効果ガス
の排出量を削減していくことが排出権取引の狙いです。

また、排出量取引は、炭素に価格を付け、その経済的なインセンティブによって温室効果ガスの削減を促す「カーボンプライシ
ング」の手法の一つです。
排出量取引は、国や企業ごとに排出枠(キャップ)を定め、その排出枠を取引(トレード)することから、「キャップアンド
トレード」と呼ばれます。

京都議定書の第17条に規定された京都メカニズムのひとつであり、国が制度を設計・運用し、企業等がそれに準ずる規制対応的
な側面が強いものです。
排出量取引制度は、EUやカナダが導入する一方、日本では導入しておらず、東京都や埼玉県が都道府県単位で導入している状況
です。
CO2排出量を取引する方法としては、ベースラインアンドクレジットと呼ばれる方法が主流となっています。「ベースラインアン
ドクレジット」とは、削減努力をしない場合の温室効果ガス排出量を基準(ベースライン)として、ベースラインから追加で削
減した温室効果ガスをクレジット化して売買する方法です。規制対応的な側面が強いキャップアンドドレードに対し、ベースラ
インアンドクレジットは、民間企業等が自発的に取引を行うことができるものとなっています。

排出量取引のメリットとしては、設定された排出枠以上に温室効果ガスの排出を削減すれば、その削減分を販売することで経済
的なメリットを得ることができます。これが温室効果ガスを削減する動機づけとなります。
また、削減目標があらかじめ設定されるため、温室効果ガスの削減計画を立てやすいこともメリットのひとつです。

一方、課題・問題点はというと、排出量取引は、公平性のある排出枠の設定が難しい点です。
また、排出枠は一般に、先進国にとっては厳しい制限となり、発展途上国にとっては緩い制限となるため、厳しい先進国で温室
効果ガスの削減努力をするよりも、発展途上国で事業活動を行うほうが良いということで、企業が排出規制の緩い国へ移転して
しまい、温室効果ガスの排出量を結果的に増やしてしまうケースがあります。これをカーボンリーゲージ問題といいます。

次回は、排出量取引の流れ・事例などをお伝えしていきます。



 

■「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」


フィリピンの交通事情

7,000以上の島からなるフィリピン国内での長距離移動は飛行機がメインとなり、現在フィリピンには80を超える空港
があります。
また、鉄道が発達していないフィリピンでは、地方を結ぶ主な交通手段はバスとなります。
代表的な交通機関は電車、バス、タクシー、ジプニー、トライシクルなどです。

電車

フィリピンで電車が走っているのはまだメトロマニラだけで、LRT、MRT、PNRという3種類の電車か゛あります。
時刻表はありませんが、他のジプニー、バスなどのように渋滞にはまることがないので、仕事へ向かう朝には電車を
使う人が多く、と゛の電車も大変混雑します。特 に LRT1と MRTは入場制限か゛かかり、電車に乗るた゛けでも40分
以上かかってしまうこともあります。
大体15~20分間隔て゛運行していて、運賃は15ペソ~です。

ジプニー

一番利用率が高い庶民の足となるのがジプニーです。
米国占領時代に使い古されたジープを改良し、今も公共交通機関として利用されています。
運転手が好きに外装・内装をデザインすることが多いので、街には色とりどり、色んなデザインのジプニーが走って
います。

それぞれのジプニーは、走る路線が決まっていて、車体の横にどの路線を走るジプニーかが書かれているので、ジプ
ニーに乗る際にはその路線とフロントガラスに掲げられた終点を示すカードを確認し、乗り込みます。運賃は8ペソ~

タクシー

ちょっとした移動の際に利用できるタクシー。日本と比べると料金も手頃なので利用しやすく、便利な交通手段です
がトラブルが多いことでも知られています。

クーポンタクシー
青地に黄色文字で書かれた車体横のステッカーが特徴。 主に空港から利用することのできるタクシーで、エリアごと
に料金が決まっています。料金はカウンターの後ろにあるボードにも大きく掲載されており、ぼったくりに遭う心配
はありません。

イエロータクシー
明るい黄色の車体で完全メーター制。安心できる代わりに料金はレギュラータクシーと比べてやや高く、初乗りは70
ペソです。

レギュラータクシー
圧倒的に数が多く、地元の人が最もよく使うタクシー。
初乗りは40ペソとリーズナブルなタクシーですが、メーターを使わない運転手も多く、それがトラブルへと発展しが
ちです。

グラブ

以前のコラムでもご紹介いたしました、東南アジアで配車サービス(ライドシェアリング)を展開し、フィリピンで
も利用できる便利なアプリです。
誰でもスマートフォンアプリから手軽に、Grab(グラブ)ドライバーを呼ぶことができ、目的地まで移動できます。

バス

鉄道が整備されていない分、バスの路線も会社も豊富で近距離バスと長距離バスがあります。
近距離バスの場合は、バス停で待ちバスが到着したら行き先を伝え、料金を支払い乗車します。行き先はフロントガ
ラスに記載されていますが、慣れるまでは運転手に聞くと確実です。また、、フィリピンでは乗客が多い場合、渋滞
により時間がない場合などは、バス停で待っていてもスルーされてしまうことがあります。
長距離バスはエアコンの有無、全体の座席数、トイレの有無によって値段がかわります。予約は、ターミナルに出向
いての手続きが主流です。

トライシクル

自転車やバイクの側面、または後部に乗客用の荷台を付けたトライシクル。
暑い日中や急な雨の際にはもちろん、あまり舗装されていない道や近距離の移動で利用されることの多い乗り物で、
現地の人はよく利用しています。
走っているトライシクルは手を上げれば来てくれます。乗車前に自分の行き先を通るかを運転手に確認するようにし
ましょう。また、距離によって値段が変わってくるので、乗る前に料金も確認しましょう。

まとめ

現地では比較的安く移動できますが、その際に小銭を細かく持っていると非常に便利です。フィリピンの移動ではク
レジットカードは使えませんし、おつりを用意していないことも多々あります。
また、乗り物に乗る際にもスリなどの危険がありますので、貴重品は鞄にしまい体の前にもつなど、身の回りには十
分に気を付けて下さい。
近年、マニラやセブなどの主要都市では渋滞が深刻になっています。10分で行ける距離に1時間かかることもあるので、
時間に余裕を持って行動しましょう。

西島筆