本メルマガは、週1回程度を目安に以下の3つのパートから情報をお送りさせていただく内容となっております。

  • 「Paradigm Shift -新しい価値観-」
  • 「Unique Asset Management -独自の資産形成-」
  • 「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」
 

■Paradigm Shift -新しい価値観-


実は、私の地元の富山市は、国際連携事業(SDGs未来都市)において、バリ島はじめとするインドネシアと密接な関係があります。

バリ州
インドネシア共和国バリ州知事からの協力要請を受け、バリ州タバナン県における小水力発電プロジェクト等を普及・展開するため、
平成29年11月にバリ州及びウダヤナ大学と協力協定を締結しています。令和2年度に引き続き、令和3年度も環境省の資金を活用し、
脱炭素社会実現に向けた調査を行っています。

タバナン県(バリ島)
インドネシア共和国バリ州タバナン県において、独立行政法人国際協力機構(JICA)の支援を受け、国際展開プロジェクトを市内企業
とともに進めています(平成26年3月にタバナン県と協力協定を締結)。
平成29年11月には、第1号プロジェクトとして小水力発電システム(4基)を世界文化遺産に指定されている棚田群の用水路に設置して
います。なお、市内企業の優れた精米機を現地に設置するプロジェクトや未分類一般ごみを利用したコンポストプラントを設置するプ
ロジェクトについても、JICAの支援を受けて取り組んでいます。

クルンクン県(バリ島)
インドネシア共和国バリ州クルンクン県からの要請を受け、国立ウダヤナ大学および市内企業と連携し、太陽光発電を利用した揚水ポ
ンプで農業用水を汲み上げるプロジェクトを実施し、令和2年1月から設備の運転を開始しています。なお、本事業は現地日本国大使館
の支援を受けて実施しました。

スマラン市(ジャワ島)
富山市と同様に「100のレジリエントシティ(100RC)」に選定されているインドネシア共和国スマラン市(中部ジャワ州)から低炭素
社会実現についての依頼を受け、富山市は環境省の「平成29年度低炭素社会実現のための都市間連携事業委託業務2次公募」に申請し、
平成29年8月に採択を受けました(交通分野および再生可能エネルギー分野)。
平成30年度にはその調査を踏まえ、環境省の補助金を活用し、公共交通バスへのCNG(圧縮天然ガス)導入プロジェクトを、市内企業と
連携して実施しました。本件は100RC同士のアジア初の連携事業であり、平成29年12月にはスマラン市と協力協定を締結しています。
令和2年度に引き続き、令和3年度も環境省の資金を活用し、脱炭素社会実現に向けた調査を行っています。

富山市環境政策課が行ってきた国際連携事業についてはこちらでご確認頂けます。
https://www.city.toyama.lg.jp/kurashi/gomi/1010247/1010250/1005134.html

実は、令和5年度も脱炭素社会実現のための都市間連携事業で富山市が採択を受けました。
【富山市・バリ州における脱炭素社会実現に向けた都市間連携事業】となります
対象分野としては、再生可能エネルギー・廃棄物処理・交通インフラ・制度構築支援です。

本事業では、富山市及び再生可能エネルギー・水素利用技術および実績を有する市内企業と協力し、フェーズ2事業として、現地の脱炭素
計画及びニーズを踏まえ、水素利用を含む脱炭素化事業検討として、①水素製造および燃料電池による系統連系事業、②FCVおよびEVモビ
リティ利用事業、 ③脱炭素型廃棄物処理適正化支援、を応募事業として実施する。
これらと合わせ、富山市がこれまで取り組んできた脱炭素化に関する政策的な知見を活かし、事業実施を円滑に行うために不可欠な、政策
・制度の提案、整備支援を行う。

弊社も末席ではありますが、こちらのプロジェクトにご協力をさせて頂く形で参画させて頂いております。

以下のリンクで採択事業の一覧を確認できます。
https://www.env.go.jp/content/000135129.pdf

例えば、現在のバリ州電力設備容量については、
ジャワ由来:400MW
Celukan Bawang石炭火力発電所:426MW
Pesanggaranガス火力発電所:201.60MW
ギリマヌク、ペムロン、ペサンガランディーゼル火力発電所:410.85MW
となっており、再生可能エネルギーを活用していくとどんな世の中が描けるのか、そんなことを実証していくわけです。

そもそも脱炭素社会実現のための都市間連携事業とは環境省が主幹となり、
日本の自治体が脱炭素社会形成に関する技術、経験、ノウハウ等を活用して、途上国の自治体の脱炭素化を後押しする事業です。
具体的には、日本の自治体が日本の研究機関、民間企業、大学と連携して、海外の自治体における脱炭素技術の導入・サービスの活用に向けた
案件の発掘や実現可能性調査を行うとともに、脱炭素化を推進するための制度構築支援や能力開発等を行います。

2013年度から開始した本事業では、パートナー都市における野心向上・制度構築や、JCM資金支援事業を活用した公共施設・工業団地等における
再エネ(PV等)・省エネ設備等の導入に貢献しています。近年は、廃棄物処理、農業など多様なセクターに協力が拡大し、また、水素など新技術
の導入に向けた協力が拡大しています。

さらに、JICA、G7、MDBs等と連携して、パートナー都市への包括的かつ相乗的な協力が進められており、環境省とJICAが本年2月に立ち上げたク
リーン・シティ・パートナーシップ・プログラム(C2P2)の中核事業として位置付けられています。
本事業を通じて、日本の自治体が脱炭素化に向けたパートナー都市の野心向上と政策実行を後押しし、国際的な脱炭素ドミノの輪を広げていくこ
とが期待されています。

令和5年度の本事業は、24件の応募があり、審査の結果、21件の都市間連携事業が採択されました。
そして、平成25年度の本事業開始以降、今回の採択事業を含め、アジアを中心に13か国47都市・地域と、日本の20自治体が参画しています。
リンクから
https://www.env.go.jp/press/press_01609.html

今後、富山市が主体となっての都市間連携事業の進捗などもこちらのメルマガでレポートしていければと思います。
そして、明日より富山から経営者が10名以上参加でのインドネシア視察です。
リアルなインドネシアを見てどのように感じられるか、非常に楽しみですね(^^)/

 

■「Unique Asset Management -独自の資産形成-」


30年以内に起きる確率70%以上と言われている南海トラフ大地震。
地震・津波のみならず昨今、企業にとって様々なリスクへのマネジメントが問われる時代となっています。
日本は世界でも有数の地震大国でもあるので、保険にも色濃く反映されてたりしています。
100%補償の地震保険自体もないといってもいいぐらい、組み合わせにより100%を目指すような形になっています。

とりわけ、工場などが被災した場合の債権費用・休業補償費用などはどうするのかということも現実的には非常に大きな課題となります。
そんな時に有効な方法として、密かな注目を浴びている対策方法に「キャプティブ【captive】」というものがあります。

言語の意味としては、経済用語で、内部消費用の、自社内で消費するため製造している、と言いますが、リスクマネジメントの業界では、
「特定の企業や企業グループ等のリスクを専属的に引き受けるために設立される、保険子会社のことで、欧米等、リスクマネジメントに
早くから取り組んでいる諸外国では一般的に知られているリスクマネジメント手法であり、広く活用されているもの」と言われています。

経済産業省のリスクファイナンス研究会でも中小企業における新しいリスクマネジメントとして紹介されています。
https://www.meti.go.jp/report/downloadfiles/g60630a03j.pdf

キャプティブの仕組みとして、キャプティブ(海外保険関連会社)と保険会社の間で再保険契約を結び、保険会社から再保険という形で
キャプティブに保険を分担します。損害が生じた場合は、保険を分担した割合に応じて、キャプティブからも保険金を支払います。
また、必要に応じて再々保険をかけて、リスクを限定することも可能です。

保険が使われないときはその保険金がキャプティブに留保されていくので、「経済用語で、内部消費用の、自社内で消費するため製造している」
の意味に沿っていると言えます。

・日産自動者
・ソフトバンクグループ
・日本電信電話株式会社(NTT)
・NTTドコモ

ここにあげさせて頂いたのはほんの一例で、日本では古くから上場企業や有名企業が当たり前のようにこのキャプティブを活用しています。
法律的にも合法で全く問題もありません。日本以外の国に、簿外資産がたくさん留保されているんでしょうね。

毎年5億円以上の最終利益を上げている法人などは活用されるべきだと思います。損保は100%損金となり法人税に対してもインパクトがでて
きますし、かつ実質的なリスクマネジメントの施策が打てるのはかなり大きいと思います。
さらに事故がおきず、保険を使わなければ海外関連会社に資産がストックされていくわけですからね。ここの部分も大注目ですね。

この夏より弊社でも、従来で知られていたこのcaptiveのコンサルティングをスタートします。
金額も3000万円程度からご参画いただけるプランもリリースの予定です。ハワイとマレーシアはラブアン島を活用してのその会社と経営者の
最適化を図った実務制度やスキーム・仕様で、中長期的な資産保全を実現するとともに、事業承継・相続などの課題も同時に解決できます。
さらには、弊社グループにおいて将来的な海外事業への進出支援(アメリカ・フィリピン・インドネシア)までサポートが可能となります。

よく、知らないと損するというようなキャッチコピーなどがありますが、実際のところは知らなければ現状と変わらないだけなので、特段損
をしているわけではありませんが、莫大な機会損失をしていることが多々あります。
このcaptive(キャプティブ)を始めとする、経済や金融においての質の高い情報は、知ってることでかなりの得をする一例だと思います。

 

※こちらのcaptive事業で提携をされたい企業を若干ですが、募集ししております。
保険ビジネスをされている方、税理士・会計士の方、経営者向けに事業を行っている方は中長期的なブルーオーシャン事業になるでしょう。

 

■「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」


フィリピンに行くならこのアプリは入れておこう「Grab」

海外旅行に行くときにパッケージツアーを利用する日本人は非常に多い傾向にあります。
日本人のほとんどは日本語だけという人ばかりなので、海外旅行に行くときに必要な通常は外国語で処理しなければ
ならない部分を自分ではなく外部サービスに頼ってしまいます。
なぜ、日本人の外国語話者が少ないのでしょうか。
日本は教育であれ、商売であれ、生活、ほとんどの状況で「日本語」だけ完結できてしまう環境にありますので、外
国語を学ばなければいけないという必要に迫られていないからではないかと思われます。

なので非常に自由度が低いパッケージツアーを選択してしまいがちですが、自分の知的好奇心を満たすため。その国
について知るためには、パッケージツアーは選択肢が狭まりもったいないのではないかと思います。

今回ご紹介するのはフィリピンで配車サービス(ライドシェアリング)を展開し、フィリピンだけではなく他の東南
アジア諸国でも利用できる便利なアプリ「Grab(グラブ)」を紹介します。
日本では白タクは規制されておりますのでなじみがないかもしれませんが、非常に便利なのでご興味のある方は最後
までお付き合いください。

Grab(グラブ)は誰でもスマートフォンアプリから手軽に、Grab(グラブ)ドライバーを呼ぶことができ、目的地ま
で移動できます。
フィリピンで生活する上で必須アプリとも言える、Grabについてご紹介いたします。

Grabのメリットはアプリの地図で目的地を指定するという仕組みなので非常に簡単です。
プロのドライバーでも目的地を知らないことはよくある話ですが、ドライバーが目的地を知らなくてもアプリから目
的地までの経路や交通状況を確認しながら送り届けてもらえます。
利用者が英語やタガログ語を話すことができなくても利用することができます。「サンキュー」だけで問題はありま
せん。
また利用後にGrabドライバーを評価できるようになっています。

また、日本ではありえませんが、通常のタクシーの場合現地に不慣れな外国人(特に日本人)だとみるとわざわざ遠
回りしたり、メーター動かさずにぼったくりの料金をとられる場合も多々存在します。
グラブは目的地を指定した時点で料金の目安がわかり、ぼったくりにあうことがありません。
また、支払いも現金を払うわけではなく、アプリに登録したクレジットカードやデビットカードで支払いしますので、おつりをごまか
されたりする心配もありません。

Grabはドライバー評価システムを採用しております。
評価が低いとドライバーの売り上げにも大きく影響がありますので、一定のクオリティが保たれています。
これらの理由で通常のタクシーより安全だと感じる方も多いようです。

ただし気を付けるべきことがないわけではありません。
連続でキャンセルすると24時間配車サービス利用停止のペナルティがあります。
マニラ首都圏では、日本ほど電車が走っているわけではないので、交通手段は車やバイク、自転車などに頼らざるを
得ません。
またフィリピンは日本人が想像する以上の渋滞が発生することが多いです。
近場の場合、歩いて目的地に行くのとほとんど時間が変わらなかったという場合もあったりします。

Grabのアプリは日本語に対応しておりません。
ただそんなに難しいわけではありませんので慣れてしまえば問題はありません

Grab Car
一般的な車を配車します。(Toyota Vios, Hyundai Accent, Honda City, Mitsubishi Mirage, Mitsubishi Lancer
等)。

Grab Share
ドライバーの車に乗り合いする。(行き先が同じ方向の乗客を複数人乗せて、目的地へ順番に降りる。)
空港とか都市中心部、モニュメントなどに利用するときに便利です。

Grab Taxi
タクシーを配車します。メーターの料金+ブッキングフィー(P50~)を支払います。

Grab Car(6 seater)
6人乗り以上の大型車を指定できる。大人数で移動する際に便利。

Grab Car+(Premium)
通常のグラブカーよりもハイエンドな車を配車できる。(Toyota Fortuner, Mitsubishi Montero, Nissan Teana, Hu
mmerなど)

選択するものによって価格や時間が変わりますので用途に応じて利用する形でよいかと思います。
今回はGrabのサービス、「car」、「food」、「delivery」のうち「car」のみの紹介でした。
日本でサービス展開中のUber Eats(ウーバーイーツ)と同様のサービスも利用できますので、慣れてきたら利用して
みてもいいと思います。

西島筆