本メルマガは、週1回程度を目安に以下の3つのパートから情報をお送りさせていただく内容となっております。

  • 「Paradigm Shift -新しい価値観-」
  • 「Unique Asset Management -独自の資産形成-」
  • 「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」
 

■Paradigm Shift -新しい価値観-


今回のPhilippines渡航でもカジノでBlackJackを少しだけプレイしてきた。
カジノと言えばバカラが有名だが、私は嗜む程度というところです。私がバカラをプレイするときは、BlackJackで
勝負して、買った資金を軍資金にして行うぐらい笑

そして今日はカジノのお話を。
Philippinesにおいてカジノは合法です。アメリカのラスベガスと同様に政府関連機関が管理しています。
”PAGCOR”「Philippine Amusement and Gaming Corporation」と呼ばれ、1869年の大統領令によって設立された政府
所有の管理された企業で、 内国歳入局および税関局に次ぐ、フィリピン政府への最大の歳入貢献者となっています。

Philippinesでは、すでにいくつものエンターテインメントカジノホテルなどが点在しており、非常に人気を博してい
ますが、日本資本のカジノであるOKADA MANILARも人気です。
カジノフロアだけでなく、世界最大級の噴水、ラグジュアリーなホテル、高級商業施設、世界各国の料理を提供する
ファインダイニング、ガラスドームに覆われたビーチクラブやナイトクラブなど、総合的なエンターテインメントを
提供するマニラ最大級のカジノ・エンターテインメントリゾートとなっています。

https://www.universal-777.com/corporate/business/okada-manila/

このOKADA MANILARは株式会社ユニバーサルエンターテインメントにより運営されており、パチンコやスロットの業界
では、前身のアルゼといえば聞き覚えがある企業かもしれませんね。
業歴の中では、パチンコ・スロットの遊技機の製造なども行っており、現在はではカジノで使用される遊技機などの
開発なども行っています。ある意味、OKADA MANILAR自体が巨大な展示場であるともいえます。

実は、これ日本のIR法案に対応するために実務経験を積むために出店したとも言われています。確かに実績があること
自体が大きなアドバンテージあることは間違いないでしょう。

個人的にはカジノの導入は区や地方にとっても、意味のあることだと思っています。
それは、「税収アップによる財政健全化」です。

皆さんがイメージしやすいようにシンガポールのマリーナベイサンズ(以下、MBS)と同程度のIR施設が日本に設置され
たと仮定しましょう。
デロイトトーマツにおける財務数値(カジノ売上高:約2,500億円、非カジノ売上高:約600億円)を参考にすると、GGR
等比例負担のカジノ納付金は約750億円(2,500億円×30%)となります。

ちなみに日本人及び国内居住の外国人に対して1日(24時間)単位で徴収されるカジノ施設入場料の税収も見込まれます。
海外のカジノは週単位での納税であったり、不正ができないようにトラッキングを追っていくシステムもあることから、
こんなことからも、日本においてあらたな税収コンテンツとして大きく期待できると思います。

 

■「Unique Asset Management -独自の資産形成-」


先日、Philippinesから一旦帰国しましたが、15日から再度Philippinesとバリ島にまいります。
今回は新興国の通貨を保有することのメリットについて触れてみます。

【新興国の成長と、為替上昇のかけ算】

新興国の経済というのは、発展するに従って日本円に対しての価値は上がっていきます。
新興国だった頃の日本を事例にして見てみると、 少し昔は、1ドル=360円だったわけです。
それが、今はだいたい1ドル=130円くらいですよね。
仮に1ドル=130円だとして、日本円の360円をドルに替えたら、現在なら3ドル程度になります。つまり当時と比較して、
約3倍の価値になっているということです。

ここまでお読みになって、あなたはもう新興国が良い理由にお気づきかもしれません。

新興国が良い理由は、【経済の成長性】×【為替の価値上昇】というかけ算が、期待できるからなんですね。
もう少しわかりやすい例を挙げてみましょう。
新興国の不動産を購入した数年後、不動産の価値(キャピタル)が上昇して2倍になったとします。さらにここで、為替の
価値が先ほどのドルと円との計算でいけば3倍です。
これはつまり、不動産の価値【2倍】×為替【3倍】=6倍の価値を、手にしたといえるわけですね。

為替の恩恵を受け取る場合は、以下の2つを実践してください。

①いくつかの通貨に分ける
②為替のパフォーマンスレートの高い通貨を選択して使用する

①は通貨を複数に分散する考えである「マルチカレンシー」を実践。ちなみにマルチカレンシーは、日本円も含めて4つ
ぐらいに分けて保有するのが良いといわれています。

②の実践方法としては、世界中の多くの海外口座はデビット機能がついています。全世界のATMに対応し、現地通貨で現金
を引き出すことができます。日本では、ゆうちょ銀行やセブン銀行がメジャーです。

こうした海外口座の賢い活用方法は、実践してはじめて理解できるものです。
この部分を理解して、運用をしっかり行う。そして将来のために備えるだけで、為替の心配はなくなっていくわけですね。

 

■「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」


新・フィリピンと日本の歴史(3)

続きです。
1571年にルソン島において日本人に指揮されたモロ族の奮闘むなしくスペインのレガスピによって平定されてしまい
ました。
交易拠点を奪われた日本の勇士たちは黙っておりませんでした。
日本人にもあまり知られていないことですが、当時の日本人の海上勢力は、台湾に大きな拠点を持っており、奪われ
た拠点奪還のため、何度もスペインに戦いを挑んでいたという事実があります。
当時本土内で起きた事件といえば、織田信長の比叡山焼き討ちであったり、武田信玄が義元亡き後の三河・遠江(東
海地方)侵攻した年であります。
戦国時代は、国内で争いあっていただけではなく、海外においても勢力を伸ばして争っていたというのがこれでわか
ると思います。

1580年、1581年にスペインと戦った日本人勢力は大砲によって沈められてしまいましたが、その次の年1582年は、そ
れまで以上に激しいもので、戦いに加わったジュアン・バプチスタ・ローマンがメキシコのスペイン太守に送った手
紙に概要が記載されています。

以下書籍引用(現代語訳)

 甲冑をもって身を固め、槍を携えた日本人二百人は旗艦に飛び込んできた。六十人は銃を持ち、我が兵目がけて発
砲した。そしてついに大檣(たいしょう:メーンマスト)にまで攻め寄せて船の大半を占領した。この時我が軍も運命
の危急に瀕せるを知り、一歩も退くべからずと踏みこたえ、遂に敵をしてその船に退かしめ…この瞬間わが旗艦サン
ト・ジュセブは日本船に迫り、大砲及び船の威力を以て遂に日本人を屈服せしめることが出来た。敵は僅かに十八人
を遺すに至るまで戦ったが、その十八人も遂に自殺し、日本軍は全滅してしまった。この戦闘においてわがスペイン
軍にも死者を出した。その中に隊長ペドロ・ルカスも加わっている。彼は軍人精神を発揮し勇敢に奮戦してたおれた
のである云々。

(奈良静馬 著『西班牙古文書を通じて見たる日本と比律賓』大日本雄弁会講談社 昭和17年刊 p.11

この激闘の後にも日本人が十八隻の船で旗艦を襲った記録があるとのことです。
1582年と言えば織田信長が本能寺の変で自刃した年ですが、この頃の日本は世界有数の鉄砲輸出国であり世界最大の
鉄砲保有国であった事実が、戦後の歴史叙述ではすっかり抜けてしまっています。
この本には、スペインが日本人を怖れていた記録がいくつも紹介されております。

以下書籍引用(現代語訳)

 太守ペナロサは、1582年7月2日付フィリップ二世あての手紙で、フィリピンの兵備の手薄きこと、およびメキシコ
太守が必要なる守備軍をフィリピンに送らないことをかこっている。彼は日本人の恐るべきこと、勇敢なること、そ
してフィリピン人と混淆すべき者でないことが今更ながら分かったと言い、十分の兵備をもってするにあらざれば、
到底日本人を撃退して、フィリピンを安全に保っていくことは出来ないということを痛切に説き、出来るだけ多くの
兵員を送らるるように願い出た。

(奈良静馬 著『西班牙古文書を通じて見たる日本と比律賓』大日本雄弁会講談社 昭和17年刊 p.14

※混淆(こんこう)異種のものが入り混じること。そういうものを入り混じらせること。

当時の記録を読むと、東南アジアには、多くの日本人町が作られ多くの船の行き来がされており、東南アジアの制海
権は日本人が握るようになっていたのではないかと思われます。
同年にはフィリピンの政府参議会で、日本人に関する別の決議について、言及されております。

つづく(西島筆)