本メルマガは、週1回程度を目安に以下の3つのパートから情報をお送りさせていただく内容となっております。

  • 「Paradigm Shift -新しい価値観-」
  • 「Unique Asset Management -独自の資産形成-」
  • 「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」
 

■Paradigm Shift -新しい価値観-


通常の決済口座としてネット銀行としてpaypay銀行(旧ジャパンネット銀行)を活用しています。
出先でも、海外でも、ネットにつながる環境があれば確認から送金まで非常に使い勝手がいいんですよね。
それでいて、同行間であれば55円、ほかの銀行への送金についても、275円と送金手数料も安く済みます。

そんなpaypay銀行の(旧ジャパンネット銀行)法人引き出し限度額は以下の通りになっています。
2020年9月30日まで:1日あたり500万円
2020年10月1日以降:1日あたり200万円

これを額面通りに捉えられるかというと、そうではないのではと思っています。
なぜ、自分の資金なのに引き出し制限がかけられるのか??
正直、ここは不思議でならないし、それ以上に別の背景も気になるところです。

話は変わり、2024年度の上半期(4~9月)をめどに、1万円札・5千円札・千円札のデザインを新しく
した新紙幣が発行されることは皆さんご存じでしょう。

お札の表面に描かれる人物も新しくなります。
・1万円札 ・・・渋沢栄一
・5千円札 ・・・津田梅子
・千円札  ・・・北里柴三郎

紙幣が一新されるのは2004年以来、20年ぶりとなりますが、新しくする理由はどんなものでしょうか?

財務省によると、お札はこれまでも約20年ごとにデザインを変えてきています。偽札づくりを防ぐことが
大きな理由といいます。新しいお札は、最新の技術を投入し、3次元の画像が角度を変えると回転してみ
えるようにんするなど偽造防止を強化し、500円硬貨も偽造しにくいものに変更されます。
※2千円札は変更しない。

本当にこれが理由だと思いますか?

確かに日本のこれまでは、新紙幣が出回ってからも旧紙幣は同じように使えるようになっていますし、
今回も財務省は「今のお札が使えなくなることはない」としています。
ただ、いつ何時その方向が変わるかわかりません。

現にアジアの国では交換期間に対応しないと旧札は使えなくなっています。
これが、今回の日本での紙幣交換の時に適応されると何を意味するのか??

最悪のパターンとしては、旧紙幣をタンス預金していた資金などは銀行に持ち込まざるを得なくなり、
個人の資産額が特定されてしまい。その上で、引き出し上限額のコントロールが加わると完全に国民の
財産をコントロールできるようになってしまうわけです。
こんな事態は考えたくはありませんが、国が本気を出せばこれくらいはやってきます。

そう思うと、やはりいろんなリスクを想定して、ある程度の資産を構築した後は、分散して動く必要が
ありますね!

 

■「Unique Asset Management -独自の資産形成-」


現在、バリ島には多くのロシア人が移住してきています。
これはなぜでしょうか?

ロシア・ウクライナ紛争からはじまるカントリーリスクや様々な制限から回避した結果です。
このように、いわゆる1つの国にリスクを集めさせておかないとする、リスク分散の考え方として、
クロスボーダー・シフトというものがあります。

資産を国境をまたがせて保有する。
居住する国を分散する。

という考え方です。

万が一の話ですが・・・・
もしこの先、日本に大地震や津波、大雨などの災害が起きて、有形資産がなくなったらどうしますか。
はたまた日本にハイパーインフレが訪れたとき、あなたはどうするでしょうか。
預金封鎖やデノミ(通貨単位が1/100や1/1000に切り下がること)が起きる未来だって、起こりえないとはいえません。

過去の話になりますが、日本の高度経済成長期には円高傾向が続いていました。
その頃の日本であれば、円で資産を保有しているだけで資産が自然と増えていきました。

しかし今の日本経済は低成長・低金利です。
その上、いつ起きてもおかしくない災害や経済危機を考慮すると、海外のほうが日本より恵まれた環境であることが
わかりますよね。

まさに今回のロシアの方たちが良い例で、本格的な外貨預金の引き出し制限に着手したわけですが、半年間は、預金者
は1万米ドルまでなら外貨預金の引き出しが許されるが、ルーブルでの支払いとされました。こんなことされたら、
いつ、同じことがされるかとても心配になりますよね。

以上をふまえても、今住んでいる国だけに資産を集中させず、海外にも資産を分散して保有・運用していくことが、資
産を守る上で大事なことだといえるでしょう。

資産を分散する上で気をつけるポイントは?

これから海外投資をしていこうと考えている方は、以下のポイントを気にしてみてください。

・金融や不動産での運用が有利な国なのか?
・教育に長けている国なのか?
・生活がしやすい国なのか?

など、国ごとの特徴や強みをとらえて、複数の国に資産の保有・運用や移住地の確保をしていきましょう。
考え得るリスクに対応できることを増やしていくことこそ、保全への第一歩と言えます。

 

■「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」


新・フィリピンと日本の歴史(2)

フィリピンと日本の歴史のつづきです。
1565年にスペインを領有したのち、5年後の1570年にフィリップ二世がフィリピン諸島を植民地化することを命じます。
ミゲル・ロペス・デ・レガスピは、ルソン島のマニラを攻略しようとしました。

以下書籍引用(現代語訳)

この頃フィリピンにいた一官吏からフィリップ二世に送った手紙によれば、当時マニラに二十人の日本人が住み、そ
の中にジェスイット教徒(イエズス会士)の用いる帽子を被っている者があり、自ら称してキリスト教徒と言い、自分
の名前はパブロであると言った。旧教徒の慣例に依って、日本人キリスト教徒も本名のほかキリスト教名を持ってい
たもので、思うに、日本に初めてキリスト教を伝えたザヴィエルが来朝してから二十一年目の事であったから、日本
にもかなり多くのキリスト教徒が生まれていたことであろう。彼もその中の一人であったに違いない。

 しかしながらいよいよスペイン人と島人との間の戦争が始まってから、件の日本人パブロはモロ族を指揮してスペ
イン船を襲撃した。…モロ族はフィリピン島人中多人種を慴伏させ、その武器、刀、槍、弓矢等は、今日これを見て
も、その精悍さを偲ばしむるものがある。宗教は回教を奉じ、アラビア文字を用い、歴史を持っており、日本人とは
夙に交通して、これに推服しておった。

(奈良静馬 著『西班牙古文書を通じて見たる日本と比律賓』大日本雄弁会講談社 昭和17年刊 p.7~8

書籍引用終わり

回教とはイスラム教のことです。現代のアジアにおいて、マレーからボルネオ島、インドネシア近辺までイスラム教
が広がっておりますが、当時は今はミンダナオ近辺に住んでいるムスリムのモロ族がフィリピン全域を支配していた
ことがわかります。

また当時はアラビア文字を使っていたことがわかります。
タガログ語について調べてみたところスペイン領有以前はインド由来のアリバタやアラビア文字を使っていたそうで
すが、現在はラテン文字(アルファベット)を利用しているとのことです。

閑話休題

日本人に指揮されたモロ族の奮闘むなしく1571年にはレガスピはルソン島を平定しました。
その勢いで日本も征服できると考えたのだが、ルソン島にあった拠点を奪われた日本の海の戦士たちは黙っておりま
せんでした。

つづく(西島筆)