本メルマガは、週1回程度を目安に以下の3つのパートから情報をお送りさせていただく内容となっております。

  • 「Paradigm Shift -新しい価値観-」
  • 「Unique Asset Management -独自の資産形成-」
  • 「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」
 

■Paradigm Shift -新しい価値観-


今回は新技術であるペロブスカイト太陽電池のメリット・デメリットに切り込んでいきたいと思います。

次に挙げる利点やメリットから、シリコン太陽電池に代わる次世代太陽電池として注目されています。

〇製造が安価
〇レアメタルを必要としない
〇「軽く」「薄く」「柔らかい」フレキシブルな形状

〇製造が安価
現在普及しているシリコン太陽電池は、価格の高さが今後の普及のネックとなっています。
シリコンを用いるには多くの製造工程が必要であり、高温プロセスもあるため、電力消費量も大きくなります。一方、ペロブス
カイトは溶解処理による簡素化された製造工程で済むため、コストの高い生産設備を必要とせず、低温プロセスのみで製造でき
るため、電気消費量も抑えられます。

また、ペロブスカイトを半導体の材料に薄膜として用いるため、シリコンを使う場合と比較して20分の1程度の材料で済むとされ
ています。こうした点から、ペロブスカイト電池の製造コストは、シリコン太陽電池の5分の1から3分の1程度になることが見込ま
れています。

〇レアメタルを必要としない
ペロブスカイトは一般的な化学物質から合成できる材料であるため、レアメタルを必要としません。価格面での優位性があるほか
原材料の供給を巡る問題が起こりにくいこともメリットです。
同じくレアメタルフリーを実現するナトリウムイオン電池と同様に、 ペロブスカイト太陽電池はエコかつ高コストパフォーマン
スである観点からも注目されています。

〇「軽く」「薄く」「柔らかい」フレキシブルな形状
シリコン太陽電池は薄くすると、太陽の光エネルギーの吸収効率が低下してしまいます。そのため薄くすることが困難であり、
厚みがあって折ることもできないため、耐荷重の問題からも設置場所が制限されていました。
一方、ペロブスカイト太陽電池は太陽の光エネルギーの吸収係数が大きく、薄くしても高い変換効率を維持できます。特別な加工
も必要とせず、印刷と同様の付加的成膜技術で製造できるため、低エネルギー、低コストでの製造が可能です。実際にインクジェ
ット印刷に近い製法もすでに展開されています。

こうした特徴から、ペロブスカイト太陽電池はソーラーパネルのような長方形の形状だけではなく、軽く薄く柔らかいフレキシブ
ルな形状にできます。例えば、建物の壁、あるいは車体、衣服といった曲面に設置して、太陽の光のエネルギーを活用して発電を
行えるなど、設置場所の制限が緩くなることは大きなメリットです。

ここまでペロブスカイト太陽電池のメリットを中心に見てきましたが、実用化に向けては課題も残されています。
たとえば、モジュール(ソーラーパネル)サイズの大面積化、そして変換効率や耐久性の向上といった課題です。

ここからはペロブスカイト太陽電池の課題・デメリットもみてみたいと思います。

このモジュールの大面積化や変換効率の向上については、現在では開発が進んでいます。一般的なシリコン太陽電池では、太陽の
光エネルギーから電気への変換効率が20%以上。なかには25%を超えるものもあります。それにはまだまだ及ばないものの、変換
効率が15%を超えるペロブスカイト太陽電池も開発されています。

そして、実用化に向けて最大の課題となるのは、ペロブスカイトの不安定性です。

ペロブスカイトは酸素や水分といった外的影響を受けやすく、加熱劣化による内的不安定性もあります。こうした特性から、結晶
内で結合に支障をきたしてしまうと、電子が効率よく移動できなくなり、太陽の光エネルギーから電気への変換効率が低下する可
能性が否めません。

こうした課題が解決できなければ、ペロブスカイト太陽電池の安定稼働は困難になるため、従来のシリコン太陽電池から切り替わ
るのはまだまだ難しいとみられています。

また、ペロブスカイト化合物に鉛を使用していることへの懸念もあります。ペロブスカイト太陽電池に使用されている鉛は、鉛電
池やカドミウム電池と比較すると少量ですが、周辺環境への溶出が不安視されているためです。鉛と同等の変換効率となる材料を
見つける、あるいは外部に溶出しないような完全な封じ込めを行うといった対策が求められています。

いずれにしてもこの技術が実用化されることで、我々のライフスタイルも激変すると言えますね”

 

■「Unique Asset Management -独自の資産形成-」


老後資金準備の資産運用について、多くの日本人の方が採用している投資信託と保険(変額保険や外貨建て生命保険)。
運用利回りはおいておき、課税という視点でどちらが有利か比べてみたいと思います。

◇投資信託の課税
投資信託や株式などに投資する場合、普通分配金や譲渡所得が非課税になるNISAや、つみたてNISAを利用する人も増えています。
利益や配当が非課税となりますが、NISAやつみたてNISAの範囲内での利用に関しては確定申告は不要です。

また、NISAやつみたてNISAを利用しない場合、あるいはNISAやつみたてNISAの上限額を超えた投資を行う場合でも、特定口座を
利用するという選択肢があります。特定口座には「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」がありますね。

特定口座は、譲渡所得の確定申告が不要になるのに加え、特定口座内で譲渡損失についても普通分配金との損益通算を行ってくれ
るので、損益通算に伴う確定申告が不要になります。

その際、譲渡所得は扶養控除には影響しません。また、同じく国民健康保険料や後期高齢者医療制度の保険料への影響もなく、
治療費などの自己負担割合にも影響しません。

◇保険の課税
例えば、変額保険や外貨建て生命保険などで満期金や解約返戻金等を受け取ったとします。もし、受け取った満期金や解約返戻金
の額が、払い込んだ保険料の累計額を上回っていれば、その上回る額が利益ということになります。

一時所得には最高50万円の特別控除がありますので、受け取った額から保険料累計額を引き、さらに50万円を引いてもなおプラスの
金額があれば、それが一時所得となります。
一時所得は、給料や公的年金等とともに合算して所得を計算し、確定申告を行います。つまり、翌年の扶養控除や、国民健康保険料
や後期高齢者医療制度の保険料への影響も考えられ、治療費などの自己負担割合が変わる可能性もあります。

〇満期金や解約返戻金を年金で受け取る
保険の契約者と年金の受取人が同じ場合には、公的年金等以外の雑所得として所得税が課税されます。受け取った年金の額から、そ
の金額に対応する払込保険料の額を差し引いた額が雑所得です。なお、公的年金等控除はありません。

〇確定申告が不要だとしても
公的年金等の収入金額が400万円以下で、かつ雑所得以外の所得金額が20万円以下の場合は確定申告は不要ですが、これは所得税の話
です。住民税の申告が必要な場合もあるようです。もし、住民税の申告が必要なのでしたら、国民健康保険や後期高齢者医療制度の
保険料や自己負担割合への影響が考えられます。

課税という視点で投資信託と保険とを比べてみました!

出典
国税庁 No.1476 特定口座制度
国税庁 No.1490 一時所得
国税庁 No.1610 保険契約者(保険料の負担者)である本人が支払を受ける個人年金
国税庁 No.1600 公的年金等の課税関係

 

※久々にバリ島セミナー開催します。
【バリで資産を守る!海外移住への道~ バリ島ロングステイ&不動産セミナー】

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・高速道路と新空港の建設がもたらすバリ島northとwestエリアについて。
この辺りを掘り下げてお話していこうと思います。

第1部 基本編
・人口ボーナス期からみる経済成長
・インドネシア・バリ島の魅力
・インドネシア不動産マーケット概況 
・ランドバンキングという考え方
・不動産の所有形態

第2部 滞在、取得編
・バリ島で不動産を持つ理由
・バリ島西部エリア、開発会社紹介
・限定物件、LS VILLA(アニキ邸ご近所VILLA)、オーシャンフロント用地
・バリ島北部のオーシャンビュー用地
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・Q&A
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日本時間19:00~20:30
※5分前からZOOM入室頂けます。

ZOOM飲み会:同日 20:30~22:00

■会場
ZOOMを使用したオンラインセミナーです。※ご参加ご希望の方は下記リンクのお申し込みページより登録をお願い致します。
参加ボタンを押して頂いた方は追ってメッセンジャーでもご案内をさせて頂きます。

https://bali-seminar1201.peatix.com/

割引コード:luxubali → 1000円

 

■「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」


アメリカ ハリス副大統領が比訪問、パラワン諸島も視察、マルコス政権、ドゥテルテ前政権の親中路線を「修正」

11月21日、APECバンコック会議を終えたカマラ・ハリス副大統領は特別機でマニラへ飛びました。
フィリピンのメトロマニラにてハリスはマルコス大統領、サラ副大統領と会談し、米軍の拠点増大、原子力平和利用の促進など「123協定」を交わしました。

ボンボン・マルコス大統領は元大統領の息子だが、親米的でドゥテルテ前政権の親中路線を大胆に「修正」しつつあります。

とくに米軍のフィリピンにおける拠点は現在8ヶ所あるとされていますが、これをさらに五ケ所拡大する予定で、さらに原発建設などで、部材、部品の米国からの輸出も開始されるとのことです。

なによりの注目はハリス副大統領が、22日にパラワン諸島を米副大統領として初訪問することです。
パラワン諸島は南シナ海の戦略的要衝にあって、ルソン、ミンダナオからボルネオへと到る海域に南西へ向かった細長い形をしており、397キロにおよぶ群島。スカボロウ岩礁から160キロが群島の北端にあります。
米国への住民感情が和らぎ、ウィガン湾の比海軍基地へのテコ入れが期待されています。

フィリピンの対米感情が変化したのは台風被害のおりの「トモアチ作戦」からで、背景には中国軍の南沙諸島侵略と、比スカボロウ岩礁への侵攻。フィリピンの漁民は操業の安全が脅かされるとして軍派遣などを求めており、またアブサヤンなどイスラム過激派がパラワン諸島でゲリラ活動、比軍との戦闘や外国人誘拐事件をおこしたため比政府も軍港の整備を急いでいました。

ウィガン湾は嘗て日本軍が上陸した作戦の拠点でもあり、この既存の軍港を五年かけてフリゲート艦が寄港できる規模は拡大する模様で、ハリス副大統領はその現場へ向かう模様です。

抑止力という意味では、パラワン諸島でリゾート開発を目論んでいる身としては、非常にハートウォーミングなニュースです。
またアメリカの資本が入ることでより一層地域が活性化し発展に好影響を及ぼすであろうことは想像に難くありません。
西島筆