本メールは、週1回程度を目安に以下の3つのパートから情報をお送りさせていただく内容となっております。

  • 「Paradigm Shift -新しい価値観-」
  • 「Unique Asset Management -独自の資産形成-」
  • 「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」
 

■Paradigm Shift -新しい価値観-


【億万長者だけが知っている雨の日の傘の借り方 】
実はこれ、本の題名なんですよ。

最近、投資についてどの本がおススメですかと聞かれることが多い。
海外投資、不動産、相場、など本当にいろんな本が出版されている中、どれをチョイスし、おススメするかはかなり悩むところです。
なので、小手先のテクニック的なものではなく、投資に対する考え方・哲学を感じ取れる本が重要だと思っています。

著者は1970年イスラエル、テルアビブ生まれ。世界の金融を学ぶためにヨーロッパに移住、のちに日本にも長期に滞在。
裕福なユダヤ人のファミリーオフィスの所長を務め、のちにコンサルタントとして独立。
当時はキプロスに在住、世界30の国と地域事業所及び契約エージェントを置く国際資産コンサルタント会社を経営しています。

2003年初版で、私が読んだのが確か2004か2005年あたりだったと思います。
現在の人生の在り方・考え方を形成する元となった一冊です。
その後、2006年に実際にオフショア専門の投資顧問会社の役員に就任することになりました。

ヨーロッパにおける資産哲学と海外投資の実践を紹介している一冊ですが、本質的には本の冒頭にある一文が端的に表現しています。

雨の日に傘を借りる知恵。そのひとつが「国家の運命と個人の運命を切り離す」ということです。
たとえ国家がどうなろうと、経済が破綻しようと、自分自身の生活を自分で守っていく基盤があれば、あなたの人生はたとえようもなく
自由になります。国の運命に自分を委ねなければ、国がどうなるのかと不安になることはありません。(「はじめに」より)

国を信じない、あるいは信じられなかった人達が生み出したリスクヘッジの形、知恵が凝縮されている。迫害の歴史があるユダヤ人だか
らこその思想なのかもしれませんね。

セミナーでもお伝えしている世界の中で資産バランスをとるというグローバルスタンスという考え方は、この本の中のPTMC理論(Portable
Occupation Theory with Multi-Currency and Cross-Border Scheme)がベースになっています。

これを実践に移した結果が、現在の富山・東京・Philippines・バリでbusiness及び資産運用をする自分となっています。

ちなみにこの本、現在はAmazonプレイスで16000円とか18000円とかです。なかなか貴重な1冊になっているようです。
ちゃんと富山の自宅にも保管しているので、たまに振り返りで読んでいます。

あらゆるリスクを想定し、リスクから切り離された体制を構築することで保全という力を高めていくという本質が見えてきます。
投資にしても事業にしても同じだと思いますが、その体制を構築した上でのチャレンジはどんどんやるべきかと思います。

そして、日本から離れるわけではなく、日本を思うからこそ、一緒には沈まない。
日本復活が世界経済を牽引するためにも必要なファクターです。

 

■「Unique Asset Management -独自の資産形成-」


今回は、グローバルスタンスという考え方の一部をご紹介したいと思います。
これは、生活・投資・資産保全・人生の過ごし方を世界の中でバランスをとりつつ、様々なリスクに対応できるようにしていく考え方でも
あります。
上で紹介した著書の中にあるPTMC理論(Portable Occupation Theory with Multi-Currency and Cross-Border Scheme)がベースです。

グローバルスタンスは3つの軸で構成されています。
1つ目は「ポータブルオキュペーション」
2つ目は「マルチカレンシー」
3つ目「クロスボーダー」

今回は1つ目の「ポータブルオキュペーション」について簡単にご紹介したいと思います。
「ポータブルオキュペーション」??って感じですね。

きっと耳慣れない言葉かと思いますが、あるユダヤ系の投資のプロが説いているキーワードなんです。
彼らの歴史的背景を紐解くと納得できる考え方なので、みなさんも一度「ユダヤ人」というキーワードでぜひ検索してみてください

さて「ポータブルオキュペーション」というのは、「独立自由業・携帯職業」という考え方のことです。
これを聞いても、ピンとこない方も多いですよね。
直訳すると「持ち運びが可能な職業」となりますが、さらに意訳すると「どこにいても稼ぐことができる仕事」のことです。

国を問わず、どこにいても稼ぐことができる人たちの例を紹介してみましょう。

◆作曲家・作詞家
◆デザイナー・通訳・漫画家
◆画家・(一部)プロスポーツ選手
◆発明・特許の権利を持つ人
◆調理や美容師などの手に職がある人
◆印税・著作権などの知的所有権のある人

◯投資家・年金生活者
◯株の配当などの不労所得が入る人
◯すでに十分な蓄えがある人
◯家賃収入・賃貸収入がある人

◆の印が付いた人たちは、某テレビ番組に出てきそうな職業の方たちですので、簡単に想像がつくと思います。
一方で私は、◯の付いている職業を目指すべきだと考えています。

なぜそれら職業での「ポータブルオキュペーション」を目指すのか?

それは、◆の職業と異なり、◯の職業は誰でも目指すことができる仕事、つまり投資家ということだからです。
勉強やある一定の経験を積めば、才能がなくても目指せる領域でもあります。

場所や時間に縛られず自由に稼げる力を身につける。
投資の本質がわかるとライフスタイルも一気に広がりを見せます。

 

■「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」


実は日本よりも高いフィリピンの電気代

フィリピンの物価というと日本よりも安いものが多いイメージですが、日々の生活に欠かせない電気は日本よりも値段
が高いのです。

アジアで1番電気代が高い国

なんとフィリピンはアジアで1番電気代が高い国と言われています。使い方によっては日本よりも高くなることも。
1kwhあたりの値段を比べると、日本では21~22円ですが、フィリピンでは日本円にして約24~25円というデータもあり
ます。なぜフィリピンで電気が高額なのか、主に3つの理由が挙げられます。

フィリピンでは電力部門は民間企業が担当しています。その中で発電・送電・配電とさらに部門が分かれているのです
が、現状として大手財閥系の企業がそのそれぞれをほぼ独占していることもあってなかなか価格競争が生じません。も
ちろん政府は法を整備して競争原理を導入しようとしていますが、なかなか難しいのが現実です。
他人の分も支払わなければならない・・・?

電気代が高額なため、盗電が多いことがこの国の問題の一つです。もちろん、これは電力会社にとっては損失であるた
め、電気代を支払っている人たちから盗電された分の料金を徴収しています。真面目に支払っている人が損をしてしま
う、この構図がより盗電する人を増やす原因になってしまっているような気がしますが・・・

日本での消費税は、フィリピンではVAT(Value Added Tax)と呼ばれています。これは日本語だと付加価値税というもの
なのですが税率が12%と日本と比べると割高です。電気代そもそもの値段に増してこれにかかる税金も高額な電気代の
理由となっています。

先ほど少し述べた盗電ですが、実は他人にお金の面で負担をかけてしまうだけではなく、より深刻な問題の原因ともな
っています。
それが、火災です。盗電をするの配線等は業者に頼むわけではなく素人によるもの。そのために漏電やショートを起こ
す危険性もあり、それがさらに火災につながってしまうことがあります。
HERO’S HOUSE2の隣にある貧困地区、ルズ地区でも盗電が問題になり、対策としてより高い位置に電線をかけるような
対策をとっています。

盗電が多いのは、電気代を払う余裕のない貧困地区です。貧困地区の家はそのほとんどが木や竹など燃えやすい素材で
作られています。そのため1度貧困地区で火災が発生してしまうと一気に燃え広がり、数百世帯の大規模火災となって
しまいます。。私たちはこのような大規模火災が発生した際には、いち早く緊急支援活動を行っています。

日本人からしても高いフィリピンの電気代ですが、私たちが思うのは「節約しなきゃ。」それだけですよね。その一方、
私たちよりもっと少ないお金で暮らしているフィリピンの貧困層にとってはこの高額な電気代は死活問題です。今の状
態からさらに悪くならないよう、何か手をうたなければいけない問題です。

西島筆