本メルマガは、1週間に2回程度を目安に以下の3つのパートから情報をお送りさせていただく内容となっております。

  • 「Paradigm Shift -新しい価値観-」
  • 「Unique Asset Management -独自の資産形成-」
  • 「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」
 

■Paradigm Shift -新しい価値観-


6月8日に保険業界に大きな情報が飛び込んだ。

コンビニ最大手セブン-イレブン・ジャパンが三井住友海上あいおい生命保険と提携し、全国約2万店で生命保険の販売を始めるというのだ。

店舗にあるマルチコピー機を使って手続きし、レジで保険料を支払う。保険の販売資格を持つ職員をそろえた専用のコールセンターも設置し、商品や申請方法の不明点などについて、24時間相談を受け付ける。スマートフォンやパソコンを使い、専用サイトで事前に手続きの大半を済ませておくこともできる。
2020年度に約6万人の新規契約を目指すとしているが、損害保険と比べ、生保商品は状況に合わせた細かい説明を要する場合も多く、コンビニで加入する需要がどの程度あるのかみものである。

そして、16日からがん保険の販売が開始された。コンビニ業界では、これまで自動車保険や1日レジャー保険など損害保険の取り扱いはあったが、生保の商品を扱うのは初めてであり、これがどこまで伸びるか非常に興味深いところである。

通常、生保業界ではセールスの対面販売が主流で、業界で先駆けてライフネット生命がネットで加入できる保険を確立してきた。
今回のコロナ禍を受け、非対面での保険加入の促進を図るための構図に見えるが、保険商品をリリースしているメーカーはもっと先のことを考えているはずだ。

前回の記事に書いたが、日本人の生命保険の金融資産内比率は16.55%。全世界でも5位の日本。

何を意味するかというと、今後日本での金融リテラシーが高まれば、保険での貯蓄という概念はなくなり、貯蓄、保険、運用という形でそれぞれの目的に沿った商品を選択することになる。
そして、この先、AIで保険判定できるアプリもきっと出てくると思われる。そうなると営業からの提案ではなく、ある程度は自己判断による商品選定という動きになっていく。

ここでようやく本当の意味でのファイナンシャルプランニングに必要を感じ、それをアドバイスしてくれるFP(ファイナンシャルプランナー)の存在価値は高まっていくのだろう。

このメルマガを書かせてもらっている私佐々木は何の資格も持ち合わせていない。すべては将来に対して危機感を覚えたから20代から人生計画を作り、資産運用をスタートしただけのこと。
今回のコロナを受け、将来に備え何かしないといけない。と焦っている人も結構多くいる。
かといってあまり難しく構える必要はなく、まずは現状の自身の立ち位置を把握し、勉強ししていけば問題ない。

そんなこともあり、昔に企画した「一人でこっそりできる人生のお金の無料相談」を再リリース。ちょっと意識が高まっている人は遊び感覚でやって欲しい。
http://planning-network.co.jp/workshop/

今回のコンビニ&保険の構図は、メーカーから消費者への流通の関係を示唆している。これの意味するところ、あらゆる業界で流通の間に入る役割の会社の存在意義が問われているとも言える。これはますます加速していくことになると思う。自社は、自分はどんな付加価値を提供できるか。今一度、真剣に考えるテーマではないだろうか。


 

■「Unique Asset Management -独自の資産形成-」

今回は”マルチカレンシー”についてお話ししていきたいと思います。

“マルチカレンシー”の意味を説明しますと、”マルチ”は「複数の」、”カレンシー”が「通貨」。つまり、”マルチカレンシー”とは「複数の通貨」という意味です。
これは「複数の通貨」を保有することを推奨しているわけではありません。

たとえば日本がこの先、経済的に破綻するような事態が起これば、日本で使用されている日本円の価値は急激に下落してしまうでしょう。
つまり、あなたが保有している日本円は、ただの紙くず同然となる恐れがあるのです。

これは、日本円以外の通貨(米ドルやユーロなど)でも起こる可能性はあります。
そこで複数の通貨を保有するという意味である”マルチカレンシー”の発想が不可欠となるのです。

「この国は、絶対大丈夫!」「この国がまさか無くなるはずないだろう」
こうした未来のことは、神様のみが知ることです。
どんなに世界情勢に詳しい人や、勉強熱心な人であってもピッタリと予想することは不可能です。

だからこそ、どの国で経済破綻が起きても自分の大切なお金を守れるように、そして、子供や孫など次の世代にも資産を残してあげるために、マルチカレンシーの考えが必要となるのです。

 

■「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」

バリ島でVILLA(レンタル用&居住用の戸建)の購買エージェントなどを行っていますが、確実といっていいほど不動産の所有方法などを聞かれます。
インドネシアでは土地や不動産所有に関して複数の異なる権利の種類があり、それぞれに外国人が土地を利用する場合に対策方法があります。

タイトル(所有権利)の種類と不動産の保有方法(1)

〇Hak Milik(ハク・ミリク/永久所有権)、または Freehold(フリーホールド)
外国人がインドネシアの土地を持つ方法として、代理人を立てて土地を所有する方法が一般的な契約方法です。
外国人が Hak Milik(永久所有)の土地を持つためには、インドネシア国籍の市民の名前でこのタイトルを取得しなければなりません。
Hak Milik(永久所有権)は担保として抵当に入れることができます。


〇Lease Agreement(リースアグリメント/リース権利)、または Leasehold(リースホールド)
外国人が直接契約することが可能なリース契約も一般的な契約形態です。インドネシアでは、2 種類のリース契約の形式があります。
ひとつは公証人によって定められた 25 年間の契約を交わす方法で、期間満了後更に 25 年間の延長契約が可能です。
もうひとつは当事者同士でリース期間を決めて契約を行う方法です。
リース契約は登記簿上に契約者の名前は記載されませんが、インドネシアの法律により権利が守られているため物件の貸主は契約期間に売買を行うことはできません。
リース契約の更新は通常 25 年間×3 回(合計 75 年)まで可能です。Lease Contract(リース契約) も担保として扱うことができます。

今後、何回かに分けてシリーズでお届けしていきいたいと思います。