本メルマガは、週1回程度を目安に以下の3つのパートから情報をお送りさせていただく内容となっております。

  • 「Paradigm Shift -新しい価値観-」
  • 「Unique Asset Management -独自の資産形成-」
  • 「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」
 

■Paradigm Shift -新しい価値観-

3月後半の風物詩といえば、卒業式。
いろんな方のSNSの投稿にもあがっていましたが、18日金曜は長男の小学校卒業式でした。

「卒」とは「終わる」「身分の高い方が死ぬ」という意味があります。
なので、学校を卒業するのは、「学業を終える」ということになります。たしかに、卒業すれば学校での学習は終わるのですが、
それで学びは終わりなわけではありません。今日、経済・社会・技術がどんどん複雑化・高度化する一方、学校の短い期間で学べ
ることには限りがあるわけですが、学校を出たら学習を終えるのではなく、生涯に渡って学び続ける必要があると思います。

アメリカでは卒業式のことをcommencement(始まり)と呼びます。机上の学習を終えて、新たな人生のステージが始まり、実践を
通して学び、さらに成長するということを指していると思われます。学校での学習は、社会での実践学習を始めるきっかけ作りに
過ぎず、「勉強が終わったぁ」と若干の疲労感がにじみ出る「卒業」という言葉とは、真逆なイメージに感じます。

夢という言葉を切り取ってみても、日本で広辞苑を開くと、
はかない、頼みがたいもののたとえ。
空想的な願望。心のまよい。迷夢。

となり、アメリカの辞書で、「dream」を引くと、
a strongly desired goal or purpose
これを訳すと・・・
強く望まれる目標または目的

となります。

これもきっと文化を反映していると思われますが、日本は幾分か、叙情的な表現であり、アメリカはポジティブな表現となります。
こんなところにも日本とアメリカ(海外)の価値観の違いが表れるんですね。

話はそれましたが、日本での「卒業」「卒業式」は一般的な用語で、昔から使用していているので違和感を覚えることはありませ。
それに対し、かなり微妙なのが、社会人が会社を退職する場合、とりわけ短い勤務期間で退職する場合です。

近年、退職時に「卒業」と言うようになってきていますが、AKBなどアイドルグループの影響もあるはずです。前田敦子さんや大島
優子さんのように、中心メンバーとしてAKBでできることをすべてやり切って次のステップに向かうなら、「卒業」と言われてまった
く違和感はないのですが、不人気のメンバーが首や肩たたきにあった場合だとしっくりこないものです。
コロコロと転職を繰り返す中堅層や入社して数年で辞める若手から「卒業です!」と言われると、「首になっただけじゃないの?」
「たった3年でやるべきことをやり遂げたの?」と突っ込みたくなります(笑)

中途半端な退職を「卒業」と呼んで自己陶酔する方もいれば、さらに次の学びのステージ、事業における実践のステージに向かう方も
いたりと、色々な「卒業」の姿、色々な思いが交錯するそんな季節ですね。


 

■「Unique Asset Management -独自の資産形成-」


【株が全面高、FRBで潮目が変わったかな】

株も仮想通貨も為替も全部上昇ですね。
唯一下がっているのは金くらいでしょうか。
全部があがるってなかなかおかしい話なのですが今までキャッシュだったものがまた金融商品に戻って
きているということでしょう。

さて今日は少し朝のモーニングサテライトで面白い話題が上がっていたので紹介します。
日本人の皆さんは割と日本株の方が身近なので日本株をやられる方が多いのかもしれません。
しかし、今日のではどんだけ日本株が投資に適していないかというテーマで話されていました。

日本語でそんな解説をするのも複雑な気持ちです。日経平均がアメリカのS&P500に何年単位で見ても勝て
てないのはご存じでしょう。

日経平均ってまったくあがってないんです。
その分上下に言ったり来たりを繰り返す。
そのため日本人の方は短期投資に走ってしまう傾向にあります。

画像をご覧ください。

過去30年、10年で見たときの年率リターンの図です。
ここ10年でアベノミクスのおかげで日本も頑張っていましたが+8.3%に対してアメリカは14.3%はかなり
大きな差です。もう一つ見るべき指標がリスクです。

みなさんリスクというと何かマイナスになるものとイメージするでしょうが、金融の世界のリスクは「振れ幅」です。

つまり上下にどれだけ触れて成長しているかがわかるわけですがもちろん安定的に成長した方がうれしいも
のです。それでみても日本株の方がブレブレであることがわかります。
そのリターンをリスクで割った値をシャープレシオ(厳密には少し違うのですが)どれだけ効率よく投資が
できる商品かがわかります。

その結果この値がかなり低いんです。
0.5以下は投資不適格商品と一般的にされてしまいます。

日本株自体が投資に適していないというお話です。なかなかショッキングですよね。
日本を応援したい気持ちはありますがまずは自分の資産を成長させるには海外投資は必須です。

 

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■「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」

フィリピンは英語が使われているということは有名ですが、現地のことばも話されており、フィリピン人でもバイリンガ
ルであったりトリリンガルの方がいたりします。

地方に行くと現地のことばしか話すことができない人がいたりもします。
今回は、フィリピンの言語について見てみたいと思います。

フィリピン語とは
古代からネーションを同一化した日本とは違い、フィリピンは各地方によって現地のことばが違っていたりします。

フィリピンで話されている諸言語は、言語学的にはオストロネシア語族西部語派に分類されています。フィリピン諸語は、
一般に約80ほどに分類されていますが、細かな方言差まで含めて186ものグループに分ける説もあります。

中でも、公用語として採用され有名なのはタガログ語、セブ島方面で使われているセブアノ(ビサヤ)語、イロカノ語、ヒ
リガイノン(イロンゴ)語、ビコール(ビコラノ)語、ワライ語、カパンパンガン語、ボホラノ語は、フィリピン諸語の8
大言語と呼ばれています。

こうした言語状況の中で、フィリピンの国語が誕生したのは、比較的、最近のことです。

1935年の憲法では、フィリピン諸語の一つを国語として育成することが謳われ、1937年の第1回フィリピン議会の決定を
受けて、国立言語研究所が設置されました。

1973年の憲法では、タガログ語をピリピノ語としてフィリピンの共通国語として発展させることを謳っています。

そして1987年の憲法で、ピリピノ語をフィリピノ語と改称。タガログ語をベースにセブアノなど他の諸語も取り入れ、フ
ィリピン全土の共通語として機能させることを正式に定めています。

ついつい日本人は日本語を基準にものを考えてしまいますが、フィリピン語といってもフィリピン国内ではたくさんの言
葉で話されており、中国の中国語同様(中国に関しても中国語とよびながら実はたくさんの言葉があり、共通語とされる
普通話を話す人が現在でも58%程度)、タガログ語を共通語としていますが、まだまだタガログ語が通じない人が多数い
ます。近代の学校を出ていれば英語で意思疎通ができますが、学校を出ていない人にはフィリピン国内であっても英語が
通じない場合がありますので注意が必要です。

西島筆