本メルマガは、週1回程度を目安に以下の3つのパートから情報をお送りさせていただく内容となっております。

  • 「Paradigm Shift -新しい価値観-」
  • 「Unique Asset Management -独自の資産形成-」
  • 「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」
 

■Paradigm Shift -新しい価値観-


最近、耳にするDXという言葉。
DXはデジタルトランスフォーメーションのことで、企業がデジタル技術を活用してビジネ
ス環境の変化に対応し、業務や組織、プロセス、企業文化・風土を変革することで、競争
力を高めることを指しています。

今回はこのDXを少し掘り下げて行きたいと思います。

DXは、2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が提唱した概
念と言われています。「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でよりよい方向に変化させ
る」という社会の変化を表したものでした。
その後、ビジネスシーンでのデジタル技術の採用が増えたことから、ビジネス用語として
浸透してきたわけです。

デジタル化と同様に、DXと混同されることが多いのが「IT化」です。
インターネットやデジタルテクノロジーの進化に伴い、「旧来のアナログな作業をデジタ
ル化して便利にする」という意味合いでIT化という言葉が使われるようになりました。
DXが社会や組織・ビジネスの仕組みそのものを変革することなのに対し、IT化は既存の業
務プロセスのまま業務効率化と生産性向上を図るという非常に限定的な言葉です。

大きく分けて下記の3つの問題に日本企業の多くが直面すると説明されています。

・既存基幹システムの老朽化に対して、デジタル市場の拡大とともに増大するデータ
・メインフレームの担い手の高齢化による世代交代の必要性
・テクノロジーの進化に伴う先端IT人材の不足
(出典)DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~/経済産業省

大手企業でもなかなか対応・推進も図れていないものが、中小企業ではさらに浸透してい
ないというのが現状です。

実例をみていくのが早いので、以下に事例をあげてみます。

建機・農機メーカーのクボタは、グローバル展開を図るなかで、海外の現地販売代理店の
修理対応が担当者の経験・スキルによってばらつきがあることに課題とし、販売代理店の
サービスエンジニア向けに3Dモデル・ARを活用した故障診断アプリ「Kubota Diagnostics」
を提供しました。
建機故障時の原因をビジュアルでスムーズに認識できるようになり、顧客側のダウンタイ
ム削減に貢献。同時にカスタマーサポートの業務効率化を実現しました。また米国ユーザー
向けのUI設計を実施し、現地ユーザーに受け入れられるローカライズにも成功しています。

レンタルユニフォーム事業や各種ユニフォームの企画・生産・販売やクリーニングまでを
手がけるユニメイトでは、事業においてヒューマンエラーによるサイズ違いが頻発し、返
品・交換に多大なコストが発生していることが大きな課題でした。
そこで、AI画像認識を活用した自動採寸PWA「AI×R Tailor(エアテイラー)」を開発。
サイズ測定対象者の背面・側面の写真と基本データ(身長・年齢・体重・性別)から適し
たサイズがフィードバックされる仕組みを構築。サイズ交換による自社・クライアント双
方の作業負荷とコストの削減を実現し、返品や廃棄を少なくすることで環境保全にも貢献
しています。

角上魚類ホールディングスは、主に関東地方・信越地方で鮮魚専門店「角上魚類」を展開
する企業。手書きの受注明細やセリ原票を使用する仕入れ作業の負荷を改善するため『セ
リ原票アプリ』を開発。
市場特有の業務フローを崩さずデジタル化することで、手作業でのフローと遜色のない使
い勝手を実現しただけでなく、リアルタイムでの情報連携も可能となったことでさらなる
業務の利便性向上に寄与しました。

そして、DXを進めるのは間違いなく人材であり、そのためには6つの職種が必要とも言わ
れています。
プロデューサー、ビジネスデザイナー、アーキテクト、データサイエンティスト、UXデザ
イナー、エンジニアです。こう見ると分かりにくいですが、端的に言ってしまえばゼネラ
リストとスペシャリストのチームビルディングが必要ということです。
社内的には事業やProjectを俯瞰してまわせるゼネラリストを育成して、外注でスペシャリ
ストを登用していく。このような視点で進めていくとスムーズにDX化が図れるのではない
かと思います。

ちなみに、システムのことは分からなくても、システムは開発できます。
実際に私がそうでした。10年前にセールスフォースという会社に見積もりをとった時にあ
まりにも高かったので、これなら自社でそれ以上のものを創ろうということで、スタート
したProjectでした。
CRM・SFA・scheduler・予実管理・メール配信などあらゆる機能を落とし込んだMIELCA(
ミエルカ)というシステムを開発しました。いまだに自社でも稼働していますし、外販され
色んな会社での基幹システムとして稼働していたりしています。
その時のエンジニアの責任者にも言われましたが、人間が考えることは大体システムとして
組み上げることはできると(笑)
ということで、DXがよく分からなくても、自社のことと、ゴール設定が明確であれば、シス
テムに落とし込むのは可能だと思います。

DX化にお困りの場合は、仲間に補助金も活用して、定着サポートしてくれる仲間もおります
のでご紹介させて頂きます。

 

■「Unique Asset Management -独自の資産形成-」


以前もこちらのメルマガでご紹介した富裕層が行きつく資産保全・運用先でもあるSwissの
PRIVATE BANK(プライベートバンク)。そこにはプライベートバンカーと呼ばれる存在が
あります。

日本におけるプライベートバンカーは、一般的にメガバンクや大手証券などに在籍しており、
富裕層の資産管理や運用を提案する金融専門家ではありますが、顧客側に決して顧客側に寄
り添っているわけではありません。

常々お伝えしていますが、どこにも属さずに独立した形での公正中立をベースにしている役
務提供が本来的に求めらえるものであるはずです。

スイスにおけるプライベートバンカーとは、富裕層の資産運用を専門とする小規模の事業形
態の銀行で、経営陣が無限責任を負う経営形態の銀行を指します。
プライベートバンカーは、顧客1人1人に割り当てられ、資産の運用や管理、ビジネスやプラ
イベートの課題など、さまざまなニーズに対応すると言われています。

まさにそのようなサービスを展開しているのが、今回提携する運びとなったSwissにてプライ
ベートバンカーを配置し、顧客ごとにポートフォリオアドバイスや中長期的なライフプラン
ニングをサポートする会社です。
例えば、年間の平均利回りが27%というファンドにもアクセスできるばかりか、実はこちら
のプライベートバンクサービスを通じて開設できる銀行は以下の通りで、Swissでも名だたる
銀行ばかりです。

Julius Baer
https://www.juliusbaer.com/international/en/

GONET
https://www.gonet.ch/en

Neue Bank
https://www.neuebankag.li/en

Edmond de Rothschild
https://www.edmond-de-rothschild.com/en/Pages/default.aspx

Arab Bank Switzerland
https://www.arabbank.ch/

VP Bank
https://www.vpbank.com/en

Pictet
https://www.pictet.com/ch/en

Vontobel
https://www.vontobel.com/en/

そもそもがSwissのプライベートバンクサービスにネットワークがないと入れない世界です。
スイスの規制当局であるFINMAと日本の金融庁からも認可を受けており、私の知る限り、日本
でライセンスを持ってサポートしているのはこの1社ぐらいだと思います。
Swissへ直結する時点でも凄いことですが、日本で認可を受けてサービス提供することは非常
にハードルが高く、これ自体に価値があることです。

なぜ、そのようなことが可能になったのか、なぜ、そのようなところと提携できたのかは個別
でお伝えさせて頂きます。Swissの本物のプライベートバンキングサービスにご興味お持ちに
なられた方はJACK佐々木までご連絡ください。

 

■「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」


インドネシアでは、狭い居住空間への適応性や費用対効果の高さから、猫が最も人気の高いペ
ットとなっています。Mordor Intelligenceの調査によると、パンデミックによる外出制限が大
きく影響した2019年から2022年の間には、インドネシア国内の猫の飼育件数は約70.0%も増加
しました。また、SNS上でのペットアカウントや猫ミームなどの流行も猫の人気急増に拍車を掛
け、現在猫はインドネシアのペット人口全体の65.4%を占めるまでになったと言われています。

2022年時点では、インドネシア国内でペットとして飼育されている猫の数は510万匹と、同じく
ペットとして飼育されている犬の数の6倍以上にも上ります。インドネシア国内の47.0%の世帯
が少なくとも1匹の猫を飼っていると言われており、16歳から24歳までの若い世代が飼い主の70
%を占めています。この傾向は、散歩や世話が少なくて済み、狭い居住スペースでも飼育可能
であり、単独行動を好むマイペースな性格などといった猫の特性が、飼育へのハードルを下げ
ているためと見られます。また、犬など他の中型?大型動物と比べ餌代やかからないというコ
ストパフォーマンスの良さも、猫の人気に拍車をかけています。猫の人気は止まることを知ら
ず、インドネシアの飼い猫の数は、2026年末には590万匹に達すると予想されています。

インドネシアにおける猫の高い人気は、国民の約87%がイスラム教を信仰していることに関係し
ています。イスラム法では、猫は純粋であり、バラカ(baraka, 神の恩寵)を持つ生き物と考
えられており、人々の住居や礼拝所にさえ自由に入ることができるのです。猫は預言者ムハン
マドに寵愛された動物でもあり、その清潔さからも、イスラム教徒にとって「ペット=猫」と
いう様な構図が定着しています。一方、犬はイスラム文化では不浄の動物とされ、ペットとし
て飼うことは許されていません。イスラムの教典コーランには、人の手や物が犬(特によだれ
や鼻などの湿った部分)に触れた場合、その手や物を7回洗わなければならず、そのうち少な
くとも1回目は土を使用する必要があるという教えもあります。

近年、世界中で「飼い主とペット」から「親と子」へといった関係性の変化が見られており、
英語圏では「fur baby(直訳:毛皮のある子供)」と言った言葉が生まれ、ペットを我が子の
ように可愛がる文化が以前にも増し、いわゆる「Pet Humanization(ペットの人間化/家族化)
」が進んでいます。ペットに子供と同じコストをかけても構わない、もしくは子供を持つ代わ
りにペットを飼うといった様な価値観の普及から、ペット向けの商品やサービスにも、人間と
同等レベルのものや高品質のものを求める傾向が高まっています。その中で今まさに拡大して
いるのが、ペットフード産業です。

インドネシアはアジア太平洋地域で最大のペットフード市場の一つです。同国における猫一匹
あたりの年間ペットフード支出は増加傾向にあり、2022年には291.9ドル(約45,767円)でした。
アメリカの猫一匹あたりの年間ペットフード支出は一般的に180ドルから870ドルと言われてい
るため、両国の物価の差を踏まえると、インドネシアのペットフード支出は高いほうであると
言えるのではないでしょうか。ペットフード支出の増加の背景には、単純なる飼育件数増加の
ほかに、「ペットの家族化」によるプレミアムペットフードの需要急増が上げられます。プレ
ミアムペットフードとは、化学的な保存料や酸化防止剤含有量が少なく、人間が食べられる程
の質の高い原料を使用して作られた比較的高価なペットフードのことです。一般的なペットフ
ードにも豊富な栄養が含まれていますが、更に栄養バランスにも優れ、ペットの日々の健康を
しっかりとサポートするのがプレミアムペットフードです。

インドネシアにおいて、プレミアムペットフードの需要は着実に拡大し続けています。2016年
から2021年にかけての5年間で、プレミアムキャットフードの売上高は年平均成長率30.2%を記
録しました。Royal CaninやShebaのような日本でも有名な国際的プレミアムペットフードブラ
ンドは、インドネシアでも多くの支持を獲得しています。また2022年のデータでは、インドネ
シアではペットフードを購入する際、オフラインの小売店が売上全体の68%を占め、オンライ
ンショップでの取引が32%を占めました。

ペットに対する人々の意識が更に親密化する中、高品質なペットフードがペットの健康にもた
らす利点に対する飼い主の意識の高まりと、プレミアムペットフード開発の進展は、今後数年
間もインドネシアにおけるペット関連の支出を促進すると予想されます。

出展:インドネシア総合研究所