■「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」
~フィリピン最新ニュースをピックアップ~
以前、フィリピンの若者はワクチンを避ける傾向にあるというニュースを提供したことがありますが、依然かわらないワ
クチン接種状況(最近ではロックダウン中に訪問接種を行うという話もあります。)と財政難からくるハードなロックダ
ウンの融和と引き締めの繰り返し。
立地的環境、人口増加しやすい水利をもつメトロマニラというともに経済発展しやすい環境にあるフィリピンですが、コ
ロナ禍という面に関しては逆風の状態です。
はやく自由に渡航できる状態になることを切望しています。
【鉱山資産の民営化、まずバサイ銅山】
フィリピンのドミンゲス財務相は8月30日、法的問題が解決次第、国有遊休鉱山の民営化第1弾として、東ネグロス州の
銅鉱山運営会社バサイ・マイニングを売却する方針を明らかにしました。8月31日付インクワイラーなど地元各紙が伝え
ました。
鉱山価値の算出や予定価格の決定などは今後詰めていくとのことですが、環境天然資源省の鉱山地学局によると、北ダバ
オ州の鉱山開発会社ノース・ダバオ・マイニングや北スリガオ州のニッケル鉱石採掘会社パシフィック・ニッケル・フィ
リピンの鉱山なども、民営化計画の対象に含まれています。
政府は今年6月、新型コロナウイルス対策費の財源確保に向けて、国が所有する遊休鉱山の競売実施に向けた準備を進め
ていると明らかにしています。
【フィリピン、首都圏などのコロナ規制延長 感染者最多更新続く】
フィリピンのドゥテルテ大統領は、首都圏と一部地域の新型コロナウイルス感染拡大抑制措置の実施期間を延長した。ロ
ケ大統領報道官が28日に明らかにした。
フィリピンはアジアで最悪レベルの感染国。最近は感染力のより強いデルタ型変異株による新たな市中感染が広がり、1
日当たりの感染者数が過去最多を記録している。
同国の保健省次官は、公開ブリーフィングで「今後数日間は感染者の増加が続くとみている。ワクチン接種の進展、陽性
判定から隔離までの期間短縮、人々の社会的衛生指針順守は、実際に市中感染阻止の大きな助けになる」と述べた。
保健省によると、28日に確認された新規感染者は1万9441人で過去最多、累計は193万人となった。
死者数は167人増の3万3008人。
治療中の患者は14万2679人と過去4カ月で最多に達し、病院やコロナ治療にあたる医療従事者の限界を超える状態
となっている。
政府は28日、首都圏に発動している上から2番目に強い隔離措置の期間を9月7日まで延長。ロケ報道官は、一部のビ
ジネスは収容人数50%を上限に活動が可能なほか、レストランの屋内飲食、個人向けサービス、宗教活動は引き続き禁
止と説明した。
【ロペス財閥、電動シャトルバスを導入】
フィリピンのロペス財閥傘下の投資会社ファースト・フィリピン・ホールディングス(FPH)は23日、従業員の通勤用
に電動シャトルバスを導入すると発表した。温室効果ガスの排出削減戦略に沿った動きで、米グローバル・エレクトリッ
ク・トランスポート製の電動バスを使い、子会社の従業員を送迎する。
電動バス「コメット」2台を購入する。変圧器を手掛ける子会社ファースト・フィレックのバタンガス州にある拠点で、
従業員の通勤用に投入する。
バスの定員は30人で、1回の充電で100キロメートルの走行が可能。10月に納車される予定になっている。
ファースト・フィリピンは、グループ企業の他の拠点への電動バス導入も視野に入れている。
【セブンイレブン、ATM設置500店超え】
フィリピンでコンビニエンスストア「セブン―イレブン」をフランチャイズ展開するフィリピン・セブン(PSC)は、
現金自動預払機(ATM)を設置した店舗が500店を突破したと明らかにした。マニラブレティンが23日伝えた。
ホセ・パテルノ社長兼最高経営責任者(CEO)によると、マニラ首都圏とカビテ州の一部店舗にATMを設置した。現
金の引き出し手数料は国内最低水準という。
フィリピン・セブンは、日本のセブン銀行のフィリピン子会社ピトAxMプラットフォームと提携し、今年2月にATM
の設置を開始した。年内に対象店舗を1,000店に拡大する計画だ。
フィリピン南西部にあるパラワン島近辺にいくつかの島を保有しておりますが、そのパラワン島から西側に行くと、中国
が領有権を主張し人口島に基地を作って国際問題となっているスプラトリー諸島(南沙諸島)があります。
こうやってみると同地の投資は非常にリスクが高いように感じますが、米軍のみならず、日本、イギリス、フランスとい
った欧州の自由主義国家も共同で「航行の自由」作戦を行うことで、スプラトリー付近をシーレーンとして使っている日
本の中東から輸入される7割を占める原油だけではなく、防衛力に乏しいフィリピンの安全保障にもかなり貢献しており、
同地が脅かされる心配が軽減しているのが、現状です。
筆 西島
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