■「Zoom In -BALI or Philippinesのリアルな生情報-」
~フィリピン最新ニュースをピックアップ~
無観客での東京オリンピック。予想以上のメダルの獲得で一部では盛り上がっております
が、フィリピンの方ではコロナの状況が思わしくないようで、ハードロックダウンが再び
実施されようとしております。
さて、今回もフィリピン関連のフレッシュな最新トピックをお届けいたします。
【フィリピン8月6日~20日の間、マニラ首都圏でECQハードロックダウン】
フィリピン大統領府は7月30日、新型コロナウイルス対策による8月のコミュニティー隔離
措置を発表しました。同発表において、マニラ首都圏は8月6日から8月20日まで最も厳し
い「ECQ(強化されたコミュニティー隔離措置)」で運用することが明らかになりました。
なお、マニラ首都圏は、7月30日から8月5日までは制限が強化された「GCQ(一般的なコミ
ュニティー隔離措置)」を運用します。
●飲食店での飲食は、屋外・屋内ともに認められない。飲食店の事業活動は、テークアウ
ト・デリバリーサービスのみに制限される。
●美容院・ネイルサロンなどのパーソナルケアサービスは、サービスが提供される場所も
しくは座席の収容可能人数に対して最大30%まで運営が可能。ただし、サービス提供者・
客ともに常時マスクを着用していること。
最近においては、ワクチンを打たないと入れない店が増えてきているようです。
マニラでは、訪問ワクチン接種がはじまるという情報もあるようです。
【インドやタイ、マレーシアなどからフィリピンへの入国禁止措置を延長】
フィリピン大統領府は7月30日、インド、パキスタン、ネパール、スリランカ、バングラ
デシュ、オマーン、アラブ首長国連邦(UAE)、インドネシア、マレーシア、タイからフ
ィリピンへの入国禁止措置を8月15日まで延長すると発表しました。
フィリピンは、これまでこれら10カ国からの入国禁止措置を実施していたのを延長した形。
【フィリピン史上初のオリンピック金メダル】
東京オリンピック重量挙げで優勝したフィリピンのヒディリン・ディアス選手(30)。同
国にとって史上初となる金メダルに国内はお祭り騒ぎになっているようです。
ディアス選手は2021年7月26日に行われた東京五輪・重量挙げ女子55キロ級に出場し、ス
ナッチ97キロ、ジャーク127キロ、トータル224キロで優勝しました。
本人は28日のインスタで「オリンピックで金メダリストになったなんて、信じられませ
ん」と感激をつづっています。
フィリピンが初参加した1924年パリオリンピックから97年。初となる金メダル獲得に、国
内は非常な盛り上がりを見せているようです。
現地紙The Philippine Starのウェブ版記事によると、ディアス選手には政府や民間企業
から様々な報酬が送られるといい、27日時点で、その総額は5850万ペソにのぼるという。
日本円に換算するとおよそ1億2700万円です。
日本においての金メダルの報奨金は500万円ですから、比較すると破格の待遇であること
が分かります。
フィリピン統計機構の報告によると、2018年の全国平均所得は年間で約31万ペソ(およそ
68万円)。ディアス選手に与えられる報酬はとてつもない額だと分かる。。
【ACエナジー、太陽光発電でアジア展開】
フィリピンの大手財閥アヤラ・コーポレーション傘下の発電会社ACエナジーは5日、再
生可能エネルギー発電子会社を通じ、太陽光発電所の開発を手掛けるマレーシア系NEF
INホールディングと合弁会社を設立すると発表した。アジア各国で太陽光発電事業を展
開する。
子会社ACリニューワブルズ・インターナショナル(ACRI)とNEFINが折半出資
して合弁会社を設立する。アジア全域で屋根置き型の太陽光発電システムの開発、運営を
手掛ける。発電容量は計2万1,000キロワットになる見込み。
ACリニューワブルズは、向こう数年のプロジェクト実施に必要な資金として、合弁会社
に1,000万米ドル(約11億円)を注入する。さらに事業を拡大する際には、追加で資金を
提供する考え。
ACエナジーは東南アジア最大の再生エネ発電事業者になることを目指している。2025年
までに発電設備容量を500万キロワットに引き上げる計画だ。
【フィリピンCPI、7月は7カ月ぶり低い伸び コロナで一段と鈍化も】
[マニラ 5日 ロイター] - フィリピン統計局が5日発表した7月の消費者物価指数
(CPI)は前年比4.0%上昇となり、6月の4.1%から伸びが鈍化した。これは7
カ月ぶりの低い伸びで、フィリピン中央銀行の予想レンジである3.9%─4.7%の下
限に近い値となった。
フィリピン中央銀行は、新型コロナウイルス感染抑制策が再導入された後、物価の伸びは
さらに鈍化する可能性があるとしている。
インフレ率が2021年の中銀の目標バンドである2%―4%の範囲内に収まったのは今
年に入って初めて。
ロイターがまとめた市場予測の中央値3.9%上昇は上回った。
変動の激しい食品と燃料を除いたコアインフレ率は2.9%で、6月の3.0%から低下
した。
フィリピン中銀のジョクノ総裁は、インフレ率は2022年から2023年にかけても確
実に目標範囲内に収まる見通しとしつつ、ロックダウン(都市封鎖)厳格化により低下す
る可能性が高いと指摘。「コロナ変異株の出現と制限緩和の遅れは需要とインフレの双方
に下振れリスクをもたらす」と述べた。
首都マニラといくつかの州では、6日から制限措置が強化される。
以上、フィリピンの主要ニュースをお伝えいたしました。西島筆
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