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楽園バリスタイル・ナビゲーターの小野寺です!
~インドネシア最新ニュースをピックアップ~
インドネシア・バリ島から社会ニュース、経済ニュースからフレッシュな最新トピックを
お届けします。
【5月製造業PMI、ASEAN主要国で最大】
英調査会社IHSマークイットが2日発表したインドネシアの5月の製造業購買担当者景
気指数(製造業PMI)は、55.3を記録。前月を0.7ポイント上回り、2011年4月の調査
開始以来の最高値を3カ月連続で更新した。東南アジア諸国連合(ASEAN)の主要7
カ国中で最大、韓国や日本なども上回った。
IHSマークイットのエコノミクス・アソシエイト・ディレクター、ジンイー・パン氏は
「5月のインドネシアの製造業は、記録的なペースで成長を見せた」とコメント。企業は
総じて、生産活動が今後、新型コロナウイルス感染拡大の影響を脱すると見ていると説明
した。
IHSマークイットによると、新規受注、生産高、購買が過去10年の調査で最も大きな伸
びを見せた。特に、海外からの需要増を受けて、生産高と新規受注が好調だった。雇用も
15カ月ぶりに拡大した。一方で、悪天候や原材料の不足、新型コロナウイルスの影響を受
けた輸送の停滞により、供給側の納期の遅れは続いている。
マークイットが発表した5月のASEAN主要7カ国の製造業PMIは、インドネシアが
最大で、ベトナム(53.1)、シンガポール(51.7)、マレーシア(51.3)、フィリピン
(49.9)、タイ(47.8)、ミャンマー(39.7)が続いた。
また、東アジア諸国・地域との比較では、インドネシアは台湾(62.0)には及ばないもの
の、韓国(53.7)、日本(53.0)、中国(52.0)を上回った。アグス産業相は2日、「コ
ロナ禍にあっても、積極的に活動を続けている産業界に感謝する」と表明。製造業PMI
の好調が、インドネシアの第2四半期(4~6月)の経済成長にも好影響を与えることに
期待を示した。
【金鉱山大手、IPOで株式20%を公開へ】
インドネシアの複合企業ラジャワリ・グループの金鉱山大手アーチ・インドネシアは5月
31日、6月に新規株式公開(IPO)を実施すると発表した。株式の20%を公開する予定
で、想定調達額は3兆9,700億ルピア(約300億円)に上る。
公募価格は1株750~800ルピアの想定で、約50億株を公開する。9日まで価格決定のため
のブックビルディング(需要積み上げ)を行い、28日にインドネシア証券取引所(ID
X)に上場する計画。調達資金の9割を融資返済に、残りを運転資金に充てる。
アーチ・インドネシアは鉱石処理能力を2020年末時点の年3,600万トンから、25年末まで
に8,000万トンに引き上げるため、8,400万米ドル(約91億円)の設備投資額を拠出する計
画を打ち出している。金年産量は45万オンスと、20年実績の2.2倍に増える見込み。
昨年の売上高は前年比2%増の3億9,300万米ドル、純利益が32%増の1億2,300万米ドル
だった。金生産量は2割減少したものの、金相場の高騰を受けて増収増益となった。
【5月CPI上昇1.68%、インフレ加速は先か】
インドネシア中央統計局が2日発表した5月の消費者物価指数(CPI、2018年=100)
は106.63となり、前年同月比1.68%の上昇だった。消費が盛んになるイスラム教断食明け
大祭(レバラン、今年は5月13~14日)もあり、伸び率は昨年の12月以来の水準に達する
など回復を見せた。
【充電器スタルフォが本格稼働 30年に1万基、EVインフラ整備】
インドネシアで電気自動車(EV)充電器を販売するスタルフォ・グローバル・エネルギ
は、2030年までに1万基の充電器設置を目指す。同社はこのほど首都ジャカルタ近郊の西
ジャワ州チカランの新興都市「コタ・ジャバベカ」への充電器設置が決まるなど営業を本
格化している。
【経営悪化のガルーダ航空、国内線運航に注力】
インドネシアの国営企業省は、経営悪化に陥っている国営ガルーダ・インドネシア航空の
再編に向けて、まずは国内線運航業務への注力と機材リース費の値下げ交渉に取り組む方
針を示した。同省は、ガルーダ航空の救済策を提示している。
【小売業、151店目からフランチャイズ義務】
インドネシア貿易省は、近代小売業が運営する直営店の店舗数の上限を150店とし、151店
目からはフランチャイズによる店舗運営を義務付けた。中小零細企業の近代小売業への参
入を後押しする狙いがある。3日付ビスニス・インドネシアが伝えた。
以上、
5月の製造業PMIがASEAN主要国や韓国などを上回ったと発表した。PMI(Purchasing Manager's Index:購買担当者景気指数)とは、企業の購買担当者らの景況感を集計した景気指標のひとつです。国別や、製造業、サービス業ごとの集計も行われており、米ISM(Institute for Supply Management)やIHS Markit社が公表しているものが有名です。
一般的に鉱工業生産や雇用統計などの統計よりも景気先行性があるとされ、株式等の運用担当者の注目度が高い指標のひとつと言えます。景気判断の方法としては、一般に、PMIの数値が50を上回ると改善、50を下回ると悪化と判断されます。
コロナ渦であっても積極的な経済活動をしてきた結果このような統計もでているので、今こそ成長産業に投資をしかけて行くタイミングではないかと思います。
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