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楽園バリスタイル・ナビゲーターの小野寺です!
~インドネシア最新ニュースをピックアップ~
インドネシア・バリ島から社会ニュース、経済ニュースからフレッシュな最新トピックをお届けします。
【プルタミナ製油所火災が鎮火、再開にめど】
インドネシア国営石油プルタミナは3月31日、29日午前0時45分ごろに西ジャワ州インドラマユ県のバロンガン製油所で発生した火災が、31日に鎮火したと発表した。製油所の操業は4、5日後に再開する見通し。ロイター通信などが伝えた。
被災したのは貯蔵タンクがあるエリアの一部で、全貯蔵量135万キロリットルのうち7%が失われたという。精製を行うエリアの被害はなかった。プルタミナのニック社長は、今回の火災は限定された場所で発生したと述べるとともに、火災で同製油所の製油能力が損なわれることはないと強調している。バロンガン製油所の製油能力は1日当たり12万5,000バレル。
一方、ジャカルタ・ポストは火災の影響について、「プルタミナが国内で計画している製油所の拡張工事や新規建設が停滞している中で、新たなダメージとなった」との見方を示した。プルタミナが保有する6カ所の製油所の製油能力は合計で1日当たり85万バレルと、現時点ではまだ国内消費量の半分にしか対応できていない。
ジョコ・ウィドド大統領は2015年に、国内の製油所の機能拡張や建設工事を国家戦略プロジェクトに認定。総額450億米ドル(約5兆円)を投じて製油能力を倍増させると意気込んだが、実際には計画の遅れが目立ち、多くが一時保留あるいは白紙化しつつあるという。このため既存の製油所に頼らざるを得ない状況が続いている。
【防災分野の政策改善支援、円借款500億円】
国際協力機構(JICA)は3月31日、インドネシア政府との間で「災害に対する強靱(きょうじん)化促進・管理プログラム・ローン(第2期)」の円借款貸付契約を締結したと発表した。融資額の上限は500億円。融資は、国内の防災分野の対策・制度の改善を後押しすることで、災害対策への事前投資を促し、対応能力を高めるために活用される。フランス開発庁(AFD)との協調融資が予定されている。JICA関係者によると、フランスの融資額は100万ユーロ(約1億3,000万円)。
貸付契約には、首都ジャカルタでJICAインドネシアの小川重徳所長と、インドネシア財務省資金調達・リスク管理局のルキ・アルフィルマン局長が調印した。償還期間は15年、据え置き期間は5年。貸付金利は年0.45%。
今回の円借款については、2020年10月にインドネシアを訪問した菅義偉首相がジョコ・ウィドド大統領に表明していた。第1期として同年2月に限度額318億円の円借款を供与していた。
インドネシアでは洪水や地滑り、地震、火山噴火などの自然災害が発生しやすく、災害が経済的・社会的損失の一因となっている。特に18年は、8月にロンボク島地震、9月に中部スラウェシ州地震・津波、12月にスンダ海峡の火山噴火・津波が発生し、多数の死傷者を出した。
【7月から対面授業再開を義務付け=大臣通達】
インドネシアの教育・文化省は30日、新型コロナワクチン接種を受けた教師や教育関係者に対し、7月から対面授業の再開を義務付けると発表した。1クラスの生徒数は最大18人に制限し、オンライン授業も継続する。対面授業に出席するかどうかは、生徒の保護者が判断する。
ナディム・マカリム教育・文化相が同日開かれたオンライン会見で発表。同相、宗教相、保健相、内相の4大臣による共同通達で決定した。ナディム・マカリム教育・文化相は、「オンライン授業は、授業の質やネット回線による格差が大きい。働いて家計を助けるため、中退する生徒も増えている」と述べ、オンライン授業が長引くことのリスクを指摘した。
対面授業では、生徒同士の間隔を1.5メートル以上確保することや、マスクの着用、握手など身体接触の禁止が義務付けられる。同教育・文化相によると、6月末までに教師や教育関係者へのワクチン接種が完了する予定だという。
以上、
テレビでニュースをつけていると毎日ワクチン接種についての情報に触れます。インドネシアでは新型コロナワクチンの効能や明るい側面の報道が多く、科学的な実証や世論調査といった内容は殆ど見られません。「ワクチンを早く打って経済を取り戻そう」と呼びかける政府の計画通り順調にワクチンが普及しています。
バリ島でも中央政府が発表している6~7月の外国人観光の再開に向けて、ワクチン接種者の募集が段階的に行われていますが、毎回募集枠はすぐ埋まる現状なので普及は早いと思われます。インドネシア政府の権力の強さや国民性もあるかも知れませんが、実際には科学的実証などと言ってる余裕すらない経済状態の人々が多いのが現状だからだと思います。インドネシアでは経済的に底辺にいる人々への社会保障の体制がしっかり行き渡っていません。
日本ではワクチンに対する安全の保証や、副作用が出た時の対策が十分かということを論じることができるのは、ある意味羨ましいことでもあり、施行にあたっては苦難の多いことでもあります。インドネシアでは多くの発展機会に恵まれていますが、コロナ渦の一年を過ごしてみて、先進国である日本にいるおかげで得られる保証の有難さというものも改めて感じました。
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